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43:ジョン、オフショア・シティにて考える・・・

この物語は双子姉妹(Blanc Twins)の冒険談を『夢とは?』いうテーマで描いたパラレルワールドでの物語です。彼女達にぼんやりと見える『夢』を無意識に追いかけて行くとそこに『幸せ』が見つかるのか?を綴っていきたいと思います。


このエピソードからはSeason3ー余燼よじんが燻る編ーのスタートです。

実はシーズン1の前にプロローグ的な『成り行き』の詳しいお話があるのですが・・・それはこのシーズンが終わった後に公表したいと思います。(文芸:ヒューマンドラマにて)

そしてこの双子は稀に見るとびっきりの美人姉妹なのです!まるで光と陰。ロボットや兵器類も言葉では7割しか描けませんがカッコいいはずです。荒廃したパラレルワールドでの彼女たちの活躍とクールな兵器類をイメージしながら、世界地図を片手に読んでいただけると楽しめると思います。これって現実なの?それともSF?と言う狭間で大人も楽しめるギリギリのラインでどんどん進めていこうと思います。


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そして今ジュリアがジョンを連れて、ソフィアに紹介したところだ。

ソフィアの反応が何故かいつもと違って見えた。彼女の表情からするとジョンに興味があるのであろうか?とふと感じた。


「私が自由主義連合アメリカ支部長のジョン・ハワードです。是非ともあなた方に我々への援助をお願いしたく伺いました。」と言い、先ほどジュリアに話した内容を説明した。


「なるほど、そういうことね。」とソフィアも話の概要を理解した。

「でも、ジュリアが言うように、私たちが関係する必然性が必要よね。」

と解決策が見つからない状況となっていた。


ジョンは少し焦り、色々と提案内容を考えているような表情になっていた。

そして「では、あなた方の武器をビジネスとして私たちに売ってくれませんか?」

「今はレジスタンス的な勢力しかないので、帝国に対抗する勢力を作るにはまずは我々の足元を強化して、その上でミュータント達を打ちたいと考えています。」

「なるほど、わかりました!ビジネス視点ですね。」とソフィア的にもそれで接点が見つかったようだ。


「では、あなた方はこっちの世界で、とりあえず、また鉱山を再開してほしいの。でも私達の管理下でね。そして、それを私たちにそのままそっくり売ってほしいのです。その対価に合う武器や兵器をあなた方に売るわ。それで取引ができるでしょ?」と提案した。


「わかりました。ではそれで行きましょう!」とジョンとしてはまずは交渉のテーブルに付けたことと最初の1歩を踏み出せることに重要性を感じていたので即OKしたのだった。


一応話はまとまり、兵器のリサーチということになったため、ミーティングルームにいて話の流れを聞いていたリンダがジョンを施設内と兵器類を案内するこになり2人は格納庫へと消えていった。


その頃、イザベラ、ルイーズ、シノは戻る途中に例の無人島に寄っていた。

「私ら今回は働いたから、これってご褒美でしょ!? 今夜はまたここに泊まりましょう!」と言ってキャンプの用意をしている。


「しかし、パラレルワールドって本当にあったんだね!?驚きだわ!」

「そのミュータントとか言う奴らって、もしかしたら私らみたいなものなのかな?」

「そいつらって、わかりやすく言うと人間のマインドコントロールができて言うことを聞かせられるってことでしょ!?」

「それって、テレパシーを送って支配しているのかしら?」


「でも、サイコキネシスの方は物を触らずに動かせるってことだから怖くない??」

「でも、どの程度のものが動かせるか?ってことよね。」

「そう、そういえば!あいつ、ジョンとか言うやつ。ある程度の大きさのものでもあっちの世界へ持っていけるとか言ってたよね!? EBSでもいけるのかしらね??」

「なんで、EBS持って行くの?」


シノが「私も向こうの世界に興味があるわ。忍者というかスパイというか、私の得意なところだから探りに行ってもいいかなと思っているの。」

「えー シノが行くんだったら私も行きたいな〜」とルイーズも賛同ている。

「そうか、あんたらも行ってみたいんだね!?」とイザベラもであった。


「ジョン達を取り込んで味方につけたら、あの人たちの軍施設が私達の拠点にできるじゃない!? そしたらそのミュータントとかいうやつらと会ってみたいと思わない!?」とシノがいうと、

