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8:襲撃

この物語は双子姉妹(Blanc Twins)の冒険談を『夢とは?』いうテーマで描いたパラレルワールドでの物語です。彼女達にぼんやりと見える『夢』を無意識に追いかけて行くとそこに『幸せ』が見つかるのか?を綴っていきたいと思います。


このエピソードからはSeason2ー新たな出会い編ーのスタートです。

実はシーズン1の前にプロローグ的な『成り行き』の詳しいお話があるのですが・・・それはこのシーズンが終わった後に公表したいと思います。(文芸:ヒューマンドラマにて)

そしてこの双子は稀に見るとびっきりの美人姉妹なのです!まるで光と陰。ロボットや兵器類も言葉では7割しか描けませんがカッコいいはずです。荒廃したパラレルワールドでの彼女たちの活躍とクールな兵器類をイメージしながら、世界地図を片手に読んでいただけると楽しめると思います。これって現実なの?それともSF?と言う狭間で大人も楽しめるギリギリのラインでどんどん進めていこうと思います。

するといきなり緊急事態を告げるアラームが全館に響き渡った。それはなんとメイルアンドロイド達の襲撃の警報であった。


レイが、「まずい、アイツらがまた来たんだわ!迎撃の準備をしましょう!格納庫に急いでください!」と焦ってソフィアとジュリアも連れて走り出した。3人が格納庫に着くとすでに他3人も揃っていた。レイは格納庫のコントロールルームで状況を確認し、敵の位置や規模を把握しているのだが、今回はメイルのBSが10機とバグが50機ぐらいがレーダーに映っていた。

「奴らは空からここに目掛けて落下してきているので、皆さんEBSに搭乗して至急迎撃お願いします!」と号令した。


5人は速やかにEBSに搭乗し格納庫から外に出たのだが、湯沢はそもそも山間にできた狭い平地であるので、敵は面積が少ない山間の狭間にある平地目掛けてパラシュートで落下してきていた。まず、ソフィアがロングレンジレーザーキャノンを稼働し狙いを付けている。

残る4人のうち、アマゾネスツインズはレイから送られてきている敵の落下視点を確認しその下に陣取った。シノも彼女らと一緒に移動し彼女らの後ろに待機している。


ジュリアはレイにお願いして、早速この世界で造られたフライングエンジェルを装備してもらったため他の4人より遅れてフィールドに出てきたのだが、すでに敵は地表に着陸する直前であり、ジュリアは早々にフライングエンジェルを起動し垂直に飛び立って行った。


地表では、アマゾネスら3人が地上に着く直前を狙いバク達を撃破している。飛び立ったジュリアも初飛行での操縦性を確認しながら、左肩からのレーザー砲と、ロングソードで敵機を空中で次々と破壊している最中である。またソフィアも定位置からロングレンジレーザーで1機づつ丁寧に破壊していた。


だが、その攻撃をかわしたメイルアンドロイドが操縦するBSが6機地表に到着し、早くもアマゾネスらと戦闘が始まっていた。敵のBSは外見的にはフィーメイルのBSとは違った直線的なデザインで男性ぽく逆三角形にイカツク見える。カラーはオールブラックでイエローのラインが肩にトリミングのように入っており個体識別番号もある。敵機6機にこちら側は3機が対応している戦況となっているが、上空で迎撃していたジュリアもそれを確認し降りてきていた。また、スナイパーとして迎撃していたソフィアも落下地点目掛けて移動中である。敵4機がイザベラとルイーズと交戦中で、また敵2機がシノを攻撃中であった。イザベラ・ルイーズツインズはフット部分のローラーでスケート走行をしながら敵4機を囲んでおり敵の実弾マシンガン攻撃をシールドで交わしていた。逆にシノは敵機2機の攻撃をなんとかかわしている劣勢な状況であったが、空から降りてきたジュリアの参戦により戦況が一変した。


ソフィアも周回しているツインズの外側に立ち、中心にいる敵機4機にライフルの照準を合わせている。ジュリアが敵とシノの間に割って入り、ロングソードでの一撃でまず一機の頭部を切断した。とどめとしてシノが忍者刀を心臓部分に差し込んで撃破した。ソフィアの方は、まずはレーザーライフルで1機照射し、ショック状態になった隙にツインズの鎌槍の一撃が入った。それが順次2回4回と繰り返されて全ての敵ロボットが撃退されたのであった。所要時間約30分の戦いである。


5人と司令官のレイが格納庫内の作戦室に集合し、今回の敵の奇襲に対する検証会を行うことになった。レイが進行役として話を進めている。

「しかし、驚いたわね!いつもこんな感じで奴らはいきなりくるの?」とソフィアが驚きながら聞くと・・・


レイが、「敵の奇襲は今回で2回目ですが、前回も同じような感じでした。彼らのスペースステーションからロボット達は送り出されるのですが、大気圏内に入った時点でスケートボードのように乗る円盤状のフライングシェルに乗って降りてきます。アンドロイドが操縦するBSは突入後フライングユニットを使い目的地に到着しますが、通常のバグ型ロボットに関してはコスト面からか大気圏に無事入った時点でフライングシェルを捨てて難燃素材のパラシュートユニットで降りてくるのです。ですので、地上に落下するまでの空中ではバグ達はほぼ無力な状態となるので、今回のジュリアさんのように攻撃をすれば効率よく撃破できるわけです。ここ湯沢は奴らが降りたてる平地の面積が少ないので、奴らは間隔がないフォーメーションで降りてきます。なので我々には有利な条件となりますね。」と状況説明をした。


「他のブロックも奴らの攻撃をかわしているのかしら?」とソフィアが聞いた。

レイが、「報告では、ヨーロッパ、ユーラシア、カナダ、インド・アラブブロックにはすでに1回ずつの奇襲があります。2回あったのがここだけです。これからまた来るのかもしれませんが・・・」


それを聞いていたジュリアが、「確か南米は行政ユニットがなくて、ギャング達がひしめいているエリアなのよね? 私だったら、まずはそこに拠点を造り、そこから外に攻めていくと思うんだけど、なんで奴らは南米には来ないわけ?」と不思議がっている。


シノも「私もそう思います!なぜでしょう?」とジュリアに反応した。

するとレイが、「多分1つの理由はスペースステーションの地球周回ルートによるんじゃないでしょうか? それとブラジルから他の大陸への移動が問題になるんだと思います。ロボット軍団は長距離の移動に向かないのです。」と言った。


ソフィアが、「イザベラ・ルイーズ!あなた達は息がピッタリあっててよかったわよ。私も撃ちやすかったわ。臨機応変にこの組み合わせもいいかもね!? 私達3人とジュリア・シノで。 ジュリアはどう思った?」


「そうね、シノに機敏に攻めてもらって、隙ができたところを刈り取るっていう感じかしら。」 シノも「そのようにお役に立てるように頑張ります! ジュリアさんと組めるのは光栄ですから!でも、その円盤ホバージェットがあれば、もっと活躍できると思います!」と答えた。


レイが、「でも初回のチーム実戦としては良かったと思います。奴らはここにはすぐには来ないかと思います。お疲れ様でした!」と言って、この場を締めた。


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