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21:そしてアンドレイの外交

この物語は双子姉妹(Blanc Twins)の冒険談を『夢とは?』いうテーマで描いたパラレルワールドでの物語です。彼女達にぼんやりと見える『夢』を無意識に追いかけて行くとそこに『幸せ』が見つかるのか?を綴っていきたいと思います。


このエピソードからはSeason3ー余燼(よじん)が燻る編ーのスタートです。

実はシーズン1の前にプロローグ的な『成り行き』の詳しいお話があるのですが・・・それはこのシーズンが終わった後に公表したいと思います。(文芸:ヒューマンドラマにて)

そしてこの双子は稀に見るとびっきりの美人姉妹なのです!まるで光と陰。ロボットや兵器類も言葉では7割しか描けませんがカッコいいはずです。荒廃したパラレルワールドでの彼女たちの活躍とクールな兵器類をイメージしながら、世界地図を片手に読んでいただけると楽しめると思います。これって現実なの?それともSF?と言う狭間で大人も楽しめるギリギリのラインでどんどん進めていこうと思います。


エッセイもその他カテゴリーのエッセイにて投稿中です!

アンドレイは、やっと動き出したサーシャに『外交でスロバキア王国に行く』旨を伝え、3人の2機はスロバキア王国に降り立った。やはりいつも通りマルクが出迎えてくれている。


「マルティン王子、ロシアのアンドレイと申します。今後の新生ロシアとの関係もありますが、まずは個人的に宜しくお願い致します。BLANC姉妹の戦友です。」と自己紹介をした。


「アンドレイ様、こちらこそ!お噂は予々伺っております。ユーラシア帝国崩壊に向けてご尽力頂きまして誠に有難うございます。お陰様でこの国もやっと事実上の自治を取り戻すことができました。今でもソフィアさんジュリアさんにも大変お世話になっております。」と挨拶をした。


「ねえ、マルク、折角だからグスタフ王にも謁見させてあげてよ。私らは両国の大事なお話には邪魔できなから街中でランチでもとっているから!」とソフィアがお願いした。

「もちろんですよ!これからお連れ致しますので。では、ご案内致します。」と言ってアンドレイはマルクに付いて行った。


「とりあえず両国のリーダーを会わせることができてよかったわね!」

「そうね、やっとアンドレイも重い腰を上げてくれてよかったわ!」とジュリアも安心していた。


このロマンティックな街中でランチどころを探しながら歩いていると2人の周りにはまるでコミケの囲みのような人だかりが出来てきた。

「あっ、あのブランツインズだ!!?」

「えっ本当だ!ジュリア姫だ!!」

「えー ソフィア姫もよ〜!!」

「きれいだわ〜」

「やば、本物だぜ!!すげ!」

の後に

「ジュリアさん、ソフィアさん、我々をアラブ帝国から守ってくれて有難う!!」

「我らが守護神!!ぴーぴー」

「私たちはあなた方と共にありますからね!」

「何でも私らに言ってくださいね!」

とか歓声と共に様々な感謝の言葉が湧き上がってきたのだった。

2人はこんなことになるとは全く予想もしていなかったので無心で驚いていた。


彼らのあまりの温かい歓迎の言葉を受けて、2人は我に返り騎士がやるような腕を大きく回して頭を下げて挨拶するような仕草をして彼らのお礼に対し感謝している意思を見せた。するとまたもや民衆の塊の中から拍手が起こってきた。そして、その場からゆっくりと歩いて抜け出していった。


「いやーソフィア、驚いたわね!こんなことになっているとは?」

「そうね、まあ、とにかく、どこかのカフェに入りましょう!」と

2人は驚き顔でスロバキアの伝統卵料理が食べられるカフェに避難した。

店内を見回すとすでにランチ時間が過ぎていたため人がいないのを確認し窓際のテーブルに座った。


オーダーを取りに来た綺麗なフォークロアドレスを着た若い女性が、

「あらっソフィアさんとジュリアさんじゃないですか!! 私おふたりの大ファンなんです。いつもいつも私達を守ってくださって本当に有難うございます! 私は、この店のオーナーのクララと申します。今日は当店のサービスですので何でも召し上がってくださいね!その代わりと言っては何ですが一緒に写真を撮ってもよろしいでしょうか?」ともの凄い笑顔である。


彼女らはこの国ではどこに行ってもヒロインなのだ。折角のお誘いなのでクララと一緒に写真を撮りオーダーした。

大きなラビオリのような形をしたピロピーをスロバキアビールと一緒に食しクレープのようなパラチンキをデザートがわり食べていると、クララが戻ってきた。


「スロバキア伝統料理はいかがですか? ソフィアさん、ジュリアさん、これからこの国にお立ち寄りの際には是非ここをご利用くださいね。救世主の方々にはいつでもサービスさせていただきますので。ところで、お2人が住まわれているのは地中海のオフショア・シティですよね? どんなところなのですか?」と興味津々で聞いてきた。


「そうね、確かここの国民であれば保養施設に泊まりに来られるんですよね?」と逆にソフィアが聞いてみると、

「そうなんです。だから、私今独り身なので忙しくない時期に行きたいなとずっと思っていたのです。」


「まあ、いわゆるビーチリゾートで、このあたりの海はまだ放射能の心配があると思うけど、うちはそれを除去したので泳げるしシーフードも食べられますよ。それにナイトライフもあるし、定住者と旅行者とで賑わっているわ。ここの街も素敵だけど気分転換に来てみるといいわよ。」とソフィアが答えた。


