30:アンドロイド部隊現わる
この物語は双子姉妹(Blanc Twins)の冒険談を『夢とは?』いうテーマで描いたパラレルワールドでの物語です。彼女達にぼんやりと見える『夢』を無意識に追いかけて行くとそこに『幸せ』が見つかるのか?を綴っていきたいと思います。
実はこのシーズン1の前にプロローグ的な『成り行き』の詳しいお話があるのですが・・・それはこのシーズンが終わった後に公表したいと思います。
そしてこの双子は稀に見るとびっきりの美人姉妹なのです!まるで光と陰。ロボットや兵器類も言葉では7割しか描けませんがカッコいいはずです。荒廃したパラレルワールドでの彼女たちの活躍とクールな兵器類をイメージしながら、世界地図を片手に読んでいただけると楽しめると思います。これって現実なの?それともSF?と言う狭間で大人も楽しめるギリギリのラインでどんどん進めていこうと思います。
アンドレイチームは・・・
皇帝の間を見つけ、頑丈なゲートをアンドレイは持参していたコンパクト爆弾で破壊した。
すると、いきなり中からレーザーガンが撃たれてきたので、全員咄嗟にその部屋の外に逃げた。
ソフィアが壁から注意しながら奥を覗くと見たことがあるような顔がいる。
それも同じ顔が6人いるのだ。
どこかで見たことがある顔であった。
彼女は少し頭を整理してあいつらはどこかで・・・と記憶のデータにリンクしてみた。
『あっ、わかったわ! あいつらは私の未来の故郷から来たメイル(男性)アンドロイド達だわ!』『前回ジュリアが遭遇したように、きっと私達を抹殺しに来たんだわ!』と理解した。
「アンドレイ、サーシャ! あの顔が同じ6人組は私たちの世界から送られてきたアンドロイドなのよ! ちょっと手強いからジュリアを呼んでみるわ!それまで手を出さないでいて!」
アンドレイが「アンドロイドだって?? どのぐらい強いんだ?」
「そうね、私達の機敏さとヒューマノイドロボットの硬さを併せ持った感じなのかな!?」
とソフィアなりにわかりやすく答えた。
そのアンドロイド達が喋った。
「おい!見つけたぜ!お前はソフィアのほうだな?俺たちはお前らツインズを潰しに来たんだ。血祭りにしてやるぜ!!」
ソフィアがその6体を確認してみると、全員シールドで体を覆ってはいるが、
両端の2体が携帯できるレーザーガンを構えており、その次の2体がロングソード構えている。先頭の中心の2体はブラスターガンを構えているのが確認できた。
どうやら彼ら6人の奥に皇帝の部屋があるようだ。
というより、ソフィアは『なぜ、奴らはここにいるんだろう? 帝国とつるんでいたのか!? 奴らに皇帝は唆されたのかもしれない・・・それでアトランティスを攻撃しようとしたのか?』とふと思った。
「お前ら!どうやってこの世界にきたんだ?」とソフィアが聞いた。
すると、アンドロイドの1人が、「今は俺たちのほうが優勢だぜ!だから、フィーメイル達のタイムトラベルユニットを奪ったんだよ!この帝国を隠れ蓑にして、これからもどんどん来る事になるぜ!そして、人間どもをどんどん殺していくぜ!!」「きゃっきゃっきゃっきゃ!!」とキチガイのような笑い声が聞こえた。
ソフィアが、「アンドレイ? あの爆薬はまだ持ってる?」
「ああ、まだいくつかあるよ。」
「それは、サーシャのボウガンのアローの先端につけることはできるかな?」
「できるんじゃないかな?」
「じゃ、それをサーシャに投げて!」
アンドレイはウェストポーチに入っている爆薬をまず2つサーシャに投げた。
そして、サーシャはそれを受け取りボウアローの先端に組み込んでみている。
設置型の超小型爆弾であったため、どうにかアローの先端に収まるようだ。
「できましたわ!」
「じゃ、サーシャ、私が出てオトリになるから、あなたはレーザーを持っている両端の2人をそれでやっつけて欲しいの!」
「わかりました!」
今ソフィアとアンドレイは左側にサーシャは右側にいる。
1・2・3で2人が出てソフィアがマシンガンを撃ちまくりながら回転してサーシャ側に転がった。その間サーシャはまず左端のアンドロイドに向かってボウガンを撃って逆側に転がった。
さすが、サーシャ!それが命中しアンドロイドは爆発したのだった。
奴らは少し動揺しているように見える。
ソフィアが、「アンドレイ!間違っても奴らにまだ飛び込まないでね!もう一度やるから!」
と言って彼を牽制した。
再度ソフィアは同じようにマシンガンを撃ち鳴らしながら、回転してアンドレイ側に転がった。またサーシャは今度は右外側のアンドロイド目掛けてボウガンを打ち込んだ。
その際に右側なので壁から2歩ぐらい出て体を晒したため、敵からブラスターガンの攻撃を受けて、「あっ!」と言って壁に倒れるようにして隠れた。
1発がサーシャの左足に当たってしまったようだ。
「サーシャ、大丈夫か?」アンドレイが叫んだ。
サイボーグ達がもつブラスターガンはここの世界のものよりも強力なようで、さすがのサイボーグも打撲を受けたようなショックを受けた。
