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30:グスタフ王謁見

この物語は双子姉妹(Blanc Twins)の冒険談を『夢とは?』いうテーマで描いたパラレルワールドでの物語です。彼女達にぼんやりと見える『夢』を無意識に追いかけて行くとそこに『幸せ』が見つかるのか?を綴っていきたいと思います。


このエピソードからはSeason2ー新たな出会い編ーのスタートです。

実はシーズン1の前にプロローグ的な『成り行き』の詳しいお話があるのですが・・・それはこのシーズンが終わった後に公表したいと思います。(文芸:ヒューマンドラマにて)

そしてこの双子は稀に見るとびっきりの美人姉妹なのです!まるで光と陰。ロボットや兵器類も言葉では7割しか描けませんがカッコいいはずです。荒廃したパラレルワールドでの彼女たちの活躍とクールな兵器類をイメージしながら、世界地図を片手に読んでいただけると楽しめると思います。これって現実なの?それともSF?と言う狭間で大人も楽しめるギリギリのラインでどんどん進めていこうと思います。

「遠路遥々よく来て頂いた。またユーラシア帝国戦では偉大な戦果を挙げて頂いたことにスロバキア国王として感謝致す。頂いたあなた方の通商条約の提案を検討した結果お越しいただくことした。この件に関してはあなた方もすでにご存じのヒデが担当することになるのでこれから話を詰めて頂きたい。」とグスタフ王が簡単に述べた。


ソフィアも、「グスタフ王、諸々のご厚意感謝致します。」と礼を述べた。

「おふたりにはこの城の客間を使って頂きたい。これから衛兵がご案内するのでご同行願いたい。」と言って奥に姿を消していってしまった。60代ぐらいの貫禄がある王であった。


さて、城内の部屋に通されたツインズの2人は、ヒデとのミーティングの時間まで客部屋で寛いでいるのだが・・・


「さっき冒険者ギルドへの登録は4人からって言ってたわよね?あと2人って揃うのかしらね?」とソフィアが思い出したようにボソッと言った。

ジュリアが、「まず、折角だからここの世界のヒデを誘ってみましょうよ!」と提案してきた。

ソフィアはやっぱりそうきたか!?と思いながら、

「あと1人は?」

「そうね、ヒデに誘ってもらうってのはどお?」

「まあ。それもありね、どうせ私達2人がメインになるんでしょうから。」とソフィアも納得している。


ソフィアが、「そもそもここに来たメインの理由としては通商条約を結ぶってことだけど、なんでそんなにも冒険者ギルドとかに熱心なわけ?」と不思議がって聞くと、

「うーん、そうね。パーティーを組んで冒険するってことになんか魅力を感じるのよねー これは私の本能の性ってとこかしら。でも、先々良いことがありそうな予感もするわ!」と、ジュリアははぐらかしているのであった。


2人は時間になったので、ヒデの執務室に赴いた。ノックすると「どうぞ!」というヒデの声が聞こえたのでドアを開けた。

まあ、大きくはない事務デスクがメインにある商談室という感じだろうか?

ヒデが立ち上がって、入り口まで迎えいきた。


「いやーソフィアさん、ジュリアさん、ご無沙汰しています。ソフィアさんからあの親書を頂いてすぐに王に相談しました。そしたら、『いい話じゃないか!?それにあの2人はユーラシア帝国を滅亡させた立役者だから是非お会いしておこう!』ということになりご足労頂いた次第です。通商に関しては要望の要点をまとめておきましたので、この資料をご覧ください。」と言って書類を手渡した。そして、「まあまあ、ここに座ってください!」と言ってデスク前のソファを案内した。ヒデは淹れたティーを飲みながら、2人はソファに座り、ソフィアはその書類を読んでいる。その間ジュリアは、この世界のヒデをマジマジと観察していた。『私のヒデとはなんかどこかが違う・・・』と感じているようである。


一読したソフィアが、「スタートとしてはこれでいいんじゃないかしら。期限を設定して通商条約を結びましょう。それと今回ここに来るときに対面して気になったのだけど、スロベニアを通過する区間が林に囲われた一本道しかないから賊の襲撃に遭ったわ。私らはジュリアがいるからすぐに追い払ったけど、一般の商人であれば襲われてしまうと思うわ。それに関しては何かアイデアはありますか?」と確認した。


ヒデが、「そうですね。とりあえずこの条件でスタートして、随時擦り合わせしていくという流れでお願いできればと思います。この国も海産物は不足していますので民衆も喜ぶと思います。そうスロベニアの山賊ですよね。よく出没する話を聞きますね。つまり国としての通商路の確保ですよね!? 王はギルドのクエストの1つとして護衛任務を設けようかと思っているようです。それを取り仕切るのが、王の次男の第二王子とのことなのですが。」


ジュリアが、「なるほど!それはいいアイデアね!でも、その第二王子って武芸的には如何なの?」と聞いた。


ヒデが、「実はその第二王子は私とも親しい間柄となるのですが、ここの王立大学では一緒の専攻だったのです。まあ言ってみれば学友的な間柄なのです。彼は美男であるにも関わらず、武芸に勤しみ槍の使い手としても有名なのです。戦法は分かりやすく言うとランサーというイメージでしょうか?おまけに王族としては珍しく商売の理解もあり、王としては第一王子の補佐として色々な経験を積ませているところなのです。」と説明した。


ジュリアがそれに対して、「そうそう、ヒデ、さっき冒険者ギルドに行ってみたら、パーティー登録は4名からだと言われたわ。私達も登録したいんだけど、この機会にヒデも仲間に入らないかな?」といきなり単刀直入に聞きだしたのだった。

ヒデは、一瞬たじろいで、「えっ、なんで冒険者ギルドにパーティー登録なんかしたいんですか?? で、僕がジュリアさん達のパーティーに?・・・とても嬉しいお誘いですが、お役に立てるのか・・・」


ソフィアが、「大丈夫よ!実際戦うのは私達だから、ヒデはナビゲーションをしてもらえればいいのかな。あなたがいつも使用する武器はなんなの?」

「僕ですか?僕は戦闘タイプって感じじゃないですから、ブラスターガンぐらいですかね。前もって言っておきますが剣術はまるでダメですよ。」と残念そうに答えながら「そうそう、それでしたら、折角なので、その第二王子も仲間に入れるのは如何ですか?」と突拍子のない提案をしてきたのだった。


ソフィアが「えっ 王族が私達と一緒にパーティを組むってありなわけ? そんなこと聞いたことがないけど。」と逆に彼女らが驚いている。

不思議とヒデは動揺せず、「実は、これも王から依頼されている案件なのですが、その王子をお二人に紹介して、是非とも剣術の指南を受けさせてくれということなのです。実践による御指南は王としても大歓迎だと思いますよ。」と笑顔で答えた。


ジュリアが、「なるほど!それも奇策で面白いわね。まず紹介して頂いて、私が模擬戦をしてみましょうか?」とパーティー作りのために珍しく積極的になっている。

ヒデが、「わかりました!では今晩は実はあなた方を迎える晩餐会があるのです。知っていました? そこで王族や貴族の方々を紹介させていただきますね!」と嬉しそうな様子であった。


さて、ツインズは王国の晩餐会に参加するとのこと…

一体どうなるのでしょうか??

ここまで読んでくださった方々、有難う御座います!!

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まだまだ続きますよ!

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