4:新メンバー加わる
この物語は双子姉妹(Blanc Twins)の冒険談を『夢とは?』いうテーマで描いたパラレルワールドでの物語です。彼女達にぼんやりと見える『夢』を無意識に追いかけて行くとそこに『幸せ』が見つかるのか?を綴っていきたいと思います。
このエピソードからはSeason2ー新たな出会い編ーのスタートです。
実はシーズン1の前にプロローグ的な『成り行き』の詳しいお話があるのですが・・・それはこのシーズンが終わった後に公表したいと思います。(文芸:ヒューマンドラマにて)
そしてこの双子は稀に見るとびっきりの美人姉妹なのです!まるで光と陰。ロボットや兵器類も言葉では7割しか描けませんがカッコいいはずです。荒廃したパラレルワールドでの彼女たちの活躍とクールな兵器類をイメージしながら、世界地図を片手に読んでいただけると楽しめると思います。これって現実なの?それともSF?と言う狭間で大人も楽しめるギリギリのラインでどんどん進めていこうと思います。
一方、他の3人はというと、軍施設内のカフェテリアで朝食中である。軍施設はコンクリートと金属の無機質な空間で、このカフェにおいてもコンクリートフロアーにステンレステーブルそしてファイバーグラスのブラックチェアーというインテリアで構成されまるで病院か何かのような雰囲気である。
アマゾネスツインズのイザベラとルイーズは、賑やかに大声で話しながらの食事中だ。この2人は23歳でソフィアとジュリアの比ではないぐらい瓜二つなのだ。通常はまるで区別がつかない。容姿はというと身長174cm、アマゾネスだけあり女性にしては筋骨隆々、肌は褐色でブロンドに染めた髪の毛をセンターパーティングにしナチュラルなウェーブで胸の辺りまで伸びている。瞳はグリーンだ。顔は大きな目にラテンぽくぽってりとした大きめの鼻にぷっくりとした唇のため、健康的な小さい卵形の顔が立体的に見えている。胸も大きめでヒップも迫力があるが、全体的なプロポーションは身長がある分整っている。セクシーなダイナマイトボディーにイタズラっぽい表情がキャラクターを創っている。
その2人の脇に物静かに座っているのが、日本人の志乃だ。最年少の21歳にて身長160cm強のスキニーな見るからに和服が似合いそうな日本人女性である。黒髪ストレートの長髪を後ろで縛り、細面の顔に光る切れ長の目小さい鼻と薄い口がついている。どうやら、アマゾネスツインズの妹的な存在のようである。
イザベラが、「シノ! 知ってる?あの歴史の教科書に載っていたソフィア姉妹が転生してきたみたいよ。希望が叶ったわね!すごいよね!私達歴史の有名人と一緒に戦えるんだよ。だけど、国の救世主だから私達尊敬はしてるけど、負けないわよ!!」とライバル意識むき出しのようでもある。
シノが、「そうなのね。私はジュリアさんに興味あるかな。教科書の話ではなんかクールでかっこいい感じがするし、私と気が合いそうな予感もするのよね。」と静かに答えた。
そしてルイーズが、「私達が宇宙に攻め込むまで、あと1ヶ月もないみたいなんだけど大丈夫なのかな?無事に帰ってきたら属さんに頼んでソフィアさん達の世界にタイムトラベルしたいんだよね〜 でしょ?イザベラ?」と振ると、
「そうそう!だって海が汚染されてなくてブルーで綺麗なんだってよ。白いビーチで水着着ちゃって日焼けしたいよね〜」とコメントした。
ルイーズは、「私は、ナイトクラブってとこに行ってみたいかな?それと高層ビルから綺麗な夜景も眺めてみたいな!?だって今の私達ってモグラみたいじゃない!?」
シノは。「私は日本古来のお屋敷が残る時代に行ってみたいかな?私の先祖の甲賀忍者のルーツを体験してみたいわ。ジュリアさん達がいた時代はどうなっているのかしら?和服って物も一度着てみたいし・・・」とその時代に思いを馳せているようだ。
