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14: アジト制圧

この物語は双子姉妹(Blanc Twins)の冒険談を『夢とは?』いうテーマで描いたパラレルワールドでの物語です。彼女達にぼんやりと見える『夢』を無意識に追いかけて行くとそこに『幸せ』が見つかるのか?を綴っていきたいと思います。


このエピソードからはSeason4ーミュータントとの対峙編ーのスタートです。

実はシーズン1の前にプロローグ的な『成り行き』の詳しいお話があるのですが・・・それはこのシーズンが終わった後に公表したいと思います。(文芸:ヒューマンドラマにて)

そしてこの双子は稀に見るとびっきりの美人姉妹なのです!まるで光と陰。ロボットや兵器類も言葉では7割しか描けませんがカッコいいはずです。荒廃したパラレルワールドでの彼女たちの活躍とクールな兵器類をイメージしながら、世界地図を片手に読んでいただけると楽しめると思います。これって現実なの?それともSF?と言う狭間で大人も楽しめるギリギリのラインでどんどん進めていこうと思います。


エッセイもその他カテゴリーのエッセイにて投稿中です!

短編集もやっています!!

スピンオフ『JOE TEMPEST』も宜しくお願いいたします!!

2人はマシンガンを撃ちながら向かってきている装甲車に素早く歩み寄り、まるで雑草を刈るかのごとく次から次へとぶった斬り破壊しているのであった。


上空では、今度はシノが新装備のガトリング銃で敵要塞に向けて撃ち込んでいるのが見える。敵の要塞は城壁で囲まれているため内部がよく見えないでのある。

すると中庭のあたりから、いきなり噴煙が上がったかと思ったら、垂直に飛び上がるものが出てきた。


「何、アレ? ロケットじゃない!?」とルイーズが言うと、

「それともあいつら、あれで逃げる気?」とイザベラが言った。

「いや、あれはロケットじゃないですか!」とシノが上空からレーザーライフルで撃ったのであるが、ロケットの爆風と噴煙が激しく的中させることができなった。


「ということは、あいつら、もしかしたらオフショア・シティに向けて撃ったのか?」とイザベラが状況を把握し、ソフィアに緊急連絡を取った。

「ソフィア、ヤバイかも!?あいつら今ロケット弾をそっちに向けて撃ったんだと思う。軌道を確認して撃ち落とさないと大変なことになるわ!」とパニックしていた。

ソフィアは「ほんと!? すぐに確認して迎撃するわ!有難う!」と言うや否や、レーダーシステムで検索を始めた。


「今、ソフィアに連絡したけど間に合うかしら・・・」と不安な表情である。

「じゃ、私たちはとりあえずコッチをやっつけちゃいましょう!」と気持ちを切り替えて、敵の攻撃の方向に向けて2人はレーザーライフルを撃ち込んでいる。

「この要塞は壊滅させないようにしないといけないからね。後からブライアン達が使うってことらしいの。次はどうしましょうか?」


「とりあえず、あいつらの攻撃車両は全て破壊したと思うから、残ってるのは兵隊さんが数名かしらね?」

「じゃ、EBSから降りて狩りに行く?」とルイーズが提案した。

敵の攻撃が撃ち止んだのを確認すると、3人はEBSを降りてバトルアーマーのフライングエンジェルを広げた。


「じゃ、いっちょ飛んで、この城壁を抜けましょう。1人ぐらい捕虜にした方がいいのかな?」

「じゃ、可能であれば私が1人確保するようにします。」とシノが請け合うと3人は飛んで中に入っていった。イザベラ、ルイーズは新開発のレーザーライフルを持ち、シノも新開発の6連装ボウガンを構えている。


中に入り着地すると、破壊された建物の瓦礫の下敷きになっているテロリストを数名確認できた。

「まだ、いるのかしら?」

「ゆっくり、進んでいくから、私が真ん中、シノが右方向、ルイーズが左方向を狙ってね!」とイザベラが指令した。


上空からは中庭のように見えた中心部分は、先ほど発射されたロケットの発射口が露出していた。その周りには兵舎らしいものがあったようではあるが、今ではその原型が確認できないほどに焼け爛れている。


「この発射口からロケットが出たってことは、どこかにコントロールルームがあるわけよね!?」とルイーズが言うと、

「赤外線レーダーで見てみましょうか!?」と言いシノがデバイスを取り出してリサーチし始めた。


さて、その頃オフショア・シティの方は、ソフィアが敵のロケットを探知して軌道を割り出していた。そして、リンダが迎撃ミサイルをアクティブにしソフィアが言う座標をインプットしているところだ。果たして迎撃が間に合うのだろうか? リンダには珍しく手に汗が見える。次に速度もインプットし軌道シミュレーションを掛けて激撃ミサイルをゲートウェイ付近の格納庫より発射した。


