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35:必殺デスデーモン

この物語は双子姉妹(Blanc Twins)の冒険談を『夢とは?』いうテーマで描いたパラレルワールドでの物語です。彼女達にぼんやりと見える『夢』を無意識に追いかけて行くとそこに『幸せ』が見つかるのか?を綴っていきたいと思います。


実はこのシーズン1の前にプロローグ的な『成り行き』の詳しいお話があるのですが・・・それはこのシーズンが終わった後に公表したいと思います。

そしてこの双子は稀に見るとびっきりの美人姉妹なのです!まるで光と陰。ロボットや兵器類も言葉では7割しか描けませんがカッコいいはずです。荒廃したパラレルワールドでの彼女たちの活躍とクールな兵器類をイメージしながら、世界地図を片手に読んでいただけると楽しめると思います。これって現実なの?それともSF?と言う狭間で大人も楽しめるギリギリのラインでどんどん進めていこうと思います。

そして、この毒グモの軍団をほぼ駆逐した時である。

今度は左右から直径5mぐらいの鈍く輝く円盤が転がってきたのだった。

ちょうどジュリアとアンドレイの前で止まりいきなりその円盤に内蔵されていた槍のような巨大なトゲが8本発射された。

あまりにもいきなりで予期していなかったため2人は咄嗟にシールドで避けたのだった。


ジュリアはシールドに屈み込んで危機一髪そのトゲを回避できた。

アンドレイはと見てみると・・・

なんと彼もシールドで避けたのではあるが体が大きいため脚部がシールドよりはみ出していたため左内腿に1発くらってしまった。

アンドレイはそれを抜き捨てた。毒針であった。

血のような赤い液体が流れ出てきている。

彼はサイボーグのため血液はないのだが、潤滑油的な液体が血液に似させて赤く着色されているのだった。


「ジュリア、ヤバい!!あれはデスデーモンだ。毒とアシッド(酸)があるから気をつけろ!」

「ガルシア、悪い!足を修復するから、その間奴らの相手を頼む!」と言ってビッコを引きながら階下に消えていった。


ホール中央にある2つの円盤は、コインを倒すようにゴロゴロと回って平たくなったのだが裏側に何かがある。黒い巨大な物体のようだ。

その円盤の動きが止まると、丸い形のその黒い物体は盛り上がり、まるでサナギから何かが出てくるようななんとも言えないグロテスクな光景となった。


ガルシアが「なんだ、こいつらは?」と叫んだ。

ジュリアが、「こいつらも毒とアシッドがあるらしいから気をつけて!」と叫んでウォーニングした。

そしてサナギから何かが出てきた。

まずはカニのような足が出てきた。

いやカニではない。

長めの太いボディの前に頭がある。

その頭には大きな牙も見えてきた。

そして後ろの方が盛り上がってきた。

サナギが破れて鋭い尻尾のようなものも現れたのだった。


やっとこのデスデーモンの形の全貌が見えてきたのだが、

どうやら巨大なスコーピオン(蠍)のようだ。

帝国の遺伝子工学の膵を集めて最終兵器として開発されたデスデモーモンとは

これだったのだ。


ジュリアは咄嗟に分析した。

大きな牙、足は槍のよう、これを食らうとやられる

尻尾も槍のようだが、ここに毒があるのだろう。

そして口に泡が見えるからここからアシッドが噴射されるのであろうと。

このアシッドに耐えられるボディということは・・・

かなりの強度だと思える。


ジュリアはガリオンにメッセージを送った。

『攻撃しないで、奴らの周りを回ってレーザーガンで気を散らせて!』

「ガルシア!こいつらはやっかいよ!近くによらないで!」

「マチルダ!ブラスターガンと弓矢を放ってみて!」


取り囲んでいたマチルダ部隊は一斉にブラスターガンと矢を放った。

やはりジュリアの想像通りビクともしなかった。

このデスデーモン2体は8本ある足を小刻みに動かして巨体を動かしながらマチルダ部隊を襲い始めたのだった


ジュリアは一瞬考えていた。

「マチルダ!一回退避して!」と叫んで

ダッシュで階下に降りて行った。


再度バトルアーマーを着用しに降りたのだ。

また同じように素早くベランダに出てフライングエンジェルで飛び4階バルコニーに降りたった。そしてガラス窓を破りデスデーモンがいるフロアに姿を現した。


ガルシア達はジュリアがどうしているのかわからなかったため、そこでシールドで遮りながらブラスターマシンガンで応戦し敵の様子を見ていたのだった。

奥の貴族院室前ではソフィアとサーシャも戦っている。

それに加勢したいのであるが、このデスデーモン2体がそれを遮っているのだ。


ジュリアの計算としては、バトルアーマーを着用していれば、奴らのアシッドを喰らったとしてもどうにかもつ。パワーは人間時よりも倍にはなるので奴らの硬い装甲を切断できる可能性が高まるということであった。


