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35:奇襲作戦

この物語は双子姉妹(Blanc Twins)の冒険談を『夢とは?』いうテーマで描いたパラレルワールドでの物語です。彼女達にぼんやりと見える『夢』を無意識に追いかけて行くとそこに『幸せ』が見つかるのか?を綴っていきたいと思います。


このエピソードからはSeason3ー余燼(よじん)が燻る編ーのスタートです。

実はシーズン1の前にプロローグ的な『成り行き』の詳しいお話があるのですが・・・それはこのシーズンが終わった後に公表したいと思います。(文芸:ヒューマンドラマにて)

そしてこの双子は稀に見るとびっきりの美人姉妹なのです!まるで光と陰。ロボットや兵器類も言葉では7割しか描けませんがカッコいいはずです。荒廃したパラレルワールドでの彼女たちの活躍とクールな兵器類をイメージしながら、世界地図を片手に読んでいただけると楽しめると思います。これって現実なの?それともSF?と言う狭間で大人も楽しめるギリギリのラインでどんどん進めていこうと思います。


エッセイもその他カテゴリーのエッセイにて投稿中です!

短編集も始めました!

さて、ついに朝が来た。幸運にも外は微風状態である。ついにアマゾン川河口に駐機していたスーパーソニックジェットカーゴがハナの操縦で飛び立った。まずは敵の検索および追撃に合わないようにステルス機能をオンにし約2000m上空まで上がっていった。その間メンバー5人とガリオンはラップアラウンドスーツを着用し各々の装備を装着した。


まず、この奇襲作戦のストーリーとしてはリンダの空爆からスタートだ。ハナはジェットをカラジャス鉱山上空真上にホバリングさせて全くの停止状態を維持している。そして空爆担当のリンダが高度、風向き及び風力等をコンピューターにインプットし停止位置を微調整し直下型爆弾を2つ投下した。そして着弾前にハナはジェットを敵の索敵圏外に移動させた。


「ズバババババーン!!」と物凄い爆音が轟いた。

見事鉱山の中心に着弾し鉱山がぶっ飛んだ状態をスコープで確認できた。

リンダが「やった!大成功よ!!」と威勢が良い。

「ここから、皆さんをハナと一緒にレーザーキャノンで援護しますので行ってください!」とカーゴハッチを開けてイザベラ・ルイーズ・シノ・ジュリア・ガリオンの順番でフライングエンジェルで飛び立って行った。


敵陣はいきなりの大爆発で大混乱である。

「敵襲だ!! どこからだかわかるか? 全員配置につけ!!」と司令官が号令をかけ戦闘体制に入った。

「検索に何も引っ掛かりません。」と言ったものの。

「あっ見えました! 小型機が6機近づいてきています。」

「OK! 対空砲準備!!その6機を撃ち落とせ!!」と指令がかかった。

「地上部隊も敵襲に備えよ!」と、あたり一面兵士が蠢き持ち場に移動している光景が広がる。


対空砲が3箇所から合計12発がジュリア部隊めがけて飛んできた。それには追尾装置が付いていないため、難なく振り切り敵陣に向けて高速で向かっている。

まずハナとリンダが対空砲の場所を確認し、両翼の1本づつ装備されているレーザーキャノン砲で3本の対空砲を潰した。

「ヤッホー 奴らやるわね!! もう飛んでこないわよ!」とイザベラが機嫌がいい。


次にガリオン含めて空中を飛びながらレーザーライフル5本で敵の重火器を狙い撃ちにする作戦を遂行中である。

ジュリアが「みんな!ロックオンした?」

「行くわよ!ロックンロール!!」と言って全員発射した。

10箇所ある銃火器砲台の5つを潰すのに成功すると、彼女らは2手に別れたのだった。


イザベラ・ルイーズ・シノチームは格納庫に向かっている。ジュリアとガリオンは残り5つの砲台を潰すべくその手前に向かった。

その間、リンダはシノが仕掛けてくれた爆弾を起動させた。

そのため動き始めたエイブラムス3台がいきなり爆発し静止したので敵は大混乱である。

そして、今度は小型誘導ミサイルを発射し、誘導デバイスが貼られている格納庫が凄まじい轟音で爆発された。


まずは、ジュリアが飛びながらシールドとロングソードを構えて、ガリオンと共に砲台めがけて突っ込んで行ったのだった。ガリオンの両翼から出るレーザーブレードとジュリアのロングソードでまずは砲台2つを破壊し着地した。あと3門である。


イザベラ・ルイーズは飛行しながらシールドを構えアックスを抜き、着地した時点でフットローラーに変えて地面を高速で突っ込んでいった。彼女らの前にはマシンガンを搭載した軽車両がいくつもあり、その敵の攻撃をシールドで防ぎながらアックスで薙ぎ倒しながら突撃していった。さすがアマゾネス大迫力である。


そして、前線をクリアにしてもらった後にシノが飛びながらレーザーライフルで敵のマシンガン部隊を狙い撃ちしている状態である。そして、シノも着地し3人はすでに破壊された格納庫の入り口前に集まった。付近の敵攻撃拠点はすでに破壊ずみである。