スクリーンにはレーダーが捉える敵ロケットに近づく迎撃ミサイルの軌道が描かれている。すでに敵ロケットは結構近くまで来てしまったいた。陸地の砂漠に落とさなければ海洋被害が出てしまうのだ。カディスよりさらに北上空でギリギリ捉えた!「3・2・1  やったわ!!」とリンダが叫んだ。スクリーンを見ると敵ロケットの影は消滅していた。


「やったー! リンダお手柄よ!!」

「ソフィア、やったわー!!危機一髪! 一瞬間に合わないかと思って焦ったわ!しかし、こんな日が来るとは思ってもいなかったけど・・・来ても大丈夫なようにしっかり爆撃のスタディをしておいてほんと良かったわ!!」といつになくリンダは興奮し、今までにないやり切った笑顔になっていた。

幸いにもオフショア・シティの北西の方角からかなり大きな爆発音が聞こえただけで、住民達のパニックは全くなく騒ぐ者も出なかった。


その頃、ダニエルはガルシアに付いて、この島の構造や運営やらを見学しているところであった。

「なんだ、あの爆音は??」とガルシアが気づいた。

「すごい音ですね!もしかしたら、イザベラさん達がテロリストのアジトを爆破したとか!? その音ですかね!?」

「なるほど、ありえるな! まあ、後ほどソフィアに聞いてみよう。」


「ガルシアさん、ご案内いただき有難うございます。僕は可能であればこの街に住みたいと思っています。」

「俺はいいが、誰がそれを決めるんだ? お前の国の人達は許してくれるのか?」

「そもそも、リーダーのジョンからは、イザベラさん達のエスコート役に選ばれたので、その延長でここでリエゾン的な役割をもらうようにお願いしてみます。ジュリアさんには、ドイツから無事戻ってきたらしばらく居てもいいわよとは言われていますから」と笑顔である。


「そうか!でも、ここの住民は何かしらの役割を持たないといけないのだが、

お前はこの島の何に興味がある?」

「そうですね。僕、今までは、身を守るためにドイツ兵を殺したりしてきました。戦争ですから。だから射撃は得意分野なんです。だけれど、それを仕事にする気持ちはありません。できれば、ガルシアさんが担当する建設の範囲で何かこの街に役に立つ仕事があると良いのですが・・・僕らの世界とは全く建造物が違うので、とても興味があるのです。」


「そうか! じゃここに住んでも良いことになったら、お前を雇ってやるから安心しろ! その代わりこき使うぞ!」と言って笑っていた。


一方敵アジトでは、シノが赤外線レーダーで探りながら、「この下に地下に通じる階段があるわよ!」と残された入口を見つけたようだ。

「なるほど、階段か・・・ちょっと危険な匂いがするわね!」とイザベラが反応した。

「まあ、でも、入り口はここしかないんでしょ?」

「そうね。他はそれらしい造りは見あたらないわ。」

「じゃ、行くしかないわね!」とイザベラがすでにシールドを構えてドアを開け降りようとしていた。

「イザベラ、ちょっと待って! この下に赤外線反応があるの。気をつけて!」


3人は音を立てずにゆっくりと階段を下り始めた。イザベラ、ルイーズがシールドを構えながら、その後ろにシノが探知機を見ながら進んでる。先頭を行くイザベラはレーザーライフルをマシンガンモードにし短く持ちかえた。するとルイーズもそれを見習ってマシンガンモードにした。


シノが、曲がり角で「この右の先にいるわよ。」と小声で言うと、イザベラは一拍を置いて、左手にシールドそして右脇にマシンガンを構えて通路に出た。その瞬間その通路奥からマシンガンの音が聞こえた。「カンカンカンカン」とシールドに当たり、イザベラも「ピュンピュンピュン」と3発撃った音がした。


ルイーズとシノも通路に出てみると、通路奥には簡単なバリケードの隣で倒れている男がいた。

「あと、この先に3人が確認できるわ」

「どれどれ、ちょっと見せて」とルイーズが寄ってきた。

「なるほど、この先に部屋があるのかしらね!?」

「そのように見えるわね。」


3人はまた音を立てずに近づいていった。すると壊れ掛けた非常灯の微かな照明の先にドアが見えてきた。

「イザベラ、2人でレーザーライフルでドアを破りましょう!」と、

2人並んで、今度はレーザーライフルモードにしてマックスパワーにて照射したのだった。するとそのマックスパワーのレーザーをモロに食らった木製のドアが破壊され奥が見えてきた。


1つ前の投稿13に繋がります!


ここまでお読みいただきありがとうございます!!

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