13: チーム海賊
この物語は双子姉妹(Blanc Twins)の冒険談を『夢とは?』いうテーマで描いたパラレルワールドでの物語です。彼女達にぼんやりと見える『夢』を無意識に追いかけて行くとそこに『幸せ』が見つかるのか?を綴っていきたいと思います。
このエピソードからはSeason4ー余燼よじんが燻る編ーのスタートです。
実はシーズン1の前にプロローグ的な『成り行き』の詳しいお話があるのですが・・・それはこのシーズンが終わった後に公表したいと思います。(文芸:ヒューマンドラマにて)
そしてこの双子は稀に見るとびっきりの美人姉妹なのです!まるで光と陰。ロボットや兵器類も言葉では7割しか描けませんがカッコいいはずです。荒廃したパラレルワールドでの彼女たちの活躍とクールな兵器類をイメージしながら、世界地図を片手に読んでいただけると楽しめると思います。これって現実なの?それともSF?と言う狭間で大人も楽しめるギリギリのラインでどんどん進めていこうと思います。
エッセイもその他カテゴリーのエッセイにて投稿中です!
短編集もやっています!!
スピンオフ『JOE TEMPEST』も宜しくお願いいたします!!
その頃、未来組トリオはブライアン、ジョージ、ジェイムズ、マーフィーの海賊チームとガーキン内のバーレストランで打ち合わせ中である。
「ねえ、ブライアン、私、今回の隊長に選ばれちゃったのよ!テロリスト討伐の!すごいでしょ!」とイザベラは上機嫌である。
「そうなんだ、すごいじゃねえか?ジュリア直々のオーダーか?」
「いや、ジュリアは今どっか行ってるらしくて、ソフィアから。」
「そうか、で、俺たちはどうすればいいんだ?」
「あいつらポルトガルのアルマダってとこにアジトがあるんでしょ?」
「そう言ってたぜ。 だから俺らがパトロールしてもわからなかったんだな! あそこは北大西洋の外洋になるからな・・・」
「そこにはどんな兵器があるの?」
「吐かせたところ、ヘリコプターとかいう空を飛ぶ兵器が3機あって、俺たちのドローンみたいなやつをどこかから奪ったらしくて5機あるとか言ってたぜ。そんで、この前ここを攻めてきたような武装車両が20台はあるらしいぜ。」
「そうか、でも、攻められたことも考えてアジトを造ってあるんだろうから、固定のマシンガンや砲台みたいなやつもあるんだろうな。」
「私らトリオは、EBSで攻めるから、あんたらは私らを援護して海から攻撃して欲しいんだ。」
「わかった!まずはレーザーキャノンであいつらの飛行兵器をぶっ潰してやるよ!」
「わかったわ。それで、私らが奴らを制圧したら、そのアジトを占領して拠点にしてほしいらしいの。それはソフィアからのオーダーよ。」
「そうか、またポリスを造ろうっていう魂胆なのかな!?でも、考えてみると俺らの外洋への拠点としても使えるから、それっていいかもな!」
「じゃ、明日出発するからね。私らは空からだから3時間ぐらいで着くだろうけど、あんたらはもっとかかるでしょ?」
「そうだな、あんたらは何時に着く予定にしてる?」
「そうだな、10時ぐらいかな?」
「わかった!10時前には着いてるようにしておくぜ!」
という打ち合わせをして別れたのだった。
そして、トリオは部屋に戻り、明日の戦略を練っているところだ。
「まあ、海賊チームはそのヘリコプターとかいう飛行兵器とドローンを対空レーザーで破壊してくれるんだろうけど、この前の戦闘車両が20台あるってことよね? で、戦闘員100人ぐらい。絶対あのブラジルの時にような固定のデカい砲台もあると思うから、それを潰すのが先決ね!」とイザベラが言った。
すると、シノが「奴らのヘリコプターってどんなものなのか折角だからダニエルに聞いておきましょうよ!」と提案した。
ルイーズが、「じゃ私が聞いておくよ。で、海賊達には海から攻めてもらうんだから、私らは揺動作戦で逆に内陸から攻めていったほうがいいんじゃない!?」
「そうね!その方が敵も混乱するわね! あいつらはブラスターガンが効かない可能性もあるから、装備としてはレーザーキャノンライフルと実弾のガトリング銃は必要ね。今回私らは自慢のハルバード(槍斧)で行こう!やっとガンガン暴れられるわよ!」とイザベラが答えた。やはりアマゾネス!好戦的である。
