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29:バンカー侵入

この物語は双子姉妹(Blanc Twins)の冒険談を『夢とは?』いうテーマで描いたパラレルワールドでの物語です。彼女達にぼんやりと見える『夢』を無意識に追いかけて行くとそこに『幸せ』が見つかるのか?を綴っていきたいと思います。


実はこのシーズン1の前にプロローグ的な『成り行き』の詳しいお話があるのですが・・・それはこのシーズンが終わった後に公表したいと思います。

そしてこの双子は稀に見るとびっきりの美人姉妹なのです!まるで光と陰。ロボットや兵器類も言葉では7割しか描けませんがカッコいいはずです。荒廃したパラレルワールドでの彼女たちの活躍とクールな兵器類をイメージしながら、世界地図を片手に読んでいただけると楽しめると思います。これって現実なの?それともSF?と言う狭間で大人も楽しめるギリギリのラインでどんどん進めていこうと思います。

アンドレイとサーシャがバンカーに上がり、バンカー内部に侵入するためにソフィアとジュリアに呼びかけた。


上空にいたジュリアも、未だ帝国空軍機の接近が確認できないため、対空戦はヒロ・タカに一旦任せて一度陸に降りることにした。


バンカーのヘリポートに4人とガリオンが揃った。

この時点ですでに敵の兵器はほぼ破壊し尽くされていた。


ジュリアが「帝国空軍が来ると厄介だから、私とガリオンはバトルスーツのままここに残って監視しているから、あなた達3人は先に行って!もし必要な場合は呼んでもらえればすぐ向かうわよ。」と進言した。


アンドレイが「わかった、ジュリア!ありがとう!! じゃここは任せたよ。ソフィアとサーシャ、僕らはバトルスーツから降りて中に入ろう!」ということで3人は通常の人間サイズのバトルアーマー姿となり通常兵器を装備した。


アンドレイはソフィアとバンカー攻略の模擬訓練をした時と同じように、室内用の短めのソードにシールドを、サーシャはダガーとシールド、ボウガン、そしてソフィアはブラスターマシンガンとシールドとナイフ2本を装備している。


早速 彼らはジュリアがガードしてくれている間にポート奥にあるエレベーター前に移動し

アンドレイがパスナンバーをインプットした。

彼には一瞬の不安があった。なぜならこのパスナンバーは以前ここのガードをしていた時のものであったからだ。変更されていたらどうしよう?という不安があったのだが、しかし、その不安を見事裏切ってくれてエレベーターが操作できるようになった。『やったー!ラッキー!神様はいるな。』と感謝した。


3人がエレベーターに乗り込んだ時点で、

「地下10階に皇帝はいるはずなんだ!」と言ってアンドレイはB10のボタンを押した。

そしてエレベーターは地下に降りていったのだが、10階の手前の8階でいきなり停止したのだった。

アンドレイは、「まずい!これはトラップだ!!みんなシールドでガードしてくれ!」と叫んだ。するとエレベーターのドアが開いた瞬間外からブラスターマシンガンガンの攻撃が来た。


幸い3人はアンドレイの1声によりシールドで守っていたために、不意を突かれても被害はなかった。逆にブラスターマシンガンを構えていたソフィアがシールドの間からクライングフェアリーで反撃し撃ちまくっていた。エレベーター正面にいたのはヒューマノイドロボット達2体でそのブラスターガンの攻撃を直接受けて機能がショートし痙攣状態になって立っていた。


