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15:3つの遠征パート2 ー次なる展開ー

この物語は双子姉妹(Blanc Twins)の冒険談を『夢とは?』いうテーマで描いたパラレルワールドでの物語です。彼女達にぼんやりと見える『夢』を無意識に追いかけて行くとそこに『幸せ』が見つかるのか?を綴っていきたいと思います。


実はこのシーズン1の前にプロローグ的な『成り行き』の詳しいお話があるのですが・・・それはこのシーズン1が終わった後に公表したいと思います。

そしてこの双子は稀に見るとびっきりの美人姉妹なのです!まるで光と陰。ロボットや兵器類も言葉では7割しか描けませんがカッコいいはずです。荒廃したパラレルワールドでの彼女たちの活躍とクールな兵器類をイメージしながら、世界地図を片手に読んでいただけると楽しめると思います。これって現実なの?それともSF?と言う狭間で大人も楽しめるギリギリのラインでどんどん進めていこうと思います。

さてさて、それぞれが違った時間を過ごしている中、次はガルシアの宴会を覗いてみよう。

彼らは街に入り、ホバージェットを駐機場に停めてガルシアの友達がいる酒場に向かった。

そこは所謂英国のパブであった。友人らはカウンター近くに立ち既に酔っ払いと化している。


まずは、3人ともワンパイントのエールをカウンターで頼み、ガルシアそしてイメルダの順でやつらとハグし数ヶ月ぶりの再会に乾杯した。

そして、ソフィアを紹介したとたん、

友人の1人であるロレンゾが、「あれ、この前会った姉ちゃんじゃないか?!今日はなんか違った雰囲気だぜ! 髪型が変わったせいか?」とソフィアに第一声を浴びせた。


ソフィアが、「私は初めてよ!その姉ちゃんていうのはジュリアのこと?」と強気に言い返した。

ガルシアが、「おい!ロレンゾ!よく見ろよ!彼女はソフィアと言って、あのジュリアとは双子の姉妹のお姉さんなんだよ!雰囲気が全然違うだろ?」とたしなめた。

もう1人の友人エンリケが、「いや、オレにも違いが全くわからねえよ!」と信じられないという驚きの声を上げた。


彼らが言うことは無理もないと思う。もう一度おさらいすると・・・ソフィアとジュリアは一卵性双生児にあたるため外見は瓜二つなのだ。顔の形は卵型にて目は青く大きく若干外寄りに付いている。そして身長はどちらも168cmぐらいにて細身の筋肉質な体型でありプロポーション的には所謂8頭身のアニメオタクがいかにも好きそうな顔が小さいセクシーフィギュア体型である。


今更ではあるが二人の違いを再度細かく解説しておこう。まず髪の色の違いであるが、ソフィアは背中までくるブロンドのストレートロングヘアーで、オンの時は高い位置で凛々しくポニーテールにまとめているのだ。そして前髪は目に被る不揃いな長さで両端はその時により長くなっていたりいなかったりしている。トレードマークはブロンドのポニーテールであるが、リラックスモードの時はダウンにしているためまるで可愛いバービー人形のようにも見える。そして肌はちょうど良い感じのサンタンがあるのでヘルシーでスポーティーなイメージに見える。プラス快活な眼差しでどんな男性にもウケるタイプなのである。


それに対して、ジュリアは全身白いイメージで髪色はいわゆるプラチナブロンドのシルバーカラーに近く前髪は左目を覆う長さの無造作なショートボブカットになる。そして肌は全く日焼けなどをしたことがないような真っ白な透き通る肌にて例えて言うならばエモガール的な雰囲気にも見える。ただ彼女の方が戦闘力が高い分少しだけ太ももの部分が筋肉質で太くなっているだけの違いなのだ。思考が読み取れない虚な瞳でウケとしては万人ではないが、ウケる場合はツボに入りとことんやられる系である。


ソフィアが、「あら、あなた達!失礼ね!こんなブロンドのレディーに向かって!私は全然違うと思うわよ。まず雰囲気が全く逆でしょ!? それはそうと、あなた達はガルシアの友達でカナダエリアのソルジャーなのよね?」「ちょっと聞きたいことがあったんだけど、まあ 初対面だし、まずは乾杯といきましょうか?」と言って、みんなでグラス合わせてカンパーイという素振りを見せて、5人で乾杯した。すっかり一瞬でソフィアにマウントと取られてしまったようだ。


