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36:クリスマス・パーティー

この物語は双子姉妹(Blanc Twins)の冒険談を『夢とは?』いうテーマで描いたパラレルワールドでの物語です。彼女達にぼんやりと見える『夢』を無意識に追いかけて行くとそこに『幸せ』が見つかるのか?を綴っていきたいと思います。


このエピソードからはSeason3ー余燼(よじん)が燻る編ーのスタートです。

実はシーズン1の前にプロローグ的な『成り行き』の詳しいお話があるのですが・・・それはこのシーズンが終わった後に公表したいと思います。(文芸:ヒューマンドラマにて)

そしてこの双子は稀に見るとびっきりの美人姉妹なのです!まるで光と陰。ロボットや兵器類も言葉では7割しか描けませんがカッコいいはずです。荒廃したパラレルワールドでの彼女たちの活躍とクールな兵器類をイメージしながら、世界地図を片手に読んでいただけると楽しめると思います。これって現実なの?それともSF?と言う狭間で大人も楽しめるギリギリのラインでどんどん進めていこうと思います。


エッセイもその他カテゴリーのエッセイにて投稿中です!

短編集も始めました!

一行は予定通りテロ組織を壊滅し、ジェットでオフショア・シティに向かった。

「これで、実弾類は出回らないとは思うんだけど、みんなも気にかけていてね。まだあるようだったら問題だから。」とジュリアは他のメンバーにも引き続き危険な状況であるということをリマインドさせたのだった。


そして帰国後、ジュリアはこのショッキングな出来事をソフィアにも報告した。

「なるほど、やっぱりゲートはまだあったのね!それもそんな大きなヤツが・・・」

「まあ、でも事前に阻止できてよかったわね。」

「一応埋めてはきたものの、また復活されると大変なことになるから、監視体制をとったほうがいいと思うわ。」

「じゃ、生き残っている衛星を使って24時間体制で監視させるようにするわ。しかし、今回は色々な理由でこのミッションをこなすべきか真剣に迷ったけど、結果的にやってよかったわね!」

「そうね。このまま奴らをのさばらせておいたら、この世界対異世界の戦争になっていたかもね!危なかったわ!!」


「でも、用心して良かったけど、銃弾用の新兵器の出番はなかったわね。またいつか使うこともあるでしょう?」とジュリアが少々残念そうに言った。

「まあ、備えあれば憂いなし!っていうから、この街の装備も無駄じゃないと思っているわ。それと、今後この都市に入るイミグレ時の検査も厳しくするわ。この街の中でテロが起こると大変だからね。」とソフィアもまだ危険が残っていると感じているようだ。


一難去って、オフショア・シティは冬に向かっていた。と言っても慢性的に温暖化しているので、この地域は亜熱帯と言ってもいいだろう。街中も平和そのものであり、ツーリストが集う観光エリアでも多少喧嘩は起こるもののこれと言って重大な出来事は起こっていない。12月に入ると暦的には冬に入るので、街の至る所でクリスマスに向けて飾り付けやイルミネーションが見られるようになってきていた。


そう、冒険中であった未来組の3人もこの一連の出来事で疲れたのか、この冬はここで休養することに決めたようだ。どちらかというとまだ暑い冬のビーチで3人はビーチベッドに横たわりカクテルを飲んでいる。


ビーチ大好きのイザベラが「やっぱり、ここ最高よね!!このブルーの世界は夢に見た世界とおんなじ!ここでタンクトップとショートパンツ、そしてビーサンで過ごせるってのはほんと夢みたいよ。」と本当に満足そうだ。


ルイーズもあの戦闘での打撲も癒えてきた頃で、「まあ、こうやってみんなでゆっくりしてるのもたまにはいいわね!でも、今夜はみんなでガーキンのバーに呑みに行きましょうよ!いい男に出会えるかもよ!!」と元気も出てきたようである。


