異世界からきた少女リユ
宇宙。リュージン星。
竜型の人達が住む星。寿命は1000歳前後。
リュージン星人達の特徴は、身長が2m~10mで、体重はそれなりにある。細い人は細いし、太い人は太い。
角が生えている人もいるし、生えていない人もいる。
翼というか羽根が生えている人もいれば、生えていない人もいる。
牙は大体皆生えているし、目も皆ぎょろりとしていて鋭い。
尻尾は太く長い。
体じゅう鱗だ。
私は走幅里由15歳。
どうやら今、異世界にいるようだ。
私は体が大きくなっていて、(自身の身長は2m位)顔もギョロっとした目をしていて、口からは牙がはえていて、背中に大きな羽?翼が生えていて、長くて太い尻尾も生えていた。皮膚は鱗のようなものがついていた。
爬虫類のような見た目をしていた。
私はこの世界でも、『リユ』と呼ばれていた。
私はこの世界では背が小さいみたいで、皆背がめちゃめちゃ高かった。
私には恋人がいて、でもその恋人を違う女?(見た目が男か女かわからん)が目をつけて奪おうとしてくる。恋人も違う女のことを好きになっていて、私と別れようとしてくるのだ。恋人もライバルの女も皆見た目が爬虫類みたいな見た目だ。
とうとう私とライバル女が剣で決闘をして、勝った方が恋人と結婚をすることになった。
多くのギャラリーに見守られ、私と相手は恋人をめぐる決闘をした。
私は負けた。剣で腹を刺されて殺されたのだ。
どんどん意識がなくなっていく…。
私は目が覚めