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22:脱出大作戦!

この物語は双子姉妹(Blanc Twins)の冒険談を『夢とは?』いうテーマで描いたパラレルワールドでの物語です。彼女達にぼんやりと見える『夢』を無意識に追いかけて行くとそこに『幸せ』が見つかるのか?を綴っていきたいと思います。


このエピソードからはSeason2ー新たな出会い編ーのスタートです。

実はシーズン1の前にプロローグ的な『成り行き』の詳しいお話があるのですが・・・それはこのシーズンが終わった後に公表したいと思います。(文芸:ヒューマンドラマにて)

そしてこの双子は稀に見るとびっきりの美人姉妹なのです!まるで光と陰。ロボットや兵器類も言葉では7割しか描けませんがカッコいいはずです。荒廃したパラレルワールドでの彼女たちの活躍とクールな兵器類をイメージしながら、世界地図を片手に読んでいただけると楽しめると思います。これって現実なの?それともSF?と言う狭間で大人も楽しめるギリギリのラインでどんどん進めていこうと思います。

ソフィアが、「なるほど~ 一理あるわね。」としばらく考えている。

「わかったわ!これはどお? 宇宙のメイルを絶滅させるのは、私達のクローンアンドロイドにまかせて、せっかくこの未来社会で色々な技術の情報が手に入り、しかもそれを実現させられる時代にいるわけだから、いっそのこと誰にも従わなくていい私達の国でもつくっちゃう? ていうのはいかが? でも・・・それをやるにも場所は一体どこがいいのかしら? どの世界がベストかしらね??」という提案があり、ソフィアをよくわかってるジュリアでさえも、その発想に驚かされたのであった。


「な、なるほど! ソフィアの発想力はいつもながらすごいわね。ちょっと、ついて行こうとしてるから少し時間ちょうだい。」と言いながら目が丸くなっていた。


ソフィアのいきなりの提案に驚いたジュリアは立って腕組みしながらじっと考えているようだ。しばらく瞑想をしているジュリアをソフィアは無言でじっと眺めている。


3分ぐらいたったであろうか? ジュリアが目を開けた。

「わかったわ!決めた!」といきなり今までとは打って変わった明るい表情でジュリアが言った。すると、ソフィアもそれを予知していたかのように「私も決まったわよ!私たちが行く時代が!」と答えた。

「じゃ、同時に言ってみましょう!」とソフィアが言い、2人は声に出して言った。


「前の時代に戻る!」

全く同じ言葉で同時に言ったためハモっていた。


ジュリアが、「やっぱり! ソフィアもそうなのね!? 私はヒデと会える唯一の時代だからそう思ったんだけど・・・まあ色々考えてもそれしかなかったんだけどね、ソフィアもそうなのね?」とそう思ったが確証はなかったと言うような気持ちで確認しているのだ。

「そうね、やっぱり私もあの時代が一番生きている感じがしたのよね。人々が純粋で何かまだまだ無限の可能性があるみたいな・・・私たちが生まれた時代に戻っても意味がないような気もするし、ここは絶対いやよね!だから」


ソフィアの気持ちを確認したジュリアは、早速ノリノリでこれからの事を説明し始めた。「ソフィア、よく聞いて!ここからは私からの提案なの。まずは私達とガリオンで湯沢に戻るの。そして、属と話して交渉して準備をしてからロンダに行くの。ここからが本番なんだけど、でもロンダではなく、ミハスコスタの海岸に私たちの海上都市を造りたいの!」


ソフィアは、ジュリアの咄嗟の提案に『なるほど!』という表情で聞いている。「その海上都市はもちろん水中にも伸びているんだけど、その都市内では自給自足が可能なの。私たちがあの時代からいなくなって数ヶ月はたったから状況がどう変わっているかはわからないけど、あのままの勢力図だとロシアを併合したカナダが強力になってヨーロッパも併合してくる可能性もあり得るわ。日本は引き続き中立だろうけどね。それと中国・インド・アラブあたりの動きも不穏よね。だから地中海に強い拠点を造って世界のバランスを保つのよ!それも私たちの国がね。」と一気に言ってしまった。


ソフィアが、「なるほど!そのアイデアいいわね!わかったわ!それで行きましょう!」とさすがツインズ、話はリアルタイムでテレパシーのようにイメージが伝わり素早い決断である。

