41:ゲートの先の異世界
この物語は双子姉妹(Blanc Twins)の冒険談を『夢とは?』いうテーマで描いたパラレルワールドでの物語です。彼女達にぼんやりと見える『夢』を無意識に追いかけて行くとそこに『幸せ』が見つかるのか?を綴っていきたいと思います。
このエピソードからはSeason3ー余燼よじんが燻る編ーのスタートです。
実はシーズン1の前にプロローグ的な『成り行き』の詳しいお話があるのですが・・・それはこのシーズンが終わった後に公表したいと思います。(文芸:ヒューマンドラマにて)
そしてこの双子は稀に見るとびっきりの美人姉妹なのです!まるで光と陰。ロボットや兵器類も言葉では7割しか描けませんがカッコいいはずです。荒廃したパラレルワールドでの彼女たちの活躍とクールな兵器類をイメージしながら、世界地図を片手に読んでいただけると楽しめると思います。これって現実なの?それともSF?と言う狭間で大人も楽しめるギリギリのラインでどんどん進めていこうと思います。
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イザベラも「まあ、少しここで話し合わない!?」と言うと、2人は少し動揺した表情であったが、司令官が、「あんたらは異世界の人間なのか?実はそのテロリストっていう奴らは我々を裏切ってそっちに逃げていった奴らなんだ。それに関しては迷惑をかけてしまった。今我々はあんたらの世界の鉄鉱石を採掘してこっちの世界で売って軍資金を捻出しているんだ。今私たちの世界は大変なことになっていて、」と説明しようとした時に、「なんとなくわかったわ。あなた達の状況は。さっきの話を聞いていたから。」とイザベラが遮った。シノも続けて、「先ほど言っていたミュータントとは何者なんですか?」と聞くと、
「そうか、聞いていたんだな。まあ、その方が話は早いか!? ミュータントは今確認されているのは6人で、そのたった6人でこの世界を牛耳っているんだ。そもそも突然変異じゃないかと言われているのだが、2人の男女が異能を持って生まれてきたんだ。男がサイコキネシスとテレパシーの異能を持っていて、女が予知夢を見ることができるんだ。そもそも女が見た将来世界の予言に従って、一般の人間よりは先が予測できるわけだから、その能力を使って儲け始めたんだ。
そしてその2人の間に男3人と女1人の子供が生まれて、男は父親の異能を受け継ぎ、女が母親の異能を受け継いだんだ。成人した男子はドイツとロシアそしてアメリカに住みついて今や世界帝国を裏側から動かしているんだよ。奴らは金、ウラン、石油、鉱物などの利権を全て直接・関節的におさえて、しかもゴールドの価格をコントロールしているんだよ。結果的に軍需産業などの儲かる産業は株も押さえているから4つの帝国をうまく動かして絶えず戦争を起こし儲け続けているんだ。
そんな状況で人々の生活は貧困化し、飢えで死ぬのが嫌なら兵役に取られ、生活のために殺人や盗みそして売春などの犯罪行為が蔓延している世界なんだ。」と怒りの涙を流しながら説明している。
「なるほど、状況はわかった。」とルイーズが言った。
イザベラも「あんた、司令官なんだろ?」
「そうだが、私たちの自由連合軍は各国のレジスタンス組織で成り立っているんだが、私はアメリカの代表なんだ。」と言うと、
「じゃ、あんた、必ず身の保証はするから、私らと一緒に来て、今の話を私らのトップに話してもらえないかな!?」とイザベラが提案した。
シノも「そうですね!そうしていただいた方がお互い良い道が見つかるような気がしますね。」と勧めた。
すると、その司令官は、「あんた達の国ってどんなところなんだ?」と少し不安げに聞くと、ルイーズが「それはそれは夢の国みたいなところよ!あんたらも少しは参考にするといいわよ!」と言った。
2人は何やら小声で話していたのだが、「わかった!私はジョン・ハワードだ。では、私がアメリカ支部の代表なので私が行こう!」と真剣な表情に代わっていた。
「わかりました。ハワードさんの身の安全は守りますのでご心配なく。今から戻りますのでいいですか?」と言い、ジョンと3人は再度来たばかりの異世界へのゲートへ戻っていき異世界へと消えていったのだった。
こちらの世界に戻ってすぐにシノがソフィアに連絡をとりことの詳細を説明した。そしてスーパーソニックジェットを呼んだ。
ジョンと3人がEBSに戻ってステルスモードをオフにすると、ジョンが物凄く驚いていた。彼は年齢は30代で身長は180cmぐらいあり細身のコーカソイドだ。一応軍人のような雰囲気でブラウンの短髪で無精髭が生えていた。服はカーキの戦闘服を着ており軍用のリュックを持っていた。
「今迎えを呼んだから、それが来るまで数時間あるんだ。そのジェットで地中海へ向かうよ。」とイザベラが今後の動きを簡単に説明していると、ジョンが「これが我々を叩いたあんたらのロボットなのか?」と割って入ってきた。
「いや、これじゃなくて、もっと小型のやつだったね。」
「これはすごいな!! 我々の世界では考えられない兵器だよ。こんなのがあれば世界が変えられるな!」と興奮している。
それを聞いたルイーズが「でも、この大きだとあの異世界へのゲートは通れなくない?」と言うと、
「色々と試してみたんだが、通し方みたいなんだ。高さは抑えて幅はオーバーしてもある程度はいけることがわかったんだよ。」
「じゃ、この大きさでもいけるのか?」
「多分寝た状態で押し込めばね。」
と言うような会話が続き、ジェットが来るまでの時間で保存食を4人で食べながらミュータントが牛耳る世界の話を聞いていた。
「そろそろ来るよ! 我々のリーダーで神のジュリア様があんたをお連れするから粗相がないようにね!」とイザベラが忠告すると、
「その方も人間なのか?」とジョンが聞いた。
「私らと同じヒューマノイドだよ!安心しな。食いはしないから。」と言いながら笑っている。
「今回私たちに話してくれた内容をジュリアさんにも道すがら詳しく話してくださいね!」とシノが言って安心させている。
それを聞いて少し不安になったジョンは「君らは一緒にこないのか?」と聞くと、そもそもEBSを格納できないという理由ではあるが、またあの無人島に寄るプランもあったので、「私らは、この後に寄るところがあるからさ。」イザベラが言った。
そろそろエピソード3の終わりが近づいてきました…
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