アンドレイはショートソードで2体の首を刎ねて排除し、

「外に出たら、通路から攻撃があるから、サーシャが右、ソフィアは左に出て、シールドを構えて撃ってくれ!」と指示した。

そして2人は同時にエレベーターの外に出てシールドを構えソフィアはブラスターマシンガンをサーシャはボウガンを構えて撃った。

やはりアンドレイが言った通りに左右に2体ずつのヒューマノイドロボットが狙っており、彼女らの攻撃により破壊された。


「ソフィア側の通路を行くと下に降りる階段があるんだ。サーシャは後ろを守ってくれ!」

と言って3人は左方向の通路を進んでいった。サーシャは兄に言われた通りにボウガンのアローを再度詰めて後方を防御した。

ソフィアはマシンガンを構えて進んで行き、角から静かに覗くとまた2体が階段を守っているのが見えた。

彼女は指で先に2体がいると合図しここで待っているようにと指示した。

ソフィアは角から通路に飛び出てマシンガンを撃ちまくった。

不意を突かれたロボット達はそれをモロに喰らいフリーズした。

それを見計らってアンドレイも飛び込みその2体の首をソードで切り落とした。

そして3人は背後に気をつけながらも階段を降りていった。


『地下10階の階段出口にはまた奴らがいるに違いない。』とアンドレイは思った。

出口を前にして、「ソフィア、この先の出口にも奴らがいるぞ。」

「わかったわ。」と言い残し、階段をヒラリと飛び降りてまたマシンガンをぶっ放した。

やはりここにも2体が待ち伏せしていたのだった。そして再度アンドレイの餌食になった。

ついに地下10階に辿り着くことができたのだ。ここまでは順調だ。


さて、地上をガードしているジュリアとガリオンはどうしているのだろう?

スーパーソニックジェットでレーダーにて索敵をしているアキラから緊急通信が入った。

「ジュリア、聞こえるか?敵の爆撃機が向かってきている影がレーダーに映っているんだ。

5機は確認できる。こちらではヒロがレーザー砲で迎撃に備えているんだが、まだ距離があって届かない。一っ飛びして奴らを何機かやっつけてくれないか?」という依頼だった。

ジュリアは、「わかったわ。位置座標をこっちに送って!」といい、再度フライング・エンジェルを起動させた。「ガリオン、あなたはここの番をしていてね!」と言い残して空に飛び立って行った。


この短時間でジュリアはすでに思い通りに飛行できるようになっていた。

敵機座標が彼女のヘルメットのゴーグルに映し出されているが、コンピュータナビによるとここから10分はかかるようだ。

ジュリアは燃料の残量を確認してスピードをマックスにした。


しばらく飛行していると、敵機が前方に小さく見えてきたのでレーザーガンの照準を合わせている。

まず先頭の一機をロックオンしてレーザーガンを照射した。

それが命中しその機体が破壊され砕け散った。すごい破壊力だ。

両脇の2機から逆にレーザー攻撃があり、ジュリアは上に宙返りしてそれをギリギリ回避した。

残った4機がどんどん接近してきている。


この緊急時にまた緊急連絡がソフィアから入った。

「ソフィア、何?今空中で敵機と交戦中なんだけど」

「あっジュリア!まずいことになったの。驚かないで!なんと私たちの時代からあのメイルアンドロイドがバンカーに送られてきていて5体もいるのよ。私たちだけじゃ対応が難しいわ。」

「えっ、また?それも5体も?わかったわ、ここをやっつけたら地下に向かうから、なんとか持ちこたえていて!」

「わかったわ。待ってるわ!気をつけてね!」と言って交信が切れた。


ジュリアには時間がない・・・

ふと閃いたのだった。

『そうだ、ここでアトランティスの王からもらった自然を操るあの魔法を使ってみよう』と。


彼女は先ほど敵のレーザー攻撃を回避した際に少し上空を飛行していたので、さらに上に向かい敵機が下方向に見渡せる位置に向かっている。

『多分、雲に近い高度で対象が見渡せるところからあの力が発揮できるんだ』と直感で感じたのである。


その位置まで上昇し雲に囲まれた空間になった。あまり高すぎると流石のバトルアーマーでも呼吸が困難になってくるのでこの辺りが限界だ。


そしてジュリアはアトランティスでやったようにピニアル・ボディを活性化するようにイメージした。

両手を組み合わせて念じるように集中している。

頭の中のイメージで右上空にコネクトできるようなイメージが湧いてきたのだ。

ジュリアは集中してコネクトできるようにした。

そして頭の中ではそこから軌道線が浮かび敵機を指している。

ジュリアはそのイメージ通りに右手を大きく上に上げ、エネルギーを貯めるように

ホールドし、それを一気に軌道線に沿って敵機の塊に当てるイメージで右手を振り下ろしたのだった。


すると、驚くことに、雲の合間からいきなり物凄い突風が飛び込んできた。

その突風は以前アトランティスで見たような突風となり敵機を下方向に押し潰しながらエンジンが潰されて落下していったのだった。残っていた4機全ての機体がバラバラになりながら落下していった。


『やった! できたわ!!』とジュリアは歓喜極まり独り言で叫んだ。

この特殊能力はいつ使えるのか?は予想がつかないのではあるが、一旦使用すると人間の世界の兵器を簡単に凌駕する莫大なパワーがあることがわかったのだ。

ただ、やはり、この力を使った後は非常にパワーが吸い取られ、ギリギリ飛行ができる程度の体力になっていた。

『しかし、ソフィア達を助けに行かなければ!』と急旋回し下降していった。


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