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25:Blanc Twins 参戦!

この物語は双子姉妹(Blanc Twins)の冒険談を『夢とは?』いうテーマで描いたパラレルワールドでの物語です。彼女達にぼんやりと見える『夢』を無意識に追いかけて行くとそこに『幸せ』が見つかるのか?を綴っていきたいと思います。


実はこのシーズン1の前にプロローグ的な『成り行き』の詳しいお話があるのですが・・・それはこのシーズン1が終わった後に公表したいと思います。

そしてこの双子は稀に見るとびっきりの美人姉妹なのです!まるで光と陰。ロボットや兵器類も言葉では7割しか描けませんがカッコいいはずです。荒廃したパラレルワールドでの彼女たちの活躍とクールな兵器類をイメージしながら、世界地図を片手に読んでいただけると楽しめると思います。これって現実なの?それともSF?と言う狭間で大人も楽しめるギリギリのラインでどんどん進めていこうと思います。

さて、ついにその朝がやってきた。

4人ともフルアームドで気合いが入っている。

今回の戦闘はアニメ化映像のオンエアがあるため、全員ヘルメットを着用しない設定なのだ。

サーシャはショートソードを2本腰の位置に交互に刺している。

そして例のピンクのバイクに跨った。


アンドレイはロングソードを背中に刺し、シールドを背中に背負いバギーに乗り込んだ。

隣の席にはスーパーチェインソーが置かれている。


ソフィアは、レーザースナイパーライフルを背中に背負い両太ももにナイフを2本刺しお気に入りのブラスターマシンガンのハンドガン仕様をストラップで下げている。


そしてジュリアはロングソードとボウアンドアローを交互に背中にさし、珍しくシールドも背負っている。そして2人ももう一台のバギーに乗り込んでジュリアの運転だ。


ここでジュリアとソフィア愛用の武器を説明しておこう。(プロローグには詳しく描写)

ジュリアの愛剣はいわゆるヨーロッパ中世時代からある典型的なシルバーの飾りがないロングソードだ。ただ違う点は彼女らの未来社会で作られた匠による名刀のため永久斬鉄剣であり、この世界の鉄製品は簡単に貫かれてしまうのだ。これは未来社会でアンドロイドに挑むために開発されたものであり、ジュリアはこれを“ゴットハンド”と呼んでいる。また今回は携帯していないようだが、ロングソードと共に多用する長槍は片側だけに穂があるタイプで、その穂も永久斬鉄使用なのだ。主に敵の数が多い戦いで使用する。折りたたみ式のためロングソードと共に常時身につけているが、スペアの穂もあり反対側に装着すると両槍となる設定だ。


さて、ソフィアの方はジュリアと違い“戦闘”自体は主戦場ではないのであるが、必要とあらばスナイパーになったり、アサシンになったりする。ジュリアと違い、あまり武器に固執する性格ではないため、その場であてがわれた武器類を器用にこなしてはいるのだが、一つだけ未来社会から持ってきている愛用の武器があるのだ。それは前衛戦闘時にのみ登場する“クライング・フェアリー”だ。パワードブラスターガンのマシンガンを小型化しハンドガンタイプにした銃身が短いガンである。


これで役者が揃ったが、そうそうガリオンも忘れてはならない。

彼は先遣隊と言っても一騎だが、すでに出発し城の前で待機し城前の状況を映像で送ってきているのだった。クラブ・ルージュのドローンも目立たないように待機中だ。


これで城までの安全が確保できたため、いざ出陣だ!

彼らはホバージェットを後にしてまずは森の中を徐行してから、

森を抜けて舗装道路に出たところでダッシュした。

サーシャのバイクを先頭にアンドレイのバギー、ジュリアのバギーと続いている。

街路樹があるキャッスルロードが蛇行しながら城まで続いているのだが、彼らはその道をまるでレースのように疾走してメインゲートの城門前についた。

この石を積み上げた城壁のメインゲートの先には中世からの石畳が迷路のように続き中門へと続いている。


城の歩哨が気がつく前に宣戦布告だ。アンドレイがスーパーチェーンソーで静かにこの城門を開門した。

「ゴーゴーゴー!」というアンドレイの掛け声で、まずはサーシャのバイクが突進していった。それを追うようにアンドレイのバギーが続いた。一拍置いてジュリアとソフィアが乗るバギーが出ていった。すでにソフィアはスナイパーライフルをバギーのフロントスクリーンのフレームにセットしいつでも撃てる状態になっている。


