表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

47/129

11:レジスタンス地下施設

この物語は双子姉妹(Blanc Twins)の冒険談を『夢とは?』いうテーマで描いたパラレルワールドでの物語です。彼女達にぼんやりと見える『夢』を無意識に追いかけて行くとそこに『幸せ』が見つかるのか?を綴っていきたいと思います。


このエピソードからはSeason2ー新たな出会い編ーのスタートです。

実はシーズン1の前にプロローグ的な『成り行き』の詳しいお話があるのですが・・・それはこのシーズンが終わった後に公表したいと思います。(文芸:ヒューマンドラマにて)

そしてこの双子は稀に見るとびっきりの美人姉妹なのです!まるで光と陰。ロボットや兵器類も言葉では7割しか描けませんがカッコいいはずです。荒廃したパラレルワールドでの彼女たちの活躍とクールな兵器類をイメージしながら、世界地図を片手に読んでいただけると楽しめると思います。これって現実なの?それともSF?と言う狭間で大人も楽しめるギリギリのラインでどんどん進めていこうと思います。

ジュリアは思い出した。『私達の世界のスペインの地下施設と似ている!』そして、2人は無言で案内する部下の誘導に従ってその地下街を進んでいった。やはりスペインの地下街と同じようにカフェバーやレストランそして地下農園やショップなどが道の両側に並んでいる。通行人も意外に多く普通の人間達で賑わっているのだ。『こんなに人類はいたのか!?』と久々にこの未来社会で驚いた。そして部下は鉄のドアをノックした。そのノックに反応しドアが開いて3人は中に入って行った。どうやら大きな会議室のようである。

「しばらくここでお待ちください。」と一言だけ言って部下はさらに奥に入って消えていった。


シノが、「ここがレジスタンス本部なんですね?人が多くてびっくりしました。」と彼女も驚いた風である。

ジュリアが、「私達の世界も地下要塞があるんだけどそれに似ているわ。この地下施設が人類をギャングから守っているのね。」と納得していた。


しばらくすると、先ほどのサントスとその部下6名が奥から現れた。

「お待たせした。彼らはこのレジスタンスのリーダー達だ。よろしく頼む!」

そしてそれぞれ簡単に自己紹介をしたが全員男性であった。

そして背の高い副官のような男性が、「日本からの仲間としてあなた方を歓迎しますが、あなた方はどのように我々をサポートしていただけるのでしょうか?」と、やはりいつもながら細めの体格の女性であるジュリアとシノを見て、不思議そうな眼差しで尋ねている。


すると、シノが「我々は日本ではメイルアンドロイドが宇宙から落としてくるロボット軍団の襲撃をEBSというロボットで撃破しています。そして、隣のジュリアさんは我々がタイムトラベルユニットを使ってこの時代に召喚しました。歴史的に有名なBAの方なのです。」と簡単に説明した。


すると、幹部の中の1人が反応した。「おれは、以前軍の士官学校に行っていたんだけど、確か歴史の教科書で学んだことがあるよ。ソフィアとジュリアの双子の姉妹の大活躍の話だったかな。」と言った。

他のメンバーは初耳という表情であったが、サントスが口を開いた。

「ということは、あなた方2人は我々の戦闘に参加していただけるということなのかな?」と尋ねた。


ジュリアが、「無論そうだ。我々はそのために遥々日本から来たんだから。今はまだメイルアンドロイドからの攻撃なないと思うが、スペースステーションの軌道によっては、ここが襲撃されることがあると分かったんだ。あなた達はバトルロボットに対処できる戦力があるのだろうか?」とわざと舐められないようにと男っぽい口調で聞いている。


太めの体格の副官が、「なるほど、そういうことか。確かに、今現在我々はギャング達と戦っているため、今の装備で対処できているが、大型ロボットとなると難しくなるな・・・というか、対応できないだろう・・・で、あなた方はどのようなプランをお持ちなんでしょうか?」と聞いてきた。


ジュリアが、「我々の目的としては、貴君らがメイルアンドロイドの攻撃に遭った場合に、迎撃できる体制を作ってもらえるようになることだ。そのために現地視察を兼ねて友好を深めに伺った。」とまた簡潔に答えた。そして続けて、「レジスタンスは、ギャング達と戦っていると聞いているが、そのギャングとはどんな輩なんだろうか?」とも尋ねた。


すると太めの副官が、「なるほど、あなた方の意図はわかりました。私達が日頃戦っているギャングとは、野生動物由来の不明な細菌感染で変貌した元ギャングの人間なのです。細菌の影響による肉体の変化で日光を浴びると皮膚が焼け爛れていくので夜間にしか行動をしません。が、しかし、その細菌の副作用で人間が猛獣化して筋力が強化されており、我々人間を襲い人肉を食って鮮血を飲むのです。しかも組織化されているので、まるでバンパイヤさながらのギャング達なのです。そもそもはドラッグを栽培し、それで悪どい商売をしていた連中だったのですが、今は奴らを”ルガット”と呼んでいます。」と説明した。


ジュリアが、「なるほど、ギャングとはそういった輩だったのか!?そのバンパイヤギャングの戦力はいかほどなのだろう?」と聞いた。


サントスが、「奴らは我々と同じように武装しているんだ。細菌によって身体能力が強化されているから1対1では勝ち目がないな。だから我々はチームで奴らを狩る戦法で対処している。奴らの目当ては食料となる我々人間の肉なんだよ。そして、噛まれたり、引っ掛かれたり、鮮血を浴びて傷口から入った場合は、もれなくやつらの仲間入りさ! だからリスクが高い接近戦はやらずに飛び道具で戦っているんだ。」と真相も説明した。


シノが、「奴らは、通常地下にいるあなた達をどこで襲うんですか?」と聞くと、

背の高い副官が、「奴らは、組織化されていていろんなところに潜んでいます。昼間も室内なら大丈夫なので、我々が室内で作業している時に襲ってくるのです。今の所、この地下要塞は奴らに見つかっていませんが、見つかった場合は大変なことになるでしょう。」と言った。


さらに「この地下でだいたいのものが賄えると思うんですが、地上に出なければならない理由ってあるんですか?」と単に疑問に思って聞くと、

「まず、この地下では栽培できない食物ですね。フルーツや野菜そして穀物なんかがそうです。それと木材や資材になる材料がこの街の建築で必要になります。あとは我々も陽に当たらないと健康上疾患が出てくるので日光浴を兼ねた外出が主な理由になりますね。」

シノは「なるほど〜」と言って納得していた。


サントスは「『百聞は一見にしかず!』というから、あなた達も地上をパトロールするときに同行するといい。」と提案し、

ジュリアも「分かった。じゅあそうさせてもらおう。その時は声を掛けてくれ。」と合意し、取り急ぎ客室に通されたのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