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26:ジュリアの休息

SFカテゴリーで『光と陰-織りなす夢に形』に、双子の美人をヒロインにして毎日投稿しています。


僕らの人生における『夢』って一体なんなんだろう? というテーマで物語を綴っているのですが、それを読んで頂いている方々はもちろん!エッセイ好きな方々も是非ご一緒に時間を過ごせればと思い、そもそもSNSでアップしていたエッセイをここに書くことにしました。

実はエッセイを書くのが好きなのですが、そんなものを投稿しても誰も読んでくれないだろう!と思い、その気持ちを小説に織り込んでいました。

このエッセイで書く事柄は、その物語の種になっていくのだと思います。


その時々で思った事感じた事を綴っていくため投稿は不定期です。

こちらも是非お付き合い下さい!

一方、オフショア・シティに戻ったジュリアは、今回の事件は事が大きくならなく処理できたことに満足していた。なんせEBSで飛んで行って威嚇しただけなのだから。いつもは好き好んで強さを見せないジュリアにとっては、今回は直感が当たったというか、アルティメイトウェポンであるEBSをあえて見せて正解だったと実感していた。時には無駄を省くためにはこんなことも必要なんだなと今更ながら学んだのであった。どうやら現地ではマルクやガルシア達がうまく進めてくれているので一安心だ。ということで、特に緊急なこともないため、彼女は浮島ビーチにてサンベッドを広げパラソルも立てて休息中なのである。


『やっぱり海風は心地いいな・・・』と感じながら

しばらく寝落ちしてしまったようだ。

珍しく誰もいないこのビーチでジュリアだけがくつろいでいる。


晴天の空に

夏の青さの地中海が広がり

イエロー・グリーン・ホワイトが交互に回るパラソル

そしてホワイトのビーチベッド

ジュリアはコバルトブルーのスイムスーツだ。

プラチナブロンドの無造作なショートボブが風に吹かれ

透き通るような白い肌

まるで映画のワンシーンのような美しさだ。

聞こえるのはカモメの鳴き声だけ

ゆっくりとした時が流れている。


暫くすると遠くにピンクのビキニを着たブロンドの女性が見えた。 

なんとソフィアだ。

彼女は静かに近づいてジュリアの隣のビーチベッドに座った。

そしてそのままジュリアの姿を無言で眺めている。


『このわずか2年で色々なことがあったわね!?ジュリア。

私が日本に行ったことから始まりヒデのエスコートの旅をしてもらったり

みんなであのユーラシア帝国をやっつけたり

この前は未来に行って

戻ってきたと思ったらアンドロイド達との戦い

そのほか小さいことは無数にあったけど

いつもサポートしてくれて有難う。』


そしてジュリアと同じように海を眺めながら寝そべった。

『私も今まではあまりこんなゆったりと過ごす時間はなかったな・・・』


カモメのグループが沖合で鳴きながら騒いでる。

魚を漁っているようだ。

そう、放射能が基準値以下になり

海の生物の養殖をしていることから海水も綺麗になっている

魚が戻ってきているのだ。


そのカモメの賑やかな声でジュリアが目を覚ました。

「あっソフィア、いたのね?」

「あなたがビーチに行ってるって聞いて、久々に私も時間ができたから

一緒にゆっくりしようかと思ってね。やっぱり、ここはいいわねー あのミハスコスタのヴィラを思い出すわね。そのうちまた行きましょうね!」


「ガルシア達、順調に行っていてそのうち帰れるそうよ。あのカサブランカの街はこのオフショア・シティの一番目のポリスとして今回のj雛形を作ってみたの。困っている人達を助けるってのが第一の理由ではあるんだけど、まずは住むところの準備、そしてお仕事の手配、今回はスロバキアのギルドから商隊のガードという報酬が出るの。それだけだとクエストが無くなった時に収入源がなくなるから、あのポリスは通商路になるでしょ!だからまずは10部屋の旅籠屋を作ってあげたの。


いろいろ悩んでるんだけど・・・ポリスの一員としてここの住人からももらっている住民税をもらうのか? またはその旅籠の収益の5−10%を収入税として徴収するか? あなただったらどっちする?」


「そうね、住民税の方が一律で理解はしやすいけど、あのポリスはうちみたいに常時収益があるわけではないだろうからね。とりあえず私だったら収益の10%を選ぶかな。そしてその収益の規模に応じて5%まで下げていくの。」


「そうね、あのポリスの収益は常時あるわけじゃないからね。じゃそうしましょう!しかし、あなたのとっさの判断であの旅団の人達をカサブランカに連れてきてもらって良かったわ。通商をサポートしてもらえるし、アフリカ大陸での拠点がなかったからポリス第1号としての雛形ができたわ。またチャンスがあればポリスを増やして造っていきましょうよ!」

と、どうやらジュリアの現場での咄嗟の判断は功を奏したようだ。

しばらく2人はビーチベッドに横たわりシーブリーズを楽しんでいた。


「ソフィア、そういえば、この前の遠征で言いそびれてたんだけど・・・」

くつろいでいたソフィアは急に現実に戻されドキッとした。

「えっ 何?」

「田辺さんに、人間用のフライングエンジェルの開発をお願いしたの。」

『なんだ そんなことか・・・』と安心した。


「最近、速く飛べないと!って場面が多くなってきたから。私たちのバトルアーマーに装着できるコンパクトなフライングユニットが欲しいなって思ってたの。バトルスーツ用はすでにあるから、あれをサイズダウンすれば普通に装着できるかなって。」

「なるほど。ジュリアがそう言うんだったら、作っておいた方がいいんでしょ!」


「だから、私達EH用の5人分お願いしてあるわ。そうそう、マチルダJr.はまだ修復かかりそうって言ってたわ。」

ジュリアは、この前の戦いでアンドロイドのミカエルが飛行ユニットで逃げるところを目撃してそう思ったのだった。


「そうなのね。やっぱり未来の技術の再現はこの時代では難しいところもあるのね。無理そうだったら、一旦タイムマシーンであの子がいた時代に戻してもいいのかなって思ってもいるんだけどね。」

「えっ そんなこともできるの?」

「あっ そうだ、ごめんごめん! 私も言いそびれていたわ。」と苦笑いした。


「この前 例の未来から持ってきた設計図のデータ類を検証していたら、タイムマシーンの設計図が出てきたの。それがこの時代でもなんとか作れそうなのよ!」と嬉しそうである。


「へえー それはすごい発明になるわね!! ソフィア、すごいわ!!」

「まあ、まだ現実的に作ってみてどうなるかわからないから、できたらまた話すわね!」

「わかった!楽しみにしているわね! 自由気ままな時間の旅ができるようになるなんて考えてもみなかったわ!」と意外にもジュリアも喜んでいる。

とビーチタイムを楽しんでいる2人に、またもやハナがミニスカポリス姿で走ってきた。


「ソフィア様、ジュリア様、ターイヘンデース!!」と言いながら息を切らしている。

ジュリアが、「どうしたの??」と声をかけると、

「イザベラ・ルイーズ姉様が捕まって連絡が来ました〜 すぐコントロールルームに来てくださーい!!」


昨晩より、『幻影(短編集)』を文芸の純文学で始めました。

この物語と違ったものを考えようと思っています。短編の中で反響があったものを

長編化しようかなと思っていますので、是非コメントもお願いしますね!

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