ジュリアは、再度飛び上がり空中から残り3門を破壊すべく向かっている。

ガリオンは地を走りながら敵の武装軽車両を次々と薙ぎ倒していた。マシンガン攻撃がジュリア目掛けて撃たれてはいるが、それを彼女はシールドで防ぎながら次々と砲台を破壊している最中である。


格納庫前の3人は中を覗いて確認しているのだが、内部はミサイル攻撃で破壊されたため炎と黒煙であまり先が見えない状況であった。でも、何かが中にありそうな気配がした。


「私が先に行ってみるわ。」とシノが言い、ゆっくりとあたりを警戒しながら前に進んで行った。するといきなり奥から爆音と共に砲撃があった。ものすごい速さで砲弾が飛んできたため、シノはそれを間一髪で避けたのだが、2発発射されたもう1発が後方左側にいたルイーズに当ってしまった。彼女は咄嗟にシールドで防いだのだが後方に飛ばされてしまったのだった。イザベラが「ルイーズ!大丈夫?」と叫びながら、構えていたレーザーライフルを前方目掛けて乱射していた。


ルイーズはやられてしまったのか? 暫く横たわっていたが動きがある。持っていたシールドは破壊されて吹っ飛び原型をとどめていないのだが、それで運よく弾いた状態となったようだ。砲弾の推進力で吹き飛ばされたのではあるが、さすがこのアーマーは頑丈である。ショックを受けたのみでルイーズ自体には被害が無いようでありゆっくりと立ち上がった。


乱射していたレーザーが敵の攻撃物体に当たり破壊され溶けているのがわかった。奥にはさらにエイブラムス2台があったのだ。

シノはその間前に進んでいた。炎上しているエイブラムスの奥の暗闇にバリケードが築かれ対戦車砲がこちらを狙っているのがわかった。


「次は対戦車砲よ!避けて!」とシノが叫び、イザベラ・ルイーズは格納庫の壁面に避けた。すると奥から砲弾が発射されたのだが格納庫の外にそのまま飛んでいった。

そして、その弾丸を補充する少しの時間にシノは前方に走り込みバトルスーツの忍者刀でその砲身を切り裂いていた。イザベラ・ルイーズも中に突進して行き、

アックスを振り回し、敵の砲台を薙ぎ倒している。あまりの迫力で敵軍勢は恐れをなしさらに奥に逃げて行ってしまった。


その時外を制圧したジュリアとガリオンもこの格納庫に入ってきた。

「この中にいったい何があるのかしら?」とシノが言った。

まずは、イザベラ・ルイーズが奥目掛けてレーザーライフルを乱射したが、向こうからは反応が全くない。


4人とガリオンはさらに奥に進んで行った。そしてジュリアは、ガリオンの視覚を他のメンバーと共有することにした。奥に何があるかわからない状況なので、無敵に近いガリオンをまず先に進めることにしたのだ。ガリオンはゆっくりと進んで行った。炎を煙が立ち込める暗闇の中に、ものが何もない大きな空間があるのが共有ゴーグル画面に見えてきた。先ほど逃げて行った兵士の姿は全く見えない状況である。


そして、その視界クリアーではない状態で前方を凝視してみると空間に歪みがあるように見える。

ジュリアが、「ガリオン、そこで止まって!」と彼の動きを止めた。

「あの正面の空間が若干パープルがかって歪んでいるの見える?」と他のメンバーにも確認させてみると、「あっ 見える見える! あれはいったい何?」と驚いているようだ。


「やっぱり! あれが異空間へのゲートなのよ。パラレルワールドへの。」とジュリアが言った。

「あんなところから入っていくわけ?」とイザベラが驚いている。

「ここは閉めたほうがいいわね!私たちが使ったことがあるゲートは小さめで人間ぐらいの大きさのものなの。このゲートは大きいから、向こうの世界から戦車とか兵器を持ってきていたのね!だからあいつらはやっぱり向こう側の人間なのよ。」


シノもやっと状況が理解できたようで、「そういうことなのね!」と言った。

ルイーズも「つまり、向こう側の人間たちがこの世界を乗っ取ろうとしているのが、このテロ組織ってやつなわけ!? だから兵器が向こうの世界のものなのね!」と理解した。


ジュリアが「このゲートの存在自体は無くならないから、ここを爆破して向こうから侵入できないようにしておきましょう。」

「このゲートを開けておくと、またいつ奴らが兵器と一緒にやってくるかわからないわ!」と珍しく少し焦っている様子であった。

「シノ、誘導ミサイルの照準パッド持ってる?」

「あと1つあります。」

ジュリアはシノからそれを受け取ると、ゲート手前の地面に貼ったのだった。


「それじゃ、みんな!退却するわよ!」と言って全員この格納庫の外に出てみると周りはすでに火の海のようになっていた。

「リンダ、聞こえる?」

「はい、聞こえます。」

「私達が飛んだら、この格納庫に照準パッドを置いてきたから、そこ目掛けて誘導ミサイルを撃ち込んで!」

「わかりました。」


そして、任務完了となり全員飛び立ってジェットに向かった。飛行中には発射されたミサイルが飛んでいくのも目視し、またそれが命中し大爆発を起こしているのも確認できた。ジュリアが空中で静止しスコープで格納庫付近を確認すると一帯が土砂で埋まっているのも確認できた。

「これでゲートは埋まったわね。危ない!危ない!」と独り言を言っていた。


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