31:テロリスト対策!?
この物語は双子姉妹(Blanc Twins)の冒険談を『夢とは?』いうテーマで描いたパラレルワールドでの物語です。彼女達にぼんやりと見える『夢』を無意識に追いかけて行くとそこに『幸せ』が見つかるのか?を綴っていきたいと思います。
このエピソードからはSeason3ー余燼が燻る編ーのスタートです。
実はシーズン1の前にプロローグ的な『成り行き』の詳しいお話があるのですが・・・それはこのシーズンが終わった後に公表したいと思います。(文芸:ヒューマンドラマにて)
そしてこの双子は稀に見るとびっきりの美人姉妹なのです!まるで光と陰。ロボットや兵器類も言葉では7割しか描けませんがカッコいいはずです。荒廃したパラレルワールドでの彼女たちの活躍とクールな兵器類をイメージしながら、世界地図を片手に読んでいただけると楽しめると思います。これって現実なの?それともSF?と言う狭間で大人も楽しめるギリギリのラインでどんどん進めていこうと思います。
エッセイもその他カテゴリーのエッセイにて投稿中です!
短編集も始めました!
「シノ、ほんとにごめんね!迷惑かけて・・・うっかりあんな奴らにつかまちゃって。情けないわ!」とイザベラがホバージェットの中でお詫びを言っている。「ほんとごめん!今回はソフィアさんジュリアさんにもガッカリされたかな・・・」とルイーズも肩を落として言った。
「お二人はあまり気にしてなかったようですよ。それよりイザベラ・ルイーズが無事かどうかと心配してましたよ。」とシノが2人に心配を掛けないように答えてあげた。「でも、ジュリアさんが言ってましたけど、実弾がメジャーになってしまったら、戦い方が変わりますね。」
「そうだね、まあ、普通の弾丸であれば私らのアーマーは全然大丈夫なんだろうけど、それよりもあいつらのアーマーはブラスターガンが効かなかったのが気がかりね。戦術的にはブラスターガンで動きを止めて、その間にバッサリが効率がいい訳じゃない!? それが出来なくなる訳だしね。だから、ブラスターガンが使えないとなると、敵が撃ってくる実弾をシールドで防ぎながら接近戦に持ち込んでソードを振り下ろすと言うよりは突く方が効率が良くなるわね。」とルイーズが実践をイメージしているようだ。
「それと飛び道具の重要性も上がりますね!今回ソフィアさんからボウガンを借りて、それも矢尻が斬鉄のもので撃ったらあいつらのアーマーを貫通して効率が良かったですよ。」とシノも実践的に感想を述べると、「そうよね、やっぱり飛び道具が必要になってくるわね!それも咄嗟に撃てるやつが。」とイザベラが言った。
「そうね、そう言うことになるわね! それよりも一般の人達は実弾なら殺されちゃうから、それがジュリアさんが気がかりだったんじゃないのかな?」とルイーズが。
「そうですね。守るものが増えると言うことですね。それと戦いにも時間がかかるってことなんでしょうね。」とシノがまとめた。
ジュリア・ソフィアのホバージェットでも同じ話題である。
「そうなったら私の戦い方が変わるわね。C.A.R.システムがブラスターマシンガンでは効かなくなるわけよね。どうしたらいいかしら・・・」とソフィアが思案していると、ジュリアが、「それだったら、ミニボウガンで連射できるものを作るとか?」とジュリアが提案してみると・・・
「そうね。今のボウガンを少し接近戦用に小型にして斬鉄矢も短くしてそれを10発ぐらい連射できるカセットを作ればいいのかしらね。」
「そうよ!それだったら今とあまり変わらないんじゃないの?」
「そうかもね!3Dプリンターで作ってみるわ。あなたもいる?」
「私は接近戦よりは中距離で使いたいから、もう少し大きめのやつが欲しいかな?」
「わかったわ。帰ったら試しに2種類作ってみるわね。」
「でも、問題は、ああいったテロリストにオフショア・シティを包囲されたら・・・それが怖いわね!」とジュリアが言った。
「そうね。それも想定しておかないといけないわね。迎撃用にはレーザーキャノンはあるけど、防御は今のところシールドの防壁を貼れば内部には届かないとは思うわ。侵入された場合は接近戦がメインになるだろうから、ハンドガンタイプのレーザーライフルを多数常備して、住民も自警団的に代表を選んで訓練が必要になってくるわね。」