「私はガルシアとイメルダと一緒に、今回連合軍のために動いているのよ。通常は世界平和連合的な謎めいた組織に所属していて、中立国の日本の政府と一緒に動いているんだけどね。今あなた方はまさに帝国と戦争状態で、遠距離での撃ち合いをしている最中だと思うんだけど、守りだけではなく敵の領土には攻め込めないの?」とテキパキと『ちょっとこの女性は只者ではなさそう』と思わせるテンポで話している。


すると、さっきまで程よく酔っ払っていたロレンゾが、「いや、俺たちだって、いつまでも守ってばっかりいないで、こっちから敵をやっつけたいとは思ってるんだよ。ただ、先立つ戦略兵器が欠けていて、攻めようにも攻め込めないのが実情なんだ。」と真面目に話を始めていた。続けてエンリケも、「だよなー!せめて戦車や人型ロボットでもあれば全然違うよな!こっちには稼働兵器がないんだよ!」とロレンゾに援軍を送った。


ソフィアが、「やっぱりね!じゃそれって、レザーキャノンを積んだ戦車と人型ロボットがあればいいのよね? 例えば、潜水艦自体は結構あるだろうから、潜水艦軍団で港を押さえて、エストニア地区のタリンなんかに上陸して占領するっていうのは可能なの?」


ロレンゾが、少し驚いた表情をして「それは行けるぜ!タリンを取れば、敵の中枢の一つサンクトペレルブルクやモスクワとは目と鼻の先になるから戦局が一転すると思うぜ!ただ戦車とロボットの数次第だけどな。」とまんまとソフィアが誘導したい方向へと話が流れていった。


ソフィアが、「良かったわー!私はその言葉が聞きたかったのよ!」とわざと意気揚々と言った。

エンリケが、なんでこの姉ちゃんがそんなこと必要なんだ?という不思議な顔をしている。


ソフィアが続けた。「実は、さっきエドモントンの統括市長と交渉して、その戦略兵器のオファーをして承認してもらったのよ。もちろん兵器は日本の兵器よ。それもとてもお買い得な案件なの。なぜかというと、日本も一刻も早くこの戦争が終わって欲しいと思っているから、私が日本の代表と交渉してそのベストプライスを引き出したわけ。あとは、明日ウォーターシティの市長にその兵器の内訳明細を決めてもらえばいい話しになっているわけよ。」


エンリケが、「姉ちゃん、すげえな!!」と感激していた。

ロレンゾが、「なるほど、いい話じゃないか!ただ、一つ気に掛かることがあるんだが・・・

なぜ、日本は軍需製品を作って売ってして儲けているはずなのに、この戦争を終わらせたいと思うのかが理解ができないなあ。」


ソフィアが、「あら、日本はすでに軍需兵器には、あまりこれからのビジネス的な魅力を感じていないのよ。実は日本では高性能なアンドロイドが開発されているの知ってた?」

ロレンゾが、「アンドロイド?? どのぐらい人間に近いやつなのかな?」と興味深々で聞いた。


ソフィアが、「素晴らしいわよ!近い将来はヒューマノイドと変わらなくなるはずよ。それと今は宇宙産業も強化して行っているから、アンドロイドとリンクできれば人類が行けない空間でビジネスの可能性が広がると考えているわけ。できる限りそっちの方に主力をシフトしていきたいらしいのよ。でも、ここだけの話よ!」


ロレンゾが、「なるほど・・・ソフィアって言ったかな? 君は切れ者だな!感心したよ!」

「わかった!絶対明日それを実現させてくれよ!俺たちはいつでもあいつらをやっつける準備はできているからな!」


エンリケも、「だよなー 俺たちも一刻も早くこんな戦争は終わらせて、国に帰って早く町を復興させたいと思っているんだよ。」としみじみと言った。

ガルシアが、「俺たちはスペインのアンダルシア出身なんだよ」とソフィアに言った。


ソフィアは、一瞬、ヒデの世界のアンダルシア、そう彼女2人がヴィラを持っているアンダルシアのミハス・コスタの綺麗な風景が頭に浮かんだのであるが、ここの世界では既に地中海に飲み込まれてしまっており、温暖化で高温化し地表には住めない状態になっているのでそれを口にはできなかった。


代わりに、「じゃ、みんな!その成功を祈ってまた乾杯しましょう!」と言い、ソフィアのおごりでまたカウンターで1パイントのエールを人数分もらい乾杯した。

ソフィアとしては今夜のミッションは達成した。ガルシアからは彼ら2人は連合軍の士官クラスだと聞いていたので、この話をきっかけに口コミで広がり戦意が高まることを期待したのだった。