「有難うございます。一度お邪魔しますね!しかし、お2人は本当にソックリなんですね!?」とクララは2人を見ながら少し興奮気味に言っている。

そこで「私たちの評判はどんな感じなの?」とジュリアは聞いてみた。

「それはもちろん尊敬の対象ですよ! ユーラシア帝国との戦いの時もそうでしたけど、この前のアラブ連合との戦いでもおふたりの勇姿は国民の目に焼き付いていますよ!!」とまずは答えたが、クララは多分ジュリアは2人の違いに関する評判を言っているのだろうと推察し付け足すことにした。


「ジュリアさんはやっぱり剣姫ですよ!剣を操る女神として君臨しているのです。特に男たちはその強さと美しさを崇拝している者さえいますよ。そのうちジュリア教ができちゃうんじゃないかしらって私は思ってますよ。」

「ソフィアさんはユーラシア戦とアラブ戦で戦いのスタイルが違っていたので、みなさん驚いていてオールラウンドに強く美しい我らが守護神というイメージですね。動と静というか、ユーラシアでは物凄く素早くて、アラブではスナイパーとしての頭脳戦のどちらも優雅にやられる。やっぱりソフィアさん派という者も多く実際人気はジュリアさんと二分していると思いますよ。」と熱心に語っている。


「へえー なるほどね〜」

「実際、お2人を目の前にして、先ほどそっくりだと申しましたが、肌感で伝わってくる感じですと、お2人はまさに真逆ですよね?それが多分魅力なんだと思います。失礼なお話ですが、もしおふたりのフィギュア人形が作られたら私だったら2つ買いますしね!」と言いながら笑っていた。


ソフィアが「有難う、クララ!美味しかったわ!また楽しいお話も聞けたしね。今度絶対にオフショア・シティに遊びに来てね!」と礼を言って店から出た。

2人はまた囲みができると大変なので、人気がない小径を通り城に戻っていった。


城内のバンケットルームでは、アンドレイはヴラディミル第一王子とマルティン第二王子そしてエバ王女と親しげに話が盛り上がっているようであった。2人が戻って来たのに気がついたアンドレイが、

「おかえり!早速グスタフ王に謁見して、3人の方々と会食していたところだよ。本当に来てよかったよ!」と言った。


「私らは街に行ったらアイドルみたいな感じで大変だったわよ。」とジュリアが言うと、

ヴラディミル王子が「そうでしょ!うちの民衆はあなた方の大ファンなんですよ。我々王族よりも多分人気があると思いますよ。本当に対アラブ連合戦では有難うございました!」と深くお礼をしている。


ソフィアが、「今スロバキア伝統料理のカフェでランチを取ってきたのですが、そこのオーナーのクララってご存知ですか?」といきなり王子に聞いている。


すると民衆に詳しいマルクが、「クララさんですね!歳の頃が25ぐらいでフォークロアの衣装を着ていいてブロンドの長い髪を後ろで束ねている人ですよね? 知っていますよ。彼女は身分を隠していますが実は貴族の娘なんですよ。」と答えた。


「なるほど、どおりで振る舞いが綺麗で教養も深そうで普通の店のオーナーって感じじゃなかったから。でもなんで?」

「彼女には彼女の使命があってスロバキア伝統料理を広めたいんだそうですよ! あの店の食材は全てオーガニックで昔ながらの方法で料理して提供しているんです。」


「なるほど!だから美味しかったのね!私気に入ったわ!じゃ彼女にもうちに出店してもらいましょうよ!」と今度は珍しくジュリアが反応した。

「そうね!そういうお店があれば、ここの人たちもうちに来やすくなるかもね。」ソフィアも賛成のようで、

「ねえ、マルク、彼女にそれ提案してもらえないかしら?」とお願いすると、

「わかりました。ではそうお伝えしておきますね。」


その後、3人は暫く一緒にいたのだが、珍しくアンドレイが心ここにあらずであった。それに気がついたジュリアが、

「アンドレイ、なんか少し変じゃない?」

「そうかな?」

暫く間があいて、ジュリアが、

「あっ、わかった! あなた、エヴァ姫を気にいちゃったんじゃないの?」

するとソフィアも、

「なるほど〜! そういうことね!? でも政治も含めて両国の絆もできるしいいお相手じゃない? 今度お誘いしてみれば!?」

「えっと、そうか。しかしジュリアには隠し事ができないな〜」と言いながら満更でもない雰囲気で照れていた。

ジュリアも「サーボーグだからと言って諦めない方がいいわよ!でも、くれぐれもサーシャにはバレないようにね!大変なことになるから!」と一応応援しておいた。

そして次の朝、3人はオフショア・シティに向かった。


最初からここまで読んで頂いた方々が増えているのに本当に感激しています!!

こんな小説ですが、作り上げるのに考えて考えて、こんな未来はありかな?という視点で

物語を書いています。スタート時点のプロローグでは、オートメーション化された大規模農場を描いていますが、

大臣も代わり、日本もその方向性に向かいそうです。僕が予測した近未来という視点で読んで頂けるとより楽しめると思いまます。

また、いいね ブックマーク 10点評価有難う御座います!!!

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