44:パラレルワールドスパイミッションスタート〈Season3 ラストエピソード〉
この物語は双子姉妹(Blanc Twins)の冒険談を『夢とは?』いうテーマで描いたパラレルワールドでの物語です。彼女達にぼんやりと見える『夢』を無意識に追いかけて行くとそこに『幸せ』が見つかるのか?を綴っていきたいと思います。
このエピソードからはSeason3ー余燼よじんが燻る編ーのスタートです。
実はシーズン1の前にプロローグ的な『成り行き』の詳しいお話があるのですが・・・それはこのシーズンが終わった後に公表したいと思います。(文芸:ヒューマンドラマにて)
そしてこの双子は稀に見るとびっきりの美人姉妹なのです!まるで光と陰。ロボットや兵器類も言葉では7割しか描けませんがカッコいいはずです。荒廃したパラレルワールドでの彼女たちの活躍とクールな兵器類をイメージしながら、世界地図を片手に読んでいただけると楽しめると思います。これって現実なの?それともSF?と言う狭間で大人も楽しめるギリギリのラインでどんどん進めていこうと思います。
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「ねえ、みんな、今ジュリアから相談があったんだけど・・・ジョンと一緒に彼方の世界に行って探検してほしいっていうんだけど・・・どお? 楽しそうだよね!?」と話を聞いたイザベラがルイーズとシノに話している。
「いいんじゃない! 私まさかパラレルワールドなんかがあるとは思ってもいなかったし・・・冒険ができていいんじゃない!?」とルイーズはノリノリで賛成している。
「私も異世界の社会にとても興味あるから行って見たいわ!」とシノも賛成のようである。
「でしょー! 実はみんなに聞く前にOKしちゃったんだけどね〜!
明日の昼頃ジョンがあの基地に戻るらしいの。だからその頃またEBSで戻りましょう! それまでは私たちのこの秘密基地でゆっくり楽しみましょうね!」
イザベラは大のビーチラバーなので、こういった綺麗なビーチで過ごす時間は至福のひと時なのであった。
そして3人はジョンの帰還に合わせて、あの基地に戻った。
「ジョン、聞いてるわよね? 私たちがそっちの世界に行って色々と今後のリサーチすること。」
「ああ、聞いているよ。今は大きく分けて4つの帝国があるから、まずはそれを調査してみるってのはどうかな? パスポートはこちらで用意できるから。」
「それもいいけど・・・そのミュータントって奴らにも会ってみたいんだよね。」
「ミュータントには、なかなか会えないんだよ。僕らもいまだに会ったことがないんだ。いるのは分かってはいるんだけど、正体不明というか、神出鬼没というか・・・まず彼らの正体を知る者を探さないと。」
「なるほど・・・じゃ私らの役割はその正体を知るものを探すってことなのかな?」
「そうだね。僕らは反帝国主義のレジスタンスという扱いだから、敵の懐には中々入れないんだ。だから、君たちがそれをやってくれるならいくらでもサポートするよ!」
「分かったわ、ジョン!じゃそうしましょう! ここに私らのEBSを置いて見張っておくからこっちの世界で変なことしちゃダメよ!」
「分かってるよ!それに関しては大丈夫。オフショア・シティでソフィアさんと話をつけてきたから。まずは君たちに逆探知ができなくしたこの衛星電話を渡しておくよ。これは我々の世界では命綱になるから大切にしてほしい。それと、前もって言っておくが、この世界は人種差別が激しんだ。だから、シノさんはアジアンに見えるから大日本帝国の調査に入るか?もし3人が一緒がいいんだったら日本とも政治的繋がりがあってラテン国家も占領しているドイツ第3帝国に入った方がいいかと思うよ。この先はどうする??」
しばし間があった。3人が顔を見合わせながら、「じゃ、まずは3人で行動した方がいいと思うから、そのドイツ帝国から初めてみるわ。」