シノも「そうですね!冒険者たちもいるでしょうから、世界の色々な刺激のある話を聞くのもいいですね!」とあくまでも男目当てではないと言いたげに賛同している。

「じゃ、みんなで今夜は楽しみましょう!!」と意見が一致したようだ。


こんな平穏な日々が続きついに海沿いもクリスマスシーズンぽくなってきた。

街の至るところで飾り付けがされているが、メインイベントとしてのプリンセス・ルージュことサーシャのコンサートが迫っているのであった。


「今週から入国時のセキュリティチェックをさらに厳しくしましょう。来週のコンサートで騒ぎがあるとまずいからね。サーシャに何かあっても不味いけど、初めてのコンサートだしね。」とソフィアが少し心配モードである。


「入国が増えているから、リンダとハナ以外にチーム・パイレーツのみんなにも手伝ってもらっているわ。あの人達、そもそも怪しいから怪しい奴らを見つけるのが得意みたいなの。ホテルもほぼ満タンよ!」と言いながら笑っていた。


「怪しい人っていた?」

「今のところは酔っ払いだけかな。」

この期間はガルシアチームも軽く武装し施設内をパトロール中である。

「テロリストの話聞いたか?」とガルシアがイメルダに言った。

「聞いたわよ。奴らのアジトは壊滅させたって言ってたけど、残党がいるかもしれないってことでしょ?」

「そう、それに実弾を使うらしいぜ! だからこのベストが支給されているんだよ。それに、奴らのアーマーはブラスターガンが効かないらしいぜ。」


「だから、俺らもこのレーザーハンドガンの装備になったんだってな!?」とエンリケが言った。

ロレンゾが「そういう輩はイベントで人が集まるところが大好きだからな。俺らも用心しようぜ!」と見かけによらず心配しているようである。


「おっ、あれはマルクじゃねえか!」とガルシアはマルク王子を見かけて近寄って行った。中世風の衣装を着ているので群衆の中でも目立つのだ。


「マルク、来てたのか?」と声を掛けて付近を見てみるとどうやら御一行のようである。


「やあ、ガルシア!あのポリスの建設ではおせわになりました。今回は団体での訪問ですよ!せっかくのサーシャ姫のコンサートなので。こちらは妹のエバ姫、そして、こちらは貴族のクララさん。僕らはスロバキアのヴィラに滞在するんで、是非遊びに来てください。」


エバはいつも通りニッコリと挨拶し、クララは、「ソフィアさんに、スロバキア料理のレストランを出さないか?って言われていまして、視察を兼ねて今回は来ました。色々と教えてくださいませ。」といつものように貴族であるにも関わらず腰が低く自然体である。

「では、また、後ほど!」と言って別れた。


ソフィア・ジュリア姉妹も今日は珍しく双子姉妹でのパトロールである。イベントを迎えるにあたり自分たちの街の様子を自ら確認しておこうという趣旨のようだ。


2人が揃って街中を歩いている姿は滅多に見たいため、住民達は喜んで声を掛けている。「ソフィアさん、ジュリアさん、こんにちは!いつもお世話になります!」とか、

「こんにちは!お2人はいつもお綺麗ですね!!」

「こんにちは!コンサート楽しみですねー!」とかである。

2人はその度に挨拶をしている。やっぱり街の大家さんという感じだ。


「しかし、この1年で住民が増えたわね〜!こうやって見てみると信じられないぐらいだわ!」とソフィアが今更ながら短期間で発展した自分たちの街を肌で感じて驚いている風である。


「やっぱり、この住民の数に、さらにコンサートイベントのために沢山の観光客が来るんだから、もっとガードを増やしたほうがいいかしらね!うちらのスタッフは観光客が多いガーキンにして、折角訓練したんだから、街の自警団にも交代でレジデンシャルエリアのガードをやってもらいましょう!」とジュリアもこの人の多さが心配になったようである。と、早速警備隊長のリンダを通して明日からその体制に持っていくことになった。


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