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33:テロシンジケート攻略

この物語は双子姉妹(Blanc Twins)の冒険談を『夢とは?』いうテーマで描いたパラレルワールドでの物語です。彼女達にぼんやりと見える『夢』を無意識に追いかけて行くとそこに『幸せ』が見つかるのか?を綴っていきたいと思います。


このエピソードからはSeason3ー余燼(よじん)が燻る編ーのスタートです。

実はシーズン1の前にプロローグ的な『成り行き』の詳しいお話があるのですが・・・それはこのシーズンが終わった後に公表したいと思います。(文芸:ヒューマンドラマにて)

そしてこの双子は稀に見るとびっきりの美人姉妹なのです!まるで光と陰。ロボットや兵器類も言葉では7割しか描けませんがカッコいいはずです。荒廃したパラレルワールドでの彼女たちの活躍とクールな兵器類をイメージしながら、世界地図を片手に読んでいただけると楽しめると思います。これって現実なの?それともSF?と言う狭間で大人も楽しめるギリギリのラインでどんどん進めていこうと思います。


エッセイもその他カテゴリーのエッセイにて投稿中です!

そして今日は待ちに待ったスーパーソニックジェットカーゴの到着である。

やはり湯沢からはアキラが操縦してラップアラウンドスーツとともに持ってきてくれた。彼は久々に休暇がでたようで、ハナ達への指導がてらここオフショア・シティのビーチでゆっくり休むらしい。まずガルシアが歓迎していた。


早速、イザベラ、ルイーズ、シノがこの着ぐるみのようなバトルスーツを着用してみている。

ルイーズが「へえー、これ面白いわね! まるで着ぐるみ機械なのね!でもバトルスーツって感じがするわー!」と興奮している。

イザベラも「体にフィットするし、思った通りに動けるのね!? これってやばくない!?」


シノも「これ用の武器も装備されていますよ!それも私達に合った。左肩にあるのはレーザーキャノンですってよ!このスーツは実弾は無効化するし、レーザー砲は5秒ぐらいは凌げるようですよ。」


ルイーズが「て、ことは・・・倒れなければ無敵ってことじゃねえ?」

イザベラも「そうね!私たちでフォローし合ってそう言った状況を作らなければいいのよね!?」と早くもこのツースの意味を理解したようである。


と言う流れで3人は実戦訓練中である。ソフィアの方でもラップアラウンドタイプの大型レーザーライフルも開発してあったため、その射撃訓練も兼ねフライングエンジェルで飛行しながらの射撃訓練中なのだ。


ソフィアが3人の飛行訓練を見ながらジュリアに言った。

「やっぱりあの子達はEHだからこういう訓練は楽しそうね!」

「コンビネーションがいいわね!やっぱり3人のフォーメーションが一番活きるわね! 今回ガリオンの着ぐるみも持ってきてもらったから、私とガリオンが組んで、あの子達3人のユニットにするわ。」


一方、ハナとリンダはアキラからソニックジェットカーゴの飛行操縦訓練を受けている。ハナは操縦をメインに、リンダは爆撃をメインに習得中なのだ。

「しかし、アキラ師匠!この飛行機カッコいいですね!!なんかずんぐり太ったツバメみたいな。」


「そうかい!でも、デザインはツバメがイメージとか言ってたような気がするな。」とアキラが、「ハナちゃん、なかなか飲み込みが早いね。」と褒めている。

「リンダさん、爆撃だいたいわかったかな?」

「はい、事前に勉強していたんで大丈夫だと思います。ありがとうございます!」と心機一転なのか礼儀正しい。


そして、ジュリアにもついに斬鉄仕様のレイピアが届いた。

試してみると軽く振り回しも楽で斬鉄ができる分必要とあればアーマーを切断できるぐらいの強度もあった。今までの重く頑丈なロングソードと比較すると、彼女にとってはオモチャのような感触を受けたのだが、接近戦を想定するとこのフェザーライクな振り心地は疲労なしでの刺殺数を稼げることに魅力を感じた。また新たなフェイズでの利用価値も予感していたのだった。


ソフィアの方はそのカラジャス鉱山の情報を集めているのであるが、ネット上の情報はほとんど見当たらないため困っている様子だ。現在存在しているのは地形図ぐらいなものである。あとは戦前の生き残りスパイ衛星をハッキングして上空から撮影するのが関の山である。彼女はその2つの資料を持ってジュリアに相談することにした。


「こんな情報しか存在しないみたいなの。どうする?」

「でも、この衛星写真は使えるから地形図と融合させて立体模型は作れない?」とジュリアが提案した。

「それだったらできると思うわ。データを3Dプリンターに入力すればいいんだから。」

「それと、それを基に3DのCG映像を創ってもらえると実戦のシミュレーションができるかも!?」と言うことで、ソフィアは早速その準備をすることになった。


3Dイメージで国際テロ組織SMOの拠点と思われるカラジャス鉱山の地形をシミュレーションした画像が出来あがり、ジュリア、ソフィアとリンダとハナを含む他5人も戦略ミーティング中である。