サーシャとアンドレイの接近で中門の城壁の上にいた歩哨がやっと気がづいて敵襲のラッパを鳴らした。

それを確認したジュリアはすかさず停止し、ソフィアがスナイパーライフルを構えその歩哨を撃った。もう1人出てきたので再度撃ったところで、アンドレイがチェーンソーで中門を破り侵入成功となった。ここまでは意外と簡単である。


次は城本体のゲートになるが、その手前には中庭があり、先ほどの警鐘ラッパに気付いた兵士達が10人単位で出てきて陣形を組み始めている。城の円柱状の見張り台が城門の両脇に聳えており、その上に弓兵が並び始めていた。

アンドレイが「やばい!ソフィア!弓兵だ!」と言いながら城門めがけてシールドを翳しながら突っ込んでいった。

弓兵に気付いたソフィアはバギーから引き続きレーザーライフルで弓兵を狙い撃ちしていた。


ジュリアはバギーから降りて、背中から弓と地雷が先端に付いた矢を取り出していた。

ジュリアは弓を大きく引いて、アンドレイに向かって大声で「門は私がやるから下がって!」と叫び弓矢を放った。

そして弓矢が大きく弧を描いて飛んで行き、城門に当たったと同時に大きな爆裂音と共に城門はほぼ破壊された。

途中で止まっていたアンドレイとサーシャだが、破壊されて開いた城門目掛けて突進していった。


同時にスナイパーのソフィアも城壁の兵士達を次から次に100発100中の命中度で倒している。

周りからは100人ぐらいの兵士達がこちらに向かって突撃してきた。

そこでジュリアが指笛を吹いた。

それを聞いたガリオンが尻尾のブラスターガンを放ちながらボディ両サイドのブレードも広げて後方より突進してきたのだった。

ソフィアが定地に残りライフル射撃をしている間に、ジュリアもガリオンと一緒に突進して行ったのだった。


この戦いはもちろん幾つかのドローンが撮影し生中継中である。

今ファンのオーディエンス達は固唾を飲んで見守っているのが見える。

まるで我々の世界で言うとフットボールの観戦をしているような見え方だ。


ガリオンが間髪を入れずにジグザクに次々と兵士を襲っている。彼のボディは鋼鉄の硬さのために兵士達の武器では全く歯が立たずに彼らはやられ放題になっていた。


中庭中央にジュリアは兵士の塊を集めていた。時折城壁に残りの弓兵が登場するので、それをソフィアが狙い撃ちしてスウィープしている。


大勢の兵士達がジュリアを囲んだ状態となって大型のシールドを装備した槍兵が最前列にいる。

円陣を組みシールドを防壁にしてその間から長槍を出している古典的なフォーメーションだ。ジュリアがロングソードを抜いて、シールドを背中に背負った。

そして左手の指で来いよという仕草をしている。


オンエア的にもジュリアのここからが見せ場となった。

もちろん映像の前のオーディエンスは大興奮状態だ。

そしてピンクのツースを纏ったジュリアもサーシャのファン達にはウケが良く、サーシャのカッコいい版としての位置付けのようだ。

あまりにも彼女の構えの威圧感とただならぬオーラを感じてその重戦士達は怯んでいるように見えた。


ジュリアはロングソードを真上に上げてから、正面に振り下ろし剣で狙いを付けた。

両サイドから槍兵達が長槍を押し込んできたのだが、ジュリアはロングソードを左右に振りその槍を払った。ジュリアの斬鉄剣はその槍をまるで紙を切るかのように斬り崩してしまったのだ。そして、そのロングソードを正面に回しまずは正面の槍兵に斬り込んだ。シールドを貫通し血が噴き上がった。


「アーマーが役に立たねえ!!」

と叫んだ隣の槍兵達が怯んで後退りをしている。そこからはジュリアの独壇場となった。怯える戦士達を蹴散らし急所を外しながらも、次々と切り捨てていった。残った輩はロングソードとシールドを構えた重戦士達だった。

円形の陣形では軽くやられてしまったため、今度は3人のユニットを組み3方向から変則的に攻め込んでくるフォーメーションのようだ。ジュリアは背中のシールドを左手に構えた。ジュリアの細長いシールドの先にはハンドル部の引き金を押すと飛び出してくる小型の隠し刀剣が付いているのだ。


