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28:スロバキア王国へ!

この物語は双子姉妹(Blanc Twins)の冒険談を『夢とは?』いうテーマで描いたパラレルワールドでの物語です。彼女達にぼんやりと見える『夢』を無意識に追いかけて行くとそこに『幸せ』が見つかるのか?を綴っていきたいと思います。


このエピソードからはSeason2ー新たな出会い編ーのスタートです。

実はシーズン1の前にプロローグ的な『成り行き』の詳しいお話があるのですが・・・それはこのシーズンが終わった後に公表したいと思います。(文芸:ヒューマンドラマにて)

そしてこの双子は稀に見るとびっきりの美人姉妹なのです!まるで光と陰。ロボットや兵器類も言葉では7割しか描けませんがカッコいいはずです。荒廃したパラレルワールドでの彼女たちの活躍とクールな兵器類をイメージしながら、世界地図を片手に読んでいただけると楽しめると思います。これって現実なの?それともSF?と言う狭間で大人も楽しめるギリギリのラインでどんどん進めていこうと思います。

一方ソフィアが送ったIMIメンバーのヒデへの密書が届きグスタフ王へと内容が伝わっていた。そして王から直々にBLANCツインズ宛に国賓としての招待状が届いたのだった。


ソフィアが、「凄いわね!国賓だって?ジュリアのホバージェットで行きましょうか?目的は通商条約だからBSがなくても大丈夫よね?あなたはどう思う?」とジュリアに尋ねた。とりあえず国賓として招かれて行くわけだから、いきなりBSを吊っていくとあまりよろしくないと言うことになりバトルアーマーを着用し通常の武器だけでいくことにした。もちろん念のために守護神のガリオンも一緒だ。


ミハスコスタからはスペインの海岸線を東に移動し、賊が多発する東欧を抜けるとスロバキアには直線で行けるのだ。目的の1つとしては、その直線をスロバキアと海上都市を繋ぐ通商路にしたいのだが・・・まずは彼女ら自らがそれを視察するために、2人はバトルアーマーのみではあるがフルアームドで出発した。


スペイン領域は全く何ごともなく通過し、フランス南部の海岸線・イタリア北部を抜けて民族が入り混じる東欧エリアのスロベニアに差し掛かった。この辺りは山がちで乾燥はしているものの緑があり山賊が隠れるような林はところどころに存在している。また放射能汚染が深刻ではないエリアのためロボットではなく人間の山賊が多発するエリアでもあるようだ。そのさきはハンガリーの平野を抜けるとスロバキアの王都ブラチスラバことポジョニに着くのだ。


ジュリアが、「山賊が出るとなると・・この辺りね!」とウォーニングした。

「いかにも出そうな雰囲気ね。あなたは山賊達とは戦ったことがあるんでしょ?」とソフィアが聞くと、

「そうね、でも汚染エリアだからロボット達よ。人間だとちょっと後が嫌ね。なるたけ殺さず無力化するようにするわ。この辺りから、シールドを貼るわよ。」と言ってあたりを警戒しながら操縦している。林間のホバージェットでの移動では、木に囲まれた細い山道を通らなければならず賊にとってみればまさにいい鴨になる場所だ。


と思っていたら、やはり前方からブラスターガンを構えた賊が20人出てきて一斉にこちらを射撃しながら「お前ら!命が欲しかったら今すぐと止まれ!!」と命令している。ジュリアは一旦停止してカーゴルームに行き「ソフィア、この機のブラスターガンであいつらを撃って!」と言ってシールドを持ってガリオンと共に外に出た。ソフィアがブラスターガンで撃ち出したため、賊達は木々の間に散ってそこから撃ってきていた。まずはガリオンが前方に出て奴らを襲いだした。初めてみるメカビーストに賊達は恐れ慄き逃げるものもいる。ジュリアは中央にいるリーダー格の賊目掛けて走り出した。そのリーダー格のやつはブラスターガンをジュリアに向けて撃ってはいるものの、彼女はシールドで防いでいるため一瞬でロングソードでやつのガンを振るい落とし首に剣を当てていた。