「まあ、初回は戦いに行くわけじゃないから、通常のフルアームドの装備でいいんじゃないの?」

「そうね、ステルス光学迷彩モードになるアーマーと私らの武器さえあればとりあえずはいけるでしょ!?」

ということで、3人はあの異世界に行く気満々のようである。


リンダはとまず、ジョンをこのオフショア・シティの内部を案内しているが、彼がこの内部でさえも先進的で大いに感激しているのが見て取れる。

「しかし、リンダさん、ここは夢の国なんですね!! 感激しましたよ。

なぜ私達の世界ではこんなことができないのでしょうか?」


「ここはソフィアさんとジュリアさんによって造られた街なんで、2人の夢が詰まっているのよ。私はこの世界の貧民街で生まれて親もいなかったからバウンティハンターのグループに引き取られて家族同然に育ったの。その家族が虐殺されて1人で放浪しているところを彼女らに助けられたから。だから、ここは本当に天国なのよ!」


「あのソフィアさんとジュリアさんは瓜二つですね!?もちろん双子なんでしょ? でも、戦うんですか? 彼女らは??」

「あなたにもそう見えるのね!?」と言ってリンダが笑った。

「・・・」とジョンが困った顔をしていると、

「あの2人は神のように強いわよ! 特にジュリアさんは私にとっては神よ。そう戦場の女神。何度となく大きな戦いに勝利して私たちをここまで導いているから。」

「そうなんですね! それは失礼! 見た目は全く軍人には見えなかったもので・・・」


次に最近できた兵器の格納庫を案内しているのだが、かつてはEBS2体を自由の女神のようにこのオフショア・シティのシンボルとして島に飾ってあったのだが、さらに3体が増え5体になった機会にWASも加わり、通常の人間兵器のガンバギー、ドローン類などと共に新規のスパーソニックジェットカーゴも加えてこの大きな格納庫中に格納されているのである。


「このゴールドカラーのEBSがソフィアさんので、あっちのガンメタリックカラーのEBSがジュリアさんのものよ。 そして、こっちの小さいのが、あなた達の基地を潰した時に使ったラップアラウンドスーツ、通称WASっていう物なの。まあ、人間がこの着ぐるみみたいなロボットに入って動けばパワーが2倍になるっていうバトルスーツなんだけど、中に入る戦士がよほど強くないと意味がないと思うわ。そうそう、これが私のWASよ。私仕様になってるのよ。」と説明していき、最後に武器類の説明をした。


「ところでEBSは私たちでも操縦可能なんですか?」

「このEが付くタイプは特殊タイプだから無理だけど、BSつまりバトルスーツという通常タイプもあって、それなら私みたいな普通の人間も操縦ができるわ。この世界では一般的なリーサルウェポンになってわね。それに、この着ぐるみもいけるども、ただ中に入る人間にパワーや戦術が比例するから、そこが問題かな。ユーザーに合わせてチューニングするものだから。」


「武器類では、レーザーキャノンがとても魅力的ですね。それと金額によるとは思うけど、BSも何機か欲しいですね。可能であればWASも欲しいかな。」とジョンが欲しいリストは固まったようである。


リンダの案内が終わったジョンは、ミーティングルームに案内された。彼はさらにこのパラレルワールドを知りたいと思っていた。

『しかし、この水上都市はすごいな。これをあのBLANC姉妹が最初は2人で造ったと言ってたけど、どうやればそんなことができるんだろうか? それにロボットを含めた科学技術のレベルが我々の世界と比べると半端じゃないじゃないか!人の種類も我々のように欲に目が眩んでいないというのか、金にあまり興味がないというのか・・・言い方を変えるとヒューマニズムがあるというか・・・一体どういう社会構造になっているんだろうか?』と悶々と考えているのである。