まずは左の組が切り込んできたのだが彼女はそれをシールドで抑えた。

その間右の組の3人が上から左右からと切り込んできた。それをロングソードでぐるりと払い、シールドを1人に押し当てながらその隠し刀をリリースしたのでアーマーを貫き腹に刺さり倒れ込んだ。そのシールドをそのまま右に振り回すと他2人も後方に倒れ込んでしまった。そして右側の3人に対してはロングソードで外回り内回りと回しながら彼らのアーマーを切り裂いていた。そう、通常のプレートアーマーではジュリアの斬鉄剣は防げないのだ。


残った後方の3人に対しては、彼女はその勢いで体を回転させながらロングソードでアーマーを切り裂き奴らはその打撃ショックでまた倒れ込んでいった。

重戦士達の陣形は乱れ、その間を突いてジュリアは1人ずつ襲いかかった。重いプレートアーマーはジュリアとの戦いでは足枷になっている。ジュリアとしても殺さないように気を遣っているため戦い方としてはそちらの方が大変そうに見えた。対ロボットならば、すでに首を切り落としているところだからだ。そして腹部への浅い傷とアーマーに与える打撲とで重戦士はショックで全員倒れてしまった。

やはり人間では全くジュリアに歯が立たないようである。


そして初めてこのジュリアの無敵な戦いぶりを見たオーディエンス達は、もう大興奮の嵐の中であった。


そしてガリオンの方はというと、ジュリアの外周をシープドッグのように回遊して他の戦士達をジュリアを取り囲むように集めていた。まるでジュリアが平らげるための生簀のように見える。


そして100人いた兵士は次々と倒れていき残りが10名ぐらいとなってしまった。

ジュリアが、「あなた達まだやるわけ?」と言ったところで、彼らはこの人間とは思えない剣鬼を前にして恐れ慄き一目散に城の中に逃げ込んでいったのだった。


そしてジュリアとソフィアは城の門の前に立った。

念の為にガリオンを番犬としてこの入り口に残し、2人は城の中に入って行った。

ここからは狭い空間になるため、そもそも前衛のソフィアの出番になる。


一方ひと足先に城内に入ったサーシャとアンドレイはすでに城の3層まで達していた。

軍隊中最強のガーディアン近衛兵を1フロアーずつクリアして進んでいるようだ。

そこにソフィアとジュリアも上がってきた。

もちろん放映用のドローンも一緒である。

4層目のガーディアンはプレートアーマーを着用し手強そうに見える。

ソフィアが、「サーシャ、アンドレイ!私がここのガーディアンをやっつけるからあなた達は城主がいる最上階にいっちゃって!」と叫んだ。


そのガーディアン2体とソフィア・ジュリアが対峙している中、その隙を突いて2人は逆側の最上階に通じる階段を上っていった。もちろん2人にもドローン一機が張り付いている。

今までのオンエアの視聴率は過去最高となっているのは言うまでもない。


このガーディアン達は中世ヨーロッパ風の黒く厳ついプレートアーマーを着用しロングソードとシールドを装備している。

出立ちはかなりの手練れに見えるが所詮人間である。

2人のいく手を阻む2体のナイトに対するフォーメーションとして前衛がソフィア後衛がジュリアである。


まずソフィアがブラスターマシンガンを撃ちまくり数歩前に進んだが、敵はシールドで塞いでいる。そこにジュリアがロングソードで左側のナイトに強烈に斬りかかった。

するとそのシールドはパックリと2つに割れた。

そしてジュリアはそのロングソードをすぐ右側に振り回しもう1体のナイトのシールドも同じように割った。


そこからがソフィアの戦いになる。ここでも重いアーマーは命取りになるのだ。

ソフィアはブラスターガンのハンドガンを胸の近くに構えて右手でトリガーを左手で銃身をおさえながら連射している。ブロンドのポニーテールが揺れ格闘技のようにハイキックや回し蹴りをしながらその2体を後方に押しやっていった。仕上げに兜部分にブラスターガンを連射しながらあっという間に倒してしまった。


「オーッ!ソフィアすご!!かっこいー!!」と言う大歓声がオーディエンスより起こっている。

このお人形のようなソフィアもこんなに強いなんて!?と驚いている光景が見える。

そして「彗星の如く現れたこのツインズは一体何者なんだろう??」という好奇心でいっぱいのようでもある。


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