「何が命が欲しかったら止まれだ! お前こそ命が欲しかったら全員引かせろ!」とその男に威嚇しながら言うと、

恐れ慄いた男は、「わかった、殺さないでくれ! おーい、全員退却しろー!!」と言って退却させた。

「俺たちも生きるのに必死なんだ。どうか見逃してくれ。」

「お前らみたいな賊はこのあたりに何グループいるんだ?」とジュリアはが聞いた。

「俺たち以外は5、6グループいるんじゃねえかな。」

「今から10秒で失せろ!でないと殺すぞ!」と脅すと、男は必死になって一目散に林の奥に消えて行ったのだった。ガリオンとジュリアは艇内に戻り再度出発した。


「ソフィア、今あいつに聞いたら、この辺りには賊が6グループはいるらしいの。そういった奴らを排除しないと通商路には使えないわね。」と進言した。

「なるほどね。私らみたいに無敵の商人っていうのはいないと思うから、何か策を考えないといけないわね。」


彼女らはその後スロベニアを抜けてハンガリーの平原を抜けて王都であるポジョニの城門に到着した。やはり賊の襲撃に備えて城門は高く厳重な防御体制となっている。城門の上からは兵士がボウガンで狙っている状況の中、城門の人間用大きさのドアのみが開き、中からプレートアーマーを着けた兵士が出てきた。ソフィアは、グスタフ王の親書を見せるとその兵士は敬礼をして中の兵士に声をかけた。すると大きな城門が金属的なきしみ音を鳴らしながらゆっくりと開門した。ホバージェットなら2台は通れる城門の広さだ。ここからは中世ヨーロッパさながらの石畳の街道が城へと繋がっているようだ。


ソフィアが、「へー ここ本当に中世のヨーロッパみたいね!ここの人のファッションも中世みたいな服だけど、今っぽいからダサくはないわね。私はロマンティックで意外と好きかも。」と目を輝かせている。しかも「まだ時間があるから城に入る前に、ちょっと街に寄ってかない?」とノリノリのようだ。冒険家のジュリアにとってもこの種類の街は初めてみるタイプのもので興味が湧いてきていた。「わかったわ。マーケットとかに行ってみない?」とホバージェットを広場の駐機場に停めて歩き出した。


そもそもここの住人達の出立ちと比べるとボディアーマーを着ている彼女達は目立ってはいるのだが、それよりもツインズのためコスプレのようなイカつい格好をした美人2人が歩いているという印象に映っているようだ。2人は広場に差し掛かり何重にも並んでいる露天商を眺めている。まず彼女らが同時に反応したのがソーセージを焼いて挟んだパンだった。


ソフィアが、「ねえ、ジュリア、あのソーセージサンドみたいなの美味しそうよね!ここでは本当の肉類が簡単に手に入るのね?食べてみない!」とジュリアの反応を伺った。

ジュリアも、「私もいい匂いでおいしそうと思っていたの。お腹減ったわね。」と賛同し、2人はその露天にツカツカと歩いて行き2つ注文した。


「やあ、お姉さん達、どこからきたの?そのコスチュームイカしてるね!」とその露天商の男がノリよく話かけた。

ソフィアが、「スペインから来たのよ。まだあっちは危険だからこういうボディスーツが必要なのよ。ここは平和でいいところね?」とうまく反応した。


「へえ〜、俺はてっきりコスプレかと思ってたんだが、マジもんなんだね!そうだね、ここはグスタフ王が治めているからいいところだよ。商売も賑わっているしね。でも、お二人は双子なの?ほんとそっくりだよね?」と興味津々で聞いてきた。

ソフィアが、「そうよ、ツインズよ。」


すると、「ここは、冒険者ギルドがあるからクエスト目当てに連日外から賞金稼ぎがわんさかやってきていて、おふたりもそれできたんだろ?」と男が聞いた。

ジュリアが、機転をきかして「よくわかったわね。そうなのよ。登録する場所ってあるでしょ?ギルドとか言った?」


「ああ、冒険者ギルドね。あるよ、この広場の先を行って右側に大きな看板が出ているからすぐにわかるぜ。」と教えてくれたのだった。


ふたりは久々のリアルミートにかぶりつきながらマーケットを色々と物色してから、男が教えてくれた冒険者ギルドとやらに行ってみることにした。

広場を抜けると街並みは、リアルなヨーロッパ中世の可愛い建物が街道沿いに並んでいた。クリームベージュの塗り壁にテラコッタの屋根瓦という家の造りに窓のバルコニーには花々が飾られていて街をロマンティックに魅せている。


ソフィアが、「この街って本当に綺麗ね!なんか本当に中世のヨーロッパにタイムトリップしたような気分になってくるわね。人々も昔風だしね。」と言いながら男性を目で追っているようである。


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