そこにガルシアが入ってきた。

「やあ、俺はこの街の建設を受け持っているガルシアだ。そもそも軍人だったんだがソフィアとジュリアの友人だから、今は彼女たちをサポートしながらここに暮らしているんだよ。あんたは?」


「初めまして、私はパラレルワールドから来たジョンです。向こうの世界のいわゆるレジスタンス組織の1つアメリカ支部のリーダーを務めています。我々の世界はミュータントと呼ばれる特殊人間によって操られているのです。そして彼らがマインドコントールする人間によって世界が4つの帝国に分かれて絶えず戦争をしている世界なのです。私たちはその世界を嫌う者達のレジスタンス組織なのですが、イザベラさん達に会って、それを打開すべくここを訪問することになりました。どうぞよろしくお願いします。」


「パラレルワールド・・・さっきソフィアから初めて聞いたんだけど、そんな世界があるんだな。武器類は実弾だとか!?」

「そうなんです。というか、我々の世界では実弾が当たり前の話で、レーザーガンなどそんな高度な武器類は存在していません。」


「核爆弾はあるのか?」

「核爆弾とは??」

「ニュークリアーはないのか・・・ いい世界じゃないか!? この世界は戦争で核爆弾が落とされて一旦世界が壊滅状態になってしまったんだ。その後俺たちが再建していき、やっとここまで辿りついたんだよ。俺らの世界にもやっぱり悪い帝国があって、つい最近ジュリアとソフィアを中心に俺たちで潰してきたんだ。」


「そうですね。核爆弾というものは今のところ開発されていないですね。戦車やジェット機による戦争がメインです。絶えずその戦いが続いていて、その結果武器商人でもあるミュータントが儲かるような仕組みなのです。直感的にこの世界はとても良い世界に感じますが、はて、なんでそう感じるか??自分でも分析していたところなのです。」


「なるほど、ジョン、じゃ、まず、参考までにここの街を見てみるかい? オレが案内するよ。」

「ガルシアさん、有難うございます。ぜひ宜しくお願いします!」


その頃、ソフィアとジュリアは、その異世界の件に関して話し合っていた。

「さっきジョンが説明していた彼らの異世界って、明らかに私たちがいた異世界とは違うわね!?」

「しかし・・・私たちがいたあの異世界とは違って、また違う異世界があったなんて・・・」とソフィアは彼女なりに予想だにしていなかった事実にショックを受けているようである。


「その異世界への対応なんだけど、さっきのジョンとの取引はこちらとしてはビジネスにもなるし情報も取れるし、私らの武器類が向こうに行ってその世界が良くなるんだったらそれはそれでいいとは思うんだけど、そもそも歴史を変えることになるから大袈裟には介入したくないとは思っているの。ジュリアはどう思う?」


「そうね、賛成ね。こちらに被害が出てくるんだったら対応しなくちゃいけないけど、今の時点ではなんとも言えないわね。ただ、こちらへのドアは存在するわけだから、ジョン達の部隊と連動することによって向こうからの危害が来ないようにできればいいとは思うわ。」


「わかったわ。じゃ、今のところ、あくまでも先方からオーダーがあった時点で武器を供給するっていうことにしておきましょう。ただ、向こう側から攻め込まれた時は実弾兵器がメインだからその対策を兼ねてリサーチはやっておいた方がいいかもしれないわね。」


「そう、イザベラ、ルイーズ、シノがブラジル付近の無人島で今夜は過ごすとか言っていたわ。中継基地にするのはどうか?とも言っていたんだけど。まあ、それはそれで考えるとして、彼女達にジョンと一緒に向こう側に行ってもらってリサーチしてもらうってのはどうかしら? あの子達も刺激が必要だし多分やりたがると思うわ。」と提案した。


「なるほど、私たちが動くよりはいいかもね。じゃ彼女達と話してみて!」

という流れで、3人には異世界探検のミッションが下ることになった。



ここまでお読み頂き有難うございました!!

次回で、シーズン3が最終となります!

最終章シーズン4の前にプロローグ(上・下)を投稿します。

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