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4: パラレルワールドリーパー

この物語は双子姉妹(Blanc Twins)の冒険談を『夢とは?』いうテーマで描いたパラレルワールドでの物語です。彼女達にぼんやりと見える『夢』を無意識に追いかけて行くとそこに『幸せ』が見つかるのか?を綴っていきたいと思います。


このエピソードからはSeason4ー余燼よじんが燻る編ーのスタートです。

実はシーズン1の前にプロローグ的な『成り行き』の詳しいお話があるのですが・・・それはこのシーズンが終わった後に公表したいと思います。(文芸:ヒューマンドラマにて)

そしてこの双子は稀に見るとびっきりの美人姉妹なのです!まるで光と陰。ロボットや兵器類も言葉では7割しか描けませんがカッコいいはずです。荒廃したパラレルワールドでの彼女たちの活躍とクールな兵器類をイメージしながら、世界地図を片手に読んでいただけると楽しめると思います。これって現実なの?それともSF?と言う狭間で大人も楽しめるギリギリのラインでどんどん進めていこうと思います。


エッセイもその他カテゴリーのエッセイにて投稿中です!

短編集もやっています!!

スピンオフ『JOE TEMPEST』も宜しくお願いいたします!!

部屋に入ってベッドに座ると、

「実は、このことは他言無用でお願いしたいのですが、ベネチアには昔からミュータントに抵抗する秘密結社が存在するのです。それは『ハッシャシーン・アトランティコ』という組織なのですが、通称アサシン・アトランティスと僕らは呼んでいます。歴史上の伝説の大陸アトランティスから来た末裔の暗殺者集団だと言われているんです。彼らは神出鬼没の集団で、最近の功績ではここでパパ・ミュータントと一緒に住んでいる娘を殺害したとか。」


「へえー そんな組織があるのね!?」とイザベラも驚いている。

「彼らに接触できるんですか?」とシノが聞くと、

「それが、実は僕の叔父が以前彼らに協力したことがあるので相談してみました。」

「で??」

「アサシン・アトランティスのメンバーに紹介はできるというのですが・・・実は厄介なことがあり・・・」


「何よ、それは??」

「テレパシーってわかりますか? こんなこと話すと頭おかしんじゃない?ってルイーズさんに言われそうですが、」

「もちろん、わかるわよ!」とルイーズがキョトンとして答えた。

ダニエルが驚き、「えっ わかるんですか??」

「だって、私らの世界にもあるもん。でも、私は持ってないけどね〜」

「そうなんですか!?じゃ、話は早いですね。それで、テレパシーがある人とは繋がれるってことなんですよ。わかります??」


すると、シノが、「なるほど、私たちは残念ながらないんですけど私達のリーダーがあるんです。どうしましょうか?」とイザベラの顔を覗き込んだ。

「だよね〜 ・・・ジュリアに相談しようか?なんせそれって千載一遇にチャンスじゃない!!」


ということで、ダニエルはジョンを通じて異世界になるソフィアに連絡を取ったのだった。


ここからはダニエルからすると異世界のソフィア達の世界の話になる。


「ねえ、ジュリア!向こうのジョンから凄い依頼があったのよ!」

「えっ、それって一体何??」

ソフィアが詳細を説明すると、

「ほんと!!? その話興味あるわ!!きっとアトランティスと繋がっているのよ!!」

「というと思ったわ!!」


「それと、ジュリア、私、今までの経歴の中でも物凄い発明をしてしまったの!!」といつになく真剣な表情でソフィアが興奮しているのだ。

「ずっとラボに閉じこもっていたから何やってるのかしら?って思ってたところよ。それって一体何??」


「未来から頂いたデータを解析していたら、なんとパラレルワールドへ移動できる手段を発見したの!そうそれっていわゆるどこでもドアみたいなものなんだけどね。その研究データがあったのよ!だから、ジョンに頼んで、あのドアのこちら側と向こう側の土壌と空気成分などの周辺の量子を調べてインプットしてみたの。そしたら・・・これ本当に凄い発明なの!!でも今は絶対に内緒にしたいのよ!」