シノが「私は逆に空からレーザーライフルで狙撃しましょうか?」
「いいんじゃない!そうしてもらえると助かるわ! 先制攻撃は海賊船から撃ってもらうようにお願いしておくわ!」と作戦概要をイザベラがまとめたのだった。
ブライアン達は、あれから出航しジブラルタルを過ぎたあたりで停泊していた。
「俺たちは、今まであいつらと絡んで作戦に参加したことはなかったんだけど、今回はアルマダを占領するってことでお達しがきたのかな?」とジョージが少し不思議に思ったようだ。
すると、ジェイムズが、「だよな!? 珍しいオーダーだよな。ジュリアがどっかに行ってるとかも言ってたな!?」
マーフィーも「なんか、聞くところによると、あのアマゾネスペアは物凄くおっかねえ戦い方をするらしいぜ。ジュリア、ソフィアを加えた5人の中でも突っ込み隊長みたいな一番槍だって言ってたぜ。」
リーダーのブライアンも「うーん、まあ、ジュリアがいない穴埋めっていうのもあるだろうが、ソフィアは何かを考えているだろうから、やっぱり今後アルマダを起点にして外洋に出るってことじゃねえのかな!?」
「ってことは、俺らのテリトリーが広がるってことじゃねえか!?女の子たちとの出会いも増えるんじゃねえか!?」とジェイムスが嬉しそうに言った。
「まあな。最近地中海の中だけで冒険ってものをしてねえからな。ちょいと刺激が足りてねえよな!? 少しこじんまりしちまったな、俺たち・・・」とブライアンも何か考えているようだ。
翌朝になり、7時に起きたトリオ達は バトルアーマーを着用し各々武装を完了した。いざとなったらEBSを降りて戦えるようにだ。そして、EBSに搭乗しフライングエンジェルを点火し颯爽と飛び立っていった。
「そろそろジブラルタルが見える頃よ。見えたら内陸に入りましょう!敵のレーダーに見つからないように低空で飛行してセビリアの手前を西に行くわね。」とイザベラがリードした。
しばらく航行していると、河口の岬に要塞が見えてきた。
「ブライアン準備はいい? そろそろ着くわよ。攻撃始めちゃって!」
「おーい!アイアイサー! まず、要塞に装備されている対空砲と対戦車砲を潰すぜ!」と言って、海賊船からレーザーキャノンの4門全てを連続発射した。
要塞には4門の対空砲と4門の対戦車砲があったが、まず対空砲が潰された。要塞内でもその攻撃を受けて動きが見える。まず対戦車砲が動きを見せているが、海賊船まで届かない射程のようである。その後再度海賊船よりレーザー攻撃があった。今度は対戦車砲が潰されたのだった。
「イザベラ!潰したぜ!それじゃガンガンやっつけてくれ!!」
「OK!ありがとよ!じゃ行ってくるぜ!!」と行ってEBS3機が下降していった。
まずは、レーザーライフルを使っての要塞無差別攻撃である。その攻撃を受けて複数の箇所で火災が発生した。対空砲が潰された敵陣地からは、ロケットランチャーやマシンガンの迎撃が来ているが、3機はそれをスラリと避けている状況だ。
要塞の中庭部分からはヘリコプターとドローンが複数飛び立ち、彼女らのEBSに向かってロケット砲を撃ってきている。3機のEBSはそれを避けすぐに彼らを上から見下ろす位置にホバリングし、左肩に装備されているレーザーキャノンを発射した。それにより敵の全ての飛行兵器はあっけなく撃墜され河口に墜落していったのだった。
ついに敵の要塞前にイザベラ、ルイーズが降り立った。シノはまだ上空で待機のフォーメーションだ。すると今度は城壁で守られた要塞のゲートが開き、中から20台の装甲車両が飛び出してきた。その20台はマシンガンをイザベラ、ルイーズのEBSに向けて激しく乱射している。咄嗟に2機はシールドで防いではいるが、やはり実弾のマシンガン程度の弾丸ではEBSのボディには何ら被害はなかった。
上空からシノは冷静に走行車両を1台づつ狙い撃ちしている中、イザベラ、ルイーズの機体は、シールドを左腕に固定し背面より2本に折り畳まれたバルバード(槍斧)を取り出した。それを伸ばして長い槍斧を作り、2人はそれを意気揚々と振り回して威嚇体制に入った。