「それは、リンダたちにやってもらうわ。あとは昔あったライフベストも住民用に必要になるわね。」
「わかったわ。その住民用のハンドガンタイプのレーザーライフルって私たちにあってもいいんじゃない!? 私はそれも通常装備に入れるわ。あとはライフベストの量産ね!」と言う感じで、今後のオフショア・シティの防衛策が決まったようだ。
「あとは、そのアミニッション類を量産しているだろうブラジルのシンジケートをどうするかね・・・」
「それを叩かないと実弾の武器が流通してどんどん広がっていくわね。」
「あまり、そこまでは深入りしたくはなかったんだけど、これからのことを考えると遠征するしかないのかしらね・・・」とソフィアが躊躇しているのだが、「でも、まず情報を集めてみるわね。」
「そうね。そのテロ組織のシンジケートってやつは今まで全く把握していなかったわけだけど、どの程度の大きさの組織なのかが気になるわね。そっちはソフィアにお願いするわ!私はEHチームで攻略作戦を考えてみるわね。」
とこちらも意見がまとまったようである。
さて、久しぶりにオフィショア・シティに帰還したイザベラ、ルイーズ、シノは住民に大歓迎された後、ジュリアの作戦会議に加わって今後の対策を練っているところだ。
ソフィアはすでに新たな武器類の開発とこのオフショア・シティの防衛のための装備の開発を同時に進めていた。
「ブラジルのカラジャスまでは、EBSで飛んで最低3日はかかりそうね。飛ぶこと自体はメカ的には再生エネルギーを使っているから問題ないとは思うんだけど・・・私らが3日もあのロボットの操縦席でもつか?ってとこよね?」とイザベラが言った。
「そうね〜ブラジル遠いわね〜」とルイーズも肩を落としている。
「じゃ、北大西洋を途中まで海賊のおじさん達に乗せていってもらうのはどうでしょうか?」とシノが提案した。
「でも、あの船には乗らないから筏みたいなものを作って牽引するわけ?」
「そうです。そうなりますね。」
ジュリアが、「でも、あの海賊船はあくまでもクルーザーだから、EBS5体の牽引は海が荒れた場合は難しいんじゃないのかな?」と言った。
「やっぱり無理ですかね? じゃどうしたらいいんでしょう?」とイザベラが、ミーティングルームの窓から遠くの海を眺めていた。
「日本のソニックジェットカーゴを借りたとしても5体は格納できないしね。
でも、敵の様子がわからないからEBSじゃないと危険よね!?」とルイーズが頬杖をつきながらEBS以外でもアプローチを模索している風である。
すると、シノが「ジュリアさん、やっぱりEBSじゃないと危険ですかね?」と聞くと、ジュリアが、「うーん・・・あれがないとほぼ人力での戦いになるわよ。敵にはブラスターガンが効かないと思っていいし、おまけに実弾を湯水のように撃ってくるでしょう。もし敵の規模が大きかったらいくらEHといっても一応人間なんだからどうなんだろう??」とやはり見えないようある。
「つまり、そんな状況で生身の私ら5人で何百人相手できるか?ってことよね!?」とイザベラも危険性を納得した。
「あれはどうですか?」とルイーズが、
「あれとは?」
「あの着ぐるみみたいなバトルスーツですよ! この前ガルシア達が着てたやつ!」
「あっ あれね!でも、あれはその人間のサイズに合わせて作り上げるからあなたたちのはないのよね・・・」とジュリアが言った。
「じゃ、日本にお願いして今から私たちの分を作ってもらって、そして納品がてらソニックジェットカーゴもついでに拝借するっていうのはどうですか?」とシノが建設的な意見を提案した。
すると、ジュリアが、「あなたもソフィアみたいになってきたわね!?」と笑っている。
「そうです、使えるものは何でも使わないとですよ!」とジュリアに言われて少し焦りながら弁解しているようである。
「まあね、あれはEBSと比較すると前時代的だけど、意外に使えるのよね!そもそも私の希望で作ってもらったバトルスーツだからね。ラップアラウンドスーツWASていうのよ。防御されて、パワーも2倍になるし、行動速度も2倍になるしね。そしてわずか4mのサイズだから持ち運びにも便利ときているしね!」
「わかったわ!じゃ、そうする!?」と、やっと全員の意見がまとまったようだ。