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6:シャドービースト

この物語は双子姉妹(Blanc Twins)の冒険談を『夢とは?』いうテーマで描いたパラレルワールドでの物語です。彼女達にぼんやりと見える『夢』を無意識に追いかけて行くとそこに『幸せ』が見つかるのか?を綴っていきたいと思います。


このエピソードからはSeason2ー新たな出会い編ーのスタートです。

実はシーズン1の前にプロローグ的な『成り行き』の詳しいお話があるのですが・・・それはこのシーズンが終わった後に公表したいと思います。(文芸:ヒューマンドラマにて)

そしてこの双子は稀に見るとびっきりの美人姉妹なのです!まるで光と陰。ロボットや兵器類も言葉では7割しか描けませんがカッコいいはずです。荒廃したパラレルワールドでの彼女たちの活躍とクールな兵器類をイメージしながら、世界地図を片手に読んでいただけると楽しめると思います。これって現実なの?それともSF?と言う狭間で大人も楽しめるギリギリのラインでどんどん進めていこうと思います。

2人は大型のラボに来ていた。なんとそこには超ビッグなビースト型戦闘兵器があった。大きさ的には高さ7m 長さは尻尾を入れると20m近くはあろうか。ガンメタリックカラーの金属剥き出しの無骨な殺戮マシーンに見えた。お座り状態にしたところで、腹部のハッチが開きガリオンが搭乗できるようになっている。ジュリアの指示でガリオンはその操縦室的な空間に入った。そしてソフィアがガリオンの頭部にヘルメットを着用させて、ラボのコンピューターで調整しているところだ。


これはまさにリーサル・ウェポンになるものなのだ。キバとツメはそもそも強靭な武器となるし、背中にはレーザーキャノンを搭載しその両脇にジェットが2機付いている。尻尾にはパワードブラスターガンを装備し、両前腕部にはそれぞれ上下に並んで5発づつの実弾ロケット砲も装備している。そして、口内からは強力な火炎が噴き出す構造だ。ものすごいパワーのアイアンクローでの一撃が敵ロボットに与える破壊力は凄まじく、この殺戮兵器は付帯的な兵器より個体そのものの運動性能及びそもそもの猛獣本能の殺戮性能を重視して設計されているということは頷ける。


今やメイルアンドロイド軍は弾薬使用のアミニション類が火星の資源により量産可能になっている。これまでの戦闘においてもたびたび実弾が使用されてきたため、この外部シェルはそれに対応するものであった。


調整が終わり、ジュリアがEBSに乗り、ガリオンと共に再度バトルフィールドに戻ってきた。まずはこのシャドービーストの運動性能のテストだ。ジュリアがガリオンを走らせたり、ジャンプしたりと光景的にはペットを調教しているようにも見える。通常のガリオンの運動性能と全く変わらない。そして、背面に装備されたジェットを使ってジャンプもさせてみた。全力走行中のジャンプでは50mの距離をジャンプできるようだ。また大型レーザーキャノンの試射でもの凄い破壊力であることもわかった。


それを見ていたソフィアが、「このシャドービーストってすごいわね!! ガリオンがいれば私達はいらないのかも!?」と感心してレイに言った。

レイが、「でも、宇宙にはいけないのです。シャドービーストは陸戦専用なんですよ。」


「なるほどねー! しかし、宇宙でのEBSの操縦って想像つかないわ。無重力状態でどうやって向きを変えたり、戦ったりするんでしょう?さすがにロボットアニメのようにはいかないでしょ?」とソフィアが少し不安に思ったようだ。

レイが、「では、練習用のスーツを着て無重力状態の実験ケイジで明日練習してみますか?」と尋ねた。

2人とも、「いいわね!そうしましょう!でも、その前に動くメカニズムを教えて!」ということで、レイは説明を始めた。


「宇宙では、無重力状態なのでロケットエンジンで半永久的に直線に進みます。その際方向を変える時はスラスターを噴射するのです。ただそれだけですと、燃料の使用が重なり小刻みな動きもできにくいので、いわゆる『能動的質量移動による自動姿勢制御システム』という特殊なシステムを組み込んでいます。これは、簡単に説明すると手足を振り回すことで発生する運動エネルギーを利用して方向を転換するのです。 わかりにくいかと思いますので、実際実験ケイジで体験してもらえば理解できると思いますよ。この動作がEHでないとなかなかマスターできないようなのです。ただ、それでも動きには限界がありますので、さすがにロボットアニメのようにはいかないのが今の状況ですね。」と言って笑った。



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