流石のガリオンも周囲を走り回りながらレーザーを乱射し、気をひきつつも様子見のようだが、レーザー攻撃は効果があった。


その様子を見ていたイメルダが1体の顔面目掛けてガリオンのものよりも強力なレーザーキャノンを浴びせた。

なんとさすがのデスデーモンもレーザーキャノンの攻撃には一瞬麻痺するのだ。

「ジュリア!またあのロンダの戦いパート2やるわよ!!いい?」と笑顔で叫んだ。

ジュリアもイメルダの意味がわかり、笑顔で「了解!イメルダ!!」と叫んだ。


デスデーモン2体はこちらに歩み寄りながら口からアシッドを噴出した。

彼らも下がりシールドで防いだが、やはりアシッドを受けたものは見る見るうちに溶け出した。

ガルシアは溶けたシールドを捨て「これ、やっばいなー みんな!食らうなよ!」と叫んだ。


イメルダは兵達のシールドで守られた奥からレーザーキャノンを構えている。

ジュリアもいつでもどうぞというそぶりだ。

彼女はさっき照射した方のデスデーモン目掛けて再度もう1発レーザーキャノンを発射した。

構えていたジュリアも動き、奴が一瞬麻痺した瞬間にジャンプした。

フライングエンジェルを点火させて彼女のジャンプを補助することにより、

デスデーモン目掛けて飛び込む体制となった。

その飛び込んだ空中での一瞬でジュリアはデスデーモンのサソリの尻尾をロングソードで切り落とした。また同時にその振り上げたソードをそのまま下に持っていきやつの背中に突き刺したのだった。

そして、体制を立て直して背中に跨りやつの上から頭部を切り落としたのだった。

このイメルダとの連携プレーが功を奏しまずは1体を無力化できた。


イメルダが残りの1体目掛けてレーザーキャノンを発射した。

咄嗟に避けてハズレた。

そしてジュリア目掛けて口からアシッドを噴出した。

ジュリアもシールドで遮ったのだったが、そのアシッドでシールドが溶け出したため

デスデーモン目掛けてそれを投げ込んだ。

そしてジュリアが左肩に装備されているレーザー砲をやつ目掛けて照射した。

その瞬間イメルダもやつの顔面目掛けて再度レーザーキャノンを発射した。

今度は命中し、もう一度ジュリアが飛び込んでいった。


レーザーを喰らって目が効かないサソリの尻尾が標的を得ず小刻みに毒針を刺そうとしているが、ジュリアはそれを避けながら、またロングソードで毒針を切り落とした。

『次はやつの頭を切り落とさなければ!』と心の中で叫んだ。

ジュリアはやつの上を飛び越え回転しながら受け身をし膝をついた。

その瞬間イメルダが再度レーザーキャノンを発射して再度命中した。


ジュリアはそのチャンスを捉えて、膝つきの体制からソードを軸に俊敏にジャンプし宙で回転しながら頭を切り落としたのだった。

これで2体が攻撃不能となった。


こういったジュリアの素晴らしい俊敏な攻撃に連合の全員は感服した。

今回もまさに連合の守護神であった。


ここでガルシア長槍部隊も応戦し長槍を振り回しながらまだ動いているデスデーモンの足を切断して行っているようだ。

マチルダ隊半数はそこをパスし奥で戦っているサーシャ達の応戦に入った。

すでに20人のナイトのうち6人は倒されている。

あと14人だ。


ガリシアは「オレは掃除屋だぜ!こいつらは食えるかな?」と呑気なことを言いながら、巨大サソリの足を全て切り落として行っている。

そしてジュリアは、それぞれの上に跨り心臓の部位にとどめの一撃を差し込んでいた。

やっと、どうやら2体の動きが止まったようだ。


そこで負傷したアンドレイが自己修復した姿で現れた。

こういった場面ではサイボーグは便利である。

ビッコは引いていないので無事修復できたのであろう。


一方イメルダ隊は帝国の精鋭ナイト達を取り囲んでいる。

長槍とロングソードの後衛部隊だ。

それぞれサーシャチームとソフィアチームに分かれ後ろに付いた。


14人を相手にサーシャとソフィアは前衛として機敏に切り込んで行った。

そこで2人を抜けてきた奴らを長槍が突きロングソードで切るという戦法なのだ。


敵のナイト達も精鋭らしくかなり善戦してはいるものの、

やはり人間相手のソフィアとサーシャはさらに強い!

機敏な格闘技による接近戦では重いアーマーを着けたナイト達は不利だ。

バランスを崩して倒れたら一貫の終わりとなる。

そして、そのバランスを崩した瞬間に槍やソードが飛び込んでくるのだ。

そこに復帰したアンドレイも加わり、

ものの10分ぐらいで精鋭のナイト達が全滅してしまった。


ドローンでの中継も継続している中

ここからはアンドレイとサーシャの大舞台となる。

マチルダ隊が大きな扉を破壊した。


すると貴族院室の真ん中に大きなテーブルが見えた。

その奥に長老と見える貴族10人がこちらを見て立っていた。


アンドレイが叫んだ。

「お前ら、これで終わりだ!降伏すれば命だけは見逃してやる。」

そしてサーシャも、

「抵抗は無意味よ。降伏しなさい!」と叫んだ。


しばらく無言の時間が流れた。

貴族10人は申し合わせたかのように、同時に剣を床に投げて両手を上げた。

そこでマチルダ隊が入り10人を拘束したのだった。


ついに、これで戦いは終わった!

夢の形 ミッション1コンプリートの瞬間だ!!


ここまで読んで頂き有難うございます! まだまだ続きますので是非ブックマークしてお読み下さい! さてシーズン1の最後はどうなるのでしょうか?

いいね と 評価 も宜しくお願い致します!!

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