「いいわよ、だから何??」

「私、その異世界に行けるタイムリーパーを作れちゃったの!!」

「えー ソフィア!ほんと?? 凄いわね〜 驚いたわ!」

「でしょ〜!!」と得意げな表情に変わっていた。


そして、研究室にある金庫のドアを開けて何やら取り出しているようだ。

「ジャーン!!これよ!」と言って小さな腕輪のような物体を2個取り出してジュリアに見せている。

ジュリアは、その1つを手に取って、「これがそのタイムリーパーなの??」

「そうよ!!腕にこうやってつけるの!」とやって見せている。

「この真ん中のコンピューター部分に行きたい場所の座標とかアドレスデータをインプットすれば、そこに行けちゃうのよ!凄いでしょ!!」

「ワーオ!本当に!? 驚いたわ!! 今でも使えるの?」

「もちろんよ!試してみたから」


ジュリアはいつの間に?という顔をしながら、

「それじゃ、早速、イザベラ達に会いに行く??」

「そうね、じゃ、まずはジョンに聞いて彼らの座標とアドレスを聞いてみましょう。」

ということになり、2人は早速パラレルワールド遠征の準備を始めたのだった。


そうそう、このソフィアが開発したパラレルワールド・リーパー(P W L)は人体にはリープ時に強力な磁場を受けるため残念ながらエンハウンストでないと使用は難しいようだ。


2人は念のためにフルアームドで、実弾系に対応する武器類も準備していた。

「ソフィア、変なこと聞いていい?」

「何?」

「この私達の武器類を一緒に異世界に持っていけるっていうことは、私たちが座って操縦するEBSももしかしたら一緒に行けるのかしら?」

「それは、まだ実験していないの。ただ、ものが一緒に行けるんだから可能性はあると思うのよね。今度やってみましょう。」


2人は準備が終わり、ジョンから場所の情報を入手するとリンダを呼んだ。


「何、ジュリア??」と一体なんだろう?という表情で彼女は息を切らして現れた。

「あっ、リンダ、来てくれたのね? これから私達2人は、イザベラ達が行っているパラレルワールドに行ってくるの。だから、ここのことはあなたに一任するわね!」


「えっ、今から?」と驚いている。

「そうよ!いない間宜しくね。それと他のメンバーにはくれぐれも内緒ね!」と言いながら、ソフィアはニッコリ笑った。


「じゃ、ジュリア、インプットしたから、このユニットを腕につけてここのボタンを押してね!」と言って渡した。

「わかったわ。こうでいいかしら?」

「それじゃ、異世界リープといきましょうか!? じゃリンダ!いない間ヨロシクね!」と言いながら2人はボタンを同時に押した。


すると、そのユニットから光が発光し2人の輪郭がぼやけたと思ったら消滅したのであった。

後に残されたリンダはその場に立ち尽くして唖然としていた。


すると、2人はホテル・ドナパレスの3人が居る部屋にいきなり現れたのであった。

3人とダニエルがいる部屋の真ん中に、ソフィアとジュリアは発光しながら幻影のように現れたため、4人はものすごく驚き後退りしていた。


「な、なんなの??」と驚愕の表情でイザベラが叫んだ。

「あーら、こんにちは! こんばんはかしら?」とソフィアが言った。

「驚かせちゃったかしらね?」

「何?? ソフィアとジュリアなの??」

「そうよ!元気にしてた??」とジュリアも喋った。


シノも驚きながら、「どうやって、ここに来たんですか??」

「まあね、あなた達が驚くもの無理はないわよね〜 私も驚いたから。」

「実はね〜 この天才科学者のソフィア様が前代未聞の大発明をしたのでーす! ね?」と言いながらソフィアに振った。

「そう、パラレルワールド・リーパーを発明したの!凄いでしょ!!?? 私たちオフショア・シティから瞬間移動してきたのよ。」


すると、腰を抜かしそうになっていたダニエルが、

「あなた方は?」と口を震わせながらボソッと言った。

「あら、あなたが協力者さん? 彼女達をサポートしてくれて有難うございます!ジョンにお礼を言っておくわね。」とソフィアが言うと、


「はい、レジスタンスの、メンバーのダニエルと申します!」

シノが「彼が無事私達をここまで連れてきてくれたのです。」

「なるほど、楽しい冒険できた? それで、そのアサシン何ちゃらって何?」

とジュリアがいつものようにいきなり本題に入って行った。


「はい、ここにいるミュータントと昔から対抗している秘密結社なのです。そのメンバーに接触するにはテレパシーが使えないと無理なんです。」

「じゃ、私が適任ね!」とジュリアが笑顔で答えた。


「いやいや、まいったわ! やっぱりソフィアとジュリアには敵わないわね!

ダニエル、彼女達はソフィアとジュリアと言って双子の姉妹なの? まあ、言わなくてもわかるか?そして、私達の世界の創造主なのよ。」

紹介されたダニエルは理解不能で口をぽかんと開けたままであった。


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