続アンドレイとサーシャの旅


そして3日が経ち、アンドレイとサーシャは既に目的地であるノヴォシビルスク市の郊外に潜伏していた。事前にサーシャの仲間である帝国反対勢力のシンジケートに頼み、一軒家を確保してもらっていたのであった。


彼らのバイク2台は夜のうちにガレージに隠し、この辺りの民衆の普段服に着替えていた。まずは段取りとしてはノヴォシビルスクで皇帝の居城となっているアルタイ山脈付近の要塞の軍事力を探り、情報を入手したのち現地視察をするのが狙いである。


そして、そのまま、彼らはここに潜伏し、他のメンバーが到着するのを待つ段取りである。まずは懸念材料のバンカーがある要塞の攻撃力とその付近の隠し軍事施設の調査からスタートした。



ジュリアとアトランティス


さて、ジュリアはというと、名残惜しくあの無人島を出て、前回と同様にアトランティスに入っていた。

既に王には謁見しており、再会を喜んでもらっているようだ。


そして、今回の訪問の趣旨をテレパシーで伝えた。内容としては、こんな感じだ。

『前回は、王、あなたの神のような力を知ることができた。自然界のエネルギーをあのように操ることができるのはあなたしかいないと思った。そして、私もあなたと同様にあの帝国の王を排除したいと思っている。なぜならそうすることよって戦争を終わらせ、もっと高次元の世界を目指していきたいと思っているからだ。私自身ももちろん高次元の人間になることも目標にしている。』とイメージにより伝えることができた。まだアトランティスの王とはテレパシーで繋がるということがわかってひとまず安心したのだった。


すると、王からもイメージが送られてきた。『実は、あの帝国の悪行がきっかけで、地球上を一掃しようと準備していたのだ。次なる世界に必要な生き物を集めてここに囲っているところなのだ。君と前回来たもう一人の者がくるのであれば、ツガイとしてその仲間に入れようとは思っていたのだ。』と語ってくれた。


それに対してジュリアは、『王よ!それは少しお待ちいただきたい。まずは私たちの手であの帝国の王を排除しようと思っている。そのためにもあなたの偉大なるお力をお借りしたい。そして、もし排除できたなら、地球上を一掃するお考えは一旦保留して頂ければありがたい。』という内容で伝えた。


すると、王はしばらく無言となった。

ジュリアは、地球エネルギーを司る王の気分を害してしまったのか?と一瞬不安な気持ちになっていたが、すぐにその焦りを抑えて彼女も無心になり返答を待っていた。

しばらくすると王からメッセージが送られてきた。


『今あなたの頭の中や心の中を覗いたが、この前よりもピュアで迷いがないことを感じ取ることができた。期間限定になるかもしれないが、私の力の1部を其方に与えよう。私の使徒となってその帝国の王に天誅を与えてほしい』というメッセージであった。

ジュリアは感激し、『ご理解頂きありがとうございます!その王の力の1部とはどんなもので、どのようにして発揮できるようになるのでしょうか?』とも尋ねた。


『しばらく、ここにとどまるが良い。そうすれば、自ずとその方法がわかり身に付くであろう。』と若干意味が明解でないお言葉を頂いたのであった。

そして、その後、また前回のように1人の武官に案内されて、全てがホワイトの広間に案内された。

そこは必要最小限の生活ができるようなつくりであり水とフルーツだけがテーブルに載ってアクセントを加えていた。

また外からは外光と風を感じられるように天井がない空間となっている。

そして、彼女はこの部屋に入ってすぐに悟ったのだ。『ここで修行をしろ!』というわけかと。


そして今 ジュリアはこの部屋で坐禅を組んでいる。宇宙と一体化すべく彼女のピニアルボディ(松果体)を活性化しているところであった。

暫くメディテーションをしていると、イメージの中に不思議なエーテルのような物体がいくつも浮かんできて通り過ぎていった。アトランティスよりも更に太古のまだ地球が創造されて間もない時代の生命体のようにも見える。地球の重力も弱く地表から浮かんでいるイメージなのである。そしてその幻想的な世界に圧倒されていた。


『ピニアルボディを活性化させることによって”無意識”にアクセスできるようになる。そして覚醒後は並外れた知覚が得られ直感力が増強するのか・・・よって、すでにテレパシーは備わっているのだが、たった今体験している霊視能力や予知能力も高くなるということなのか・・・しかし、そういった能力は無数にあり、人によって得られる能力は様々らしい・・・一番のポイントは最終的に宇宙エネルギーが受け取れる体になれるのか? ということなのか・・・』とこの修行の行く末をイメージしながらも結論出しを急がずに更にメディテーションを続けているのだった。


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