「それには色々手順があるわよ! よく聞いてね!」と言って今度はソフィアが生き生きと説明し始めている。

「まずは、タイムマシーンをセッティングしてあの時代に行ったらタグを外して戻されないようにする必要があるわね。それとここの時代の科学は折角だから持っていきたいの。明らかにあの時代より進歩しているから。まず、持っていきたいのはEBS、まずは敵からの防御が必要でしょ? それに海上都市を造るとなれば、建設用3Dプリンターね。それがあればその土地の資源を使って都市が創れるわ。火星での技術を応用してね。例えば、ビーチであれば砂があるから触媒のケイ素を使って高温でくっ付ければ火星基地のようなものもできあがるのよ。あとあの時代にはなかったALPSという放射能除去装置みたいなものとかかな。あっ、それと月面基地なんかで使っている水を分解して水素と酸素にする仕組みもあった方がいいわね。」と次から次と出てきた。「まあ、ここを去る前に全てそのデータを保存して、帰ったら属さんに工業用ロボットを借りてその装置を再現できるようにしたいの。その代償として属さんにはEBSの設計図を渡して日本が専売特許を持ってBSを売れるようにしてあげるのよ。これってどお?」

と電光石火の如く早口で説明した。


ジュリアが、「さすが、ソフィア!! 左脳的に私のイメージを説明してくれたのね!? それ最高!! いいと思うわ! そうとなったら じゃいつ実行する?」


「そうね、まずは怪しまれずにデータを入手しなければならないから・・・そうそう、あなたがいない間に、私、提督とお友達になったの。言っておくけど変な間じゃないわよ。だから、今回の実験でマチルダのアンドロイドは成功したわけだから、それを応用して私たちのDNA情報を使った2人のクローンアンドロイドを造るってことで色々と国家機密にアクセスできる特権をもらおうと思うの。私達のクローンアンドロイドがあれば、逆に宇宙ではそっちの方が有利だと思うのよね。これって名案でしょ!!?」


「なるほど〜 あなたよくこの短い時間でそこまで考えたわね!? 関心しちゃうわ! お姉様!」とジュリアが楽しそうにコメントしている。

「そうそう、でも、そのクローンを造るときなんだけど、念のために本家の私達には攻撃できないように服従するプログラムしてほしいの。後々危険な可能性もあるから。」

「わかったわ。そうしましょう!」とすぐに話はまとまったのだった。

そしてここから、彼女達の未来世界脱出に向けた隠密行動が始まるのであった。


まずソフィアが動いた。早速提督のエリックに相談し、今回試作機として制作したクローンアンドロイドのマチルダ機の成功をネタに、どうせなら私たちのクローンアンドロイドがあった方がスペースバトルの成功確率が跳ね上がるという理由で制作のOKを取り付けたのであった。もちろんその際の機密データの閲覧に関してもあくまでも秘匿ということで了承してもらうことにも成功した。ただソフィアにとってはそれが持ち出し厳禁であったとしてもコピーは可能なのである。


またソフィアファンのエリックにしても、ソフィアそっくりのアンドロイドがこの時代に半永久的に存在することになるわけだから、アニメフィギュアをいつも眺めていられるようなことになるので大歓迎であったろう。かくしてソフィアの本来の才能の一つである産業スパイとしての仕事は順調に進んで行ったのだった。


一方ジュリアの方はというと、BSの操縦訓練のためにここに滞在しているミランダの戦闘指導をしていた。そういう前向きな演出をしておけば怪しまれないだろうという打算的なことと、単にミランダ達のコロニーの役に立ちたいという純粋な気持ちもあったからだ。


「ジュリア、あなたは本当に強いわね!恐れ入るわ。あなたに鍛えてもらって本当に良かったわ。今度あいつらがきた時には、私が出て撃退するからね!」と強気の発言である。日本側としては今回の友好条約の印としてBS1体をミランダ仕様にして贈呈するようである。そういった毎日の訓練を通じて、彼女はこの国の司令官のレイとも親しくなり、もうジュリアがいなくても全く問題がない友好的な状況にもなってきていた。


さて2人の逃亡は成功するのでしょうか??

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