「いい選択だと思うよ。噂では今ドイツ帝国の占領下にあるベネチアのどこかの島にミュータントの創始者である親がいるらしいんだ。調査だけではなく、可能であれば抹殺してもらえるといいね。なんせこの世界の諸悪の根源なんだから。」
「なるほど!その頂点狙いってのは私たち的には萌えるわね!じゃそういう方向で始めてみるわね!それじゃー、まずは私達をドイツ帝国のどこかに送ってもらえるかしら?」
「了解!ドイツ領内ではあるけど、スイスがミュータント達の統治では中立国になっているから、まずそこに連れて行くよ。そこでこの世界に慣れてから潜伏を開始するのがお勧めかな。それと、こっちの世界の武器はいらないのかな?護身用に。」
「実弾武器のことね!? みんなどうする?」
「私は、ミニアックスとブラスターガンは持ってるけど・・・」とルイーズが、
そう、彼女らを拘束したテロ組織のアーマーはブラスターガンは効かなかったのだが、それは特殊なケースだったらしく、この世界ではまだまだ通用し殺傷力がないためかえって彼女らには好都合であった。
「私はフォールディング式のスナイパーレーザーライフルと短剣に手裏剣を持っているけど。」とシノが答えた。
「私もミニアックスとブラスターガンだね。じゃ、私らはサブマシンガンがあってもいいわね、ルイーズ?」
「ぶっ放せるやつでしょ? いいんじゃない!?」
「私はサイレンサー付きのハンドガンが欲しいですね。」
「分かった、じゃ準備しよう。それじゃ、30分後ぐらいに密航便が飛ぶから、食料や必需品なんかがそこの部屋にあるから準備してくれ!」
「分かったわ。ありがとう、ジョン! その密航便って飛行機なの?」
「そうだよ、古いプロペラ機だけど、逆に軍用に見えないから今までは攻撃されないで済んでいるんだ。民間カーゴ便に偽装しているからスイスのジュネーブ空港まではあんたらを届けることができると思うよ。」
「分かったわ。じゃ何かあったら、この衛星電話で連絡すればいいのね?」
「そうだね、ただ、もしもの場合に備えて、この暗号ブックを渡しておくから、我々に連絡する時にはこれを使って会話をしてほしい。敵に勘づかれてアジトを見つけられると厄介だから。」
「分かったわ!」
「それと、君たちが着用しているそのアーマー、ここでは目立つから、カトリックのナンが着てるフード付きのガウンがあるんだ。それを羽織っておいてくれ。君ら3人は修道院のナンということにしておくから。密航便には君らの案内役をする者を同乗させたから仲良くやってくれよ! では、ぐれぐれも気をつけて!」
ということになり、3人はそのガウンを羽織りプロペラ機に乗り込んだのだった。
* ここまでお読み頂きまして有難うございました。
これでシーズン3が終了致しました。
最終章シーズン4もすでに書き終えていますが・・・
その前に、そもそものお話のプロローグを日記として投稿していきたいと思います!
『光と陰ー織りなす夢の形 プロローグ(上巻) 異文化の果て日記 《覚醒》』
(下巻もあります)
を明日から 文芸ーヒューマンドラマ にて投稿始めます!!
お話は・・・
主人公ヒデがひょんなことからソフィアと出会い、
思い切ってヨーロッパ放浪の旅に出ることに。
そしてソフィアとジュリアが住むスイスのお家で共同生活をし、
気ずいた時には予想もしなかった大冒険に駆り出されて
まるで夢の世界のような経験をしていく。
内向的な大学生ヒデはそんな色々と考え悩む大冒険をしながら成長していくのですが・・・
ソフィアとジュリア達をどうにか記憶に留めようと彼の目線で日記として描写していきます。
少しお堅い内容もありますが、本編に繋がるお話となっていますのでこちらも読んでくださいね!
(お知らせ)
光と陰ー織りなす夢の形 プロローグ(上巻) 異文化の果て日記 《覚醒》 文芸 ヒューマンドラマ
にて、明日から投稿します!
本編のプロローグになります。ぜひチェックお願い致します!!