「まず衛星画像をよく見ると塹壕らしき箇所が数箇所とカノン砲の砲台とマシンガンを備えたトーチカがいくつか確認できるでしょ?」とソフィアが説明している。「ほぼ無人兵器だと思っていいと思うわ。戦車やヘリコプターもあるかと思うけど、この森では戦車もヘリもあまり実用的じゃないわね。それと気になるのが、ここ見て!米軍のM1エイブラムスという戦車が3台並んであるんだけど、それが守るようにここに大きな格納庫みたいな画像が見えるのよ。」


ジュリアが、「そうね。何かしら?兵器類の格納庫なのかしら?気になるわね。でもそれよりもエイブラムスがなんでここにあるのかよね?」


イザベラが「そのエイブラムスっていうのは何?」と初耳という感じで聞いた。

「あっ そうよね、これ米軍の戦車なんだけど、私達が行ったことがあるパラレルワールドにある最強の戦車なのよ。だから、この世界のものじゃないのになんでここにあるんだろうという疑問なのよ。」とソフィアが説明した。


ジュリア以外が不思議そうな表情に変わっている。

シノが「パラレルワールドってなんなんですか?それに行ったことがあるって・・・」と疑問に思い聞いた。


「あっ そうそう。これはトップシークレットだったわ。」とソフィアが言い、まずい事を言ってしまったという苦笑いをしている。

「でも、それを説明しないとみんな納得できないと思うから、この際しょうがないんじゃない?」とジュリアが説明に賛同した。


「まあそうよね。実は私達仕事でそのパラレルワールドに行って住んでいたことがあるの。ここの世界とは違うもう一つの地球上の世界なのよ。この世界はすでに核戦争が勃発して荒廃した地球上に新たに世界を創って行っている状況でしょ?それで地下資源が枯渇している状況だから再生エネルギーで武器なども賄っているわけ。これが私達の世界。そのもう一つの世界は、まだ核戦争が起こる前の世界で、とは言ってもアメリカとソビエトという巨大国家が勢力を2分していて核兵器を含めて戦力を誇示している状況なの。まあ地域的には紛争レベルで争いがあるんだけどね。それで、そのアメリカ軍の軍備の中にこの戦車があるわけよ。」と説明した。


ジュリアが付け足して、「私達が疑問に思っていることは、その戦車はこの世界では造ることは難しいと思うのよ。だけど存在するってことは、多分この鉱山のどこかに、パラレルワールドに通じるゲートがあるんじゃないのかしらってことなの。」とまとめた。


「だから、この旧式の武器類は私たちの世界で作ったのではなく、もしかしたらそのパラレルワールドから持って来た可能性もあるわけよ。そして、テロリストと名乗っている奴らももしかしたらその世界から来た可能性もあると思うわ。」とソフィアはあくまでも想定ではあるが極めて可能性が高い事柄を述べた。


「マジ!そんなことってあるんだね・・・」とルイーズはまだ頭が追いついていない様子である。

「その旧式の軍備やら武器やらってのは、ここの世界の武器と比べると有利なの?それとも私らの方が有利?」と少々不安な表情でイザベラが聞いた。


ソフィアが「そうね。実弾の種類にもよるんだけど、ハンドガンやマシンガンといった小さい銃弾の類は私達のアーマーとシールドで防げるんだけど、キャノン砲や戦車の主砲そして対戦車砲といった大型の砲弾の場合は数10センチの鉄板が貫通する威力があるから、それを食らうと流石にダメだと思うわ。」


ジュリアも「そうよね。その弾薬類の補充はどの程度可能か?ということもあるんだけど、EBSであれば問題ないと思うけど、ラップアラウンドBSの場合は多分やられちゃうわね。だから、まずはそれを潰すのが先決ね!」


「じゃ、その砲弾を喰らうと死んじゃうってことよね!? ちょっとドキドキしちゃうわね・・・」と流石のイザベラでもビビっているようである。


「まずは、リンダに空から爆撃をしてもらって、鉱山自体とエイブラムスの戦車そして、その後ろにある格納庫を潰す必要があるわね!」

「やりますよ!私!」とリンダは逆に気合が入っている。


「次に空から私達はフライングエンジェルで降下するけど、対空砲にやられないようにジグザクに飛行し着地しないとならないわ。ソニックジェットからの援護があるとよりいいんだけど、ジェット自体がやられると最悪だから上空で待機してもらって可能な範囲でレーザーキャノンで援護をお願いするわ。」

ハナも「わかりました!」と気合が入っている。


「ようは、私ら飛びながら飛んでくる砲弾を避ければいいのよね?」とルイーズがイメージを浮かべているようだ。

ソフィアも「そう、そして地上では、多分固定の砲台以外にも機関砲やマシンガンを積んだジープや軽戦車もあるだろうから、その攻撃を避けながら破壊するってことになるわね・・・」と言うのは簡単だがやるのは大変だと思うという意味合いで言った。


「もう少し敵の陣地の情報があればもっと戦略が組めるんだけどね・・・」とジュリアもこの状況では少し無謀ではないか?とも感じているらしい。


すると、シノが、「私、先に単独で侵入して敵の状況を探りましょうか?」と提案すると、ジュリアが、「できる?」と心配そうに聞いた。

「近くまで乗せてもらえれば、夜間皆さんが待機している間に飛んでいって、マッピングしてみますよ。だって私の特技は忍者ですから!」と明るい表情で前向きに答えている。


ソフィアも、「それができると助かるわ!でも、くれぐれも安全第一よ!」と言うことで、シノが先行する作戦となった。


短編集も始めました!!

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