イザベラが、「しかし、アイツらは今度いつ降りてくるのかな?この前来た時はバグロボットの数が多くて参ったわね!バグは身長が低いから、私らは槍が役だったけど、シノは何か対応しないとね!?どんな武器が考えられる??」と聞いている。
「ごめんね!この前はあまり潰せなかったわね。大きなカマみたいなものの開発はお願いしたのよ。」とシノが言った。
ルイーズが、「なるほど!カマね!!いいんじゃない! でも、奴らは今度どこに降りてくるのかしらね? わたしらのオセアニアブロックならまた戦うことになるけど、他のブロックだとそこの担当チームが応戦するわけだから、もし仮にやられてしまうとメイルの奴らに占領されてしまうってことになるのかしら?」と少し管轄制に疑問に思っているようだ。
イザベラが、「でも、駆けつけるにしても距離的に限界があるから、多分、そうなるよね。で、ヘルプが来なければそこの人類は抹殺されるってことだろうね。でもフィーメイル達はどうなるんだろ?」
シノが、「アンドロイドだから、捕虜になったものは上書きされるらしいわよ。噂だけどね。」と人伝に聞いたことを答えた。
ルイーズが、「このフォーメーションでのアイツらの侵略は始まったばかりだから、各ブロックとも今の所善戦してるけど、どこかが潰されでもしたらやっぱり私らも駆り出されるんじゃないのかしら?」
イザベラが、「まあ、そうなるんでしょ! でも、不思議なのが、なんでアイツらは一番弱そうなブロックを狙ってまず地球上の足場を作らないのかな?だよ〜」
シノが、「それはそうよね!今テストバトリング中なのかしら? でも、どこが一番弱いのかしら?」と考えている。
イザベラが、「私は、ユーラシアだと思うよ。あのBLANC TWINSの活躍で帝国が敗れてから、軍備は微弱じゃない?」
ルイーズが、「そうだね!さすが、双子!私もそう思うよ!」
シノが、「私は、意外とブラジルだと思ってるんです。だって、攻め放題でしょ!」
ルイーズが、「確かに! ガードする奴らがいないからね。それもありだよね!」
というような会話をしていた。
9時10分前になったので、暫く寛いでいたソフィアとジュリアは部屋に装備されているバトルアーマーを着用しているところだ。
ソフィアが、「このバトルアーマーは私たちの時代のものと比べると色々進化しているみたいね。だけど、どこが進化したのかしら?」
ジュリアが、「そうね。なんかフィット感は良くなってるわね。素材が新しいんじゃない? それに前のよりもスマートなのかも!」と言ってクールなルックスを好むジュリアも早速気に入っているようである。
以前のものと同じようにオールブラックで、体のラインがでるセクシーなフィットは変わりがないのだがやはり素材が全然変わっていた。また、アーマー部分のデザインパーツも小ぶりに薄型に変化していた。全体的にストレッチ性がある超硬度耐久素材にアーマーとしての重要部分にはさらに厚手のパーツがついている。それは肩、バストから腹部・背面へ、肘、手の甲、ヒップ周りの防御パネル5枚、膝、腿前面、脛である。ソフィア達の時代のアーマーと比べると、このスーツを着て戦う場面が減ってきたため、ロボット操縦時の機能性や耐久性がより重視されているので体温調節やアンチショック構造はキープされつつもよりミニマムでスリムで微妙な動きを意識したデザインになっていた。
「そういえば、私のロングソードがないわ!置いてきちゃったんだわ!」とジュリアが今更ながら気が付き焦っていた。
ソフィアが、「確かにそうね。あの時は身につけていなかったからね。でも、ここでの戦いはEBSメインだろうから、早くやっつけて帰りましょうよ!」と励ましてくれた。