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28:マンハッタン島にて

この物語は双子姉妹(Blanc Twins)の冒険談を『夢とは?』いうテーマで描いたパラレルワールドでの物語です。彼女達にぼんやりと見える『夢』を無意識に追いかけて行くとそこに『幸せ』が見つかるのか?を綴っていきたいと思います。


このエピソードからはSeason3ー余燼(よじん)が燻る編ーのスタートです。

実はシーズン1の前にプロローグ的な『成り行き』の詳しいお話があるのですが・・・それはこのシーズンが終わった後に公表したいと思います。(文芸:ヒューマンドラマにて)

そしてこの双子は稀に見るとびっきりの美人姉妹なのです!まるで光と陰。ロボットや兵器類も言葉では7割しか描けませんがカッコいいはずです。荒廃したパラレルワールドでの彼女たちの活躍とクールな兵器類をイメージしながら、世界地図を片手に読んでいただけると楽しめると思います。これって現実なの?それともSF?と言う狭間で大人も楽しめるギリギリのラインでどんどん進めていこうと思います。


エッセイもその他カテゴリーのエッセイにて投稿中です!

短編も始めました!

そして翌朝湯沢からスーパーソニックジェットカーゴが飛んで来て、ソフィアとジュリアそして彼女のホバージェットにガリオンを乗せて、すぐ様マンハッタンに向けて飛び立っていった。そして2人とガリオンを乗せたホバージェットをハドソンリバーに落とし湯沢へと戻っていった。


時間はすでに4時を回っている。2人はあまり音を立てずに光学迷彩を施しながらホバージェットにてクライスラービルに近づいていった。アメリカ合衆国と言う国家はこの世界では存在しないのだが、ワシントンが核爆弾にやられ、温暖化によって沿岸部の大都市は全て水没してしまっている。その頃残った人々は災害に遭わずに温暖化の影響をあまり受けていないシカゴに集結し都市国家に近いものを形成していた。


N Yのマンハッタンはゴーストタウンとなっていたのだが、奴らのようなテロ組織が潜伏しているようだ。そもそもマンハッタンはアールデコの街と言われているぐらい1910−20年前後の建築物が未だに多く残っていた。このクライスラービルはエンパイヤーステートビルと並んで美しいアールデコの建築意匠を残している貴重なものだ。やはりこのビル入り口は海面下になっているのだが、3階層まできているエントランスのガラス面が破損しているためそこから内部に入ることができた。ホバージェットがギリギリ通れる幅である。中に入ってみるとシノ達のホバージェットも停めてあった。


このクライスラービルは77階建てで319mの高さがある。61階には展望台が北側と南側に作られており、そこにシノは待機しているとのことである。やはりエレベーターは機能していないので、シノは階段で61階まで上がったのだろうか!? 2人は早速アーマーにフライングエンジェルを装着し武器類を持った。そうそうガリオンにも装着できるフライングユニットもあるのだ。そしてガリオンにシノ用のフライングエンジェルをくくりつけて、2人と1匹はシノが待つ61階展望台へと飛び立った。


夏が終わろうとしている季節のため、ここN Yではまだ日が長いので助かった。エンパイヤーステートビルから見て逆側から回り込んだため目立たなかっただろう。そしてやっとシノと合流ができた。


シノが「ああ良かった!来てくれましたね!!」と喜びながら泣いている。

「あの2人大丈夫かしらって不安で不安で・・・」

「大丈夫よ!あの子達だったら。」とジュリアが元気付けたのだが、実際のことは確認できてはいない。


早速ソフィアは持参したコンピューターデバイス(いわゆるパソコン)で、エンパイヤーステートビルの設計図をハッキングしてシノに共有した。シノは実際そのデータを基にマッピングしていくことになる。シノは該当するフロアマップを保存しているのだ。次は南側の展望台からはギリギリエンパイヤーステートビルが狙えるため、ソフィアはその場所にレーザーキャノンを固定した。そこがソフィアの戦場となるのだ。ガリオンも今回はソフィアの助っ人として、背中に装備されたレーザーキャノンで狙うことになるため珍しくソフィアとの行動になる。


ジュリアとシノはフライングエンジェルを稼働し目立たないように練習がてら飛び立って海面ギリギリの低空飛行でエンパイヤーステートビル付近まで移動中だ。

「この前のEBSの時に飛行訓練したんですけど、目線で行きたいところを指すのは同じシステムなんですね!?だからこれも大丈夫そうです。」とシノが言った。


「そうね!EBSに付いているものと同じ仕様だから良かったわ。今から初物だと大変だからね。」と2人とも新装備に安心した表情である。敵のレーザーキャノンはビル高層部に配備されているため、ビルの真下付近は射撃が難しいだろうと踏み2人は隣の低層ビルの屋上に着地した。


そうそう日没までのわずかな時間でまずは腹ごしらえだ。湯沢からプレゼントでカップヌードルというものが配給されたのだった。新開発だという。お湯を入れるだけのものなのだが、日本のものなので『きつねうどん』と書いてあった。3人はそれにお湯を入れて3分まった。


「やっぱりお箸なのね〜 私苦手なの でも使えないってわけじゃないからね。」とジュリアが少々困り顔で言っている。


「私はお箸大好きですよ!日本人ですから!」と逆にシノは機嫌がいい。

「でも、このお湯を入れるだけのカップヌードル?って意外にこの安っぽい味が美味しわね!」とジュリアが。


「そうですね!生卵入れたくなっちゃいますよね!」

「いいわね!生卵!! 今度そうしましょう!」

と戦いの前とは思えない呑気な会話である。


あたりは暗くなり、水に浮かんだマンハッタン島の廃墟の闇色の景色が見えてきた。確かにいつくかの高層ビルには照明が付いている。とは言いつつも、高層ビル群が月明かりを遮り真っ暗な廃墟ビル群は死後の世界にでもいったかのような不気味な感じがした。


エンパイヤーステートビルを見上げてみると、やはり最上階部と言ったらいいのだろうか?先端に向けて段々にビルが狭くなっていっているのだが、丁度狭くなった部分の階より上に明かりが付いているのだ。12か13階分ぐらいあるであろうか?そして、その下が展望台テラスがあるフロアになっており、レーザーキャノンが配備されている。これで状況が把握できた。


「わかったわ!つまりあのレーザーキャノンがあるフロアに乗り込めばいいのね!シノはどこから侵入する?」

「そうですね。レーザーキャノンのフロアより下の階から中に侵入して、エレベーターホールを登って1フロアずつ確認していきます。」


「じゃイザベラ・ルイーズがいるフロアを確認できたらこの無線で共有してね。まずは手始めにソフィアが攻撃するから。私らは今ソフィアとは逆側にいるんで、あなたが侵入して合図をもらえれば全速力で突っ込むからね。そうそう念のためにこのボウガンも持っていって!斬鉄の矢尻よ。」

ハンドガンほどの大きさのコンパクトなボウガンである。


「わかりました。そろそろいきましょうか?」

「ソフィア?行ける?」

「ええ、今内部を観察してるけど、結構な人数がいるわよ。やっぱり実弾のライフルやショットガンを持っているわ!どこから仕入れているのかしら。」

「でも、私たちのアーマーは連発されなければ大丈夫よ!」


シノは忍びのためのデバイスと忍者刀とクナイ・手裏剣が通常装備であるが、今回実弾があるので小型のシールドも背中に背負った。また2人を救助したあとに渡せるように小刀を両太ももに格納済みだ。


短編小説も始めました! 幻影です。

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