サーシャのスーツ自体は焼けた跡があるが、左足は痺れてはいるが大丈夫なようだ。
「お兄様、とりえあえず大丈夫です!」
「よかったー!サーシャ、無理はしないでくれよ!」
ソフィアが、「サーシャ、ありがとう!これで問題のレーザーガンは潰せたわ! あれを食うとやられるのよ。あと残り4体ね! ジュリアが来るまで少し時間稼ぎしましょう!」と言ってブラスターマシンガンを連射して敵を牽制していた。
敵もそれに応戦していたのだが撃ち方が止まった。
ソフィアが覗いてみると、両端がロングソード、中2人がブラスターマシンガンの配列でシールドを構えながら前進してきていた。距離は10mぐらいに迫ってきている。
「アンドレイ!奴ら来るわよ。一緒に出て奴らの背後に回るからあなた達は応戦して!」
そして3人は一緒に皇帝の間に入った。
ソフィアがブラスターマシンガンを打ちまくりながら牽制し、アンドレイとサーシャがシールドを構えながらブラスターガンを撃ってきている2体に切り掛かった。
その間ソフィアは機敏に横回転しながら奴らの背後を取り、ブラスターマシンガンを剣士2人に撃ちまくった。
剣士2人がソフィアに向かってきている間に、逆にアンドレイはシールドで敵のブラスターガンを防ぎながらショートソードを敵のガンに振り下ろした。
敵アンドロイドはその衝撃でブラスターガンを落とし、アンドレイの攻撃をシールドで防いでいる。
サーシャの方は、シールドで防いではいるが彼女の武器はダガーのため接近できないと攻撃ができないでいる。
だが、アンドロイドのボディは想像以上に硬く手傷を負わすことはできなかった。
ソフィアは、この剣士2人を他の2人と離すために後退りしながらブラスターマシンガンを撃ちまくっている。
いずれにしても押されて戦局は不利になっていた。
アンドレイは若干有利な戦闘を展開しているが、サーシャはかなり押されている状況だ。
これ以上押されるとかなりまずい状況になってきている。『このままではまずい!こんなところでやられていいのか!?』と全員が思っていた。
やはり、パワーではサイボーグよりアンドロイドのほうに軍配があがるのであろうか??
そんな危機的な状況下でまたもや救世主のように颯爽とジュリアが登場したのだった。
彼女はロングソードとシールドを構えていた。
サーシャがアンドロイドの攻撃を喰らっており、アンドロイドのパワーの方がサイボーグの彼女より優っているため、持っていたダガーを弾かれ腕に手傷を負ってしまった。
『これはまずい!やられるわ!!』と思った瞬間に
ジュリアはヒラリとサーシャの隣に助太刀に入り、機敏にアンドロイドの横に付けてロングソードを振り回して瞬時に首を切断したのだった。
これで早くも一体クリアーだ!
サーシャは危機一髪の状態であったが、これで助かった。
「腕は大丈夫?」
「ええ、浅い傷で済んだみたい。ジュリアさんありがとう!!助かったわ!!」とサーシャが命を助けられた感謝を込めて答えた。
「じゃ、サーシャ、アンドレイのヘルプに入って!」
と叫びながら、ソフィアの方に飛んで行った。
そして、ソフィアを攻撃している2体の剣士目掛けてジュリアは猛然と襲いかかったのだ。
まるで2匹のコブラに悠然と襲いかかるマングースのようであった。
まず、一体を後ろから襲い背中にロングソードを思いっきり差し込んだ。
そのショックで立ち往生している隙に彼女は足をあててソードを抜き一振りして首を落とした。
ソフィアも短剣2丁を抜いてもう一体と格闘していたがやはり短剣では刃が立たない。
そこにジュリアが入り横に並んだ。
アンドロイド目掛けて右振り左振りを何度か繰り返しているうちに、彼は後退りし始めている。その隙をついてソフィアはブラスターマシンガンを再度構えてシールドを外した敵のボディーに連発で撃ち込んだ。
そのアンドロイドはソフィアのガンのショックで動きがギクシャクしている。
ジュリアはそこを突いてまずシールドを握る腕を切り落とし、素早くその戻りでソードを持つ腕も切り落とした。トドメに首を切り落として2体目クリアーだ。
流石百戦錬磨のジュリアは対アンドロイド戦では最高に強さが際立っていた。
さすが対アンドロイドEHだ!!
さて、最後の一体は?
アンドレイが健闘している最中だ。
後ろ側に回ったサーシャが左手でダガーを投げてアンドロイドの背中に刺さった。
その甲斐あって機械が少しショートし動きが鈍くなった合間を見て、アンドレイはジュリアを見習いショートソードを振り下ろしてアンドロイドの首を刎ねた。
これで5体全て排除できたのだ。
しかし・・・本当に危機一髪であった。
勿論 これも放映されていたため、オーディエンスはこの危機的な状況を拳を握り締めながらながら見ていたのだった。そこに救世主のごとくジュリアが登場し可憐にやっつけたのだ。彼らの中でのまたもやジュリア株は上がりに上がっていた。
「ううぉー 剣鬼最高にクールだぜ!!痺れるぜ!! やばい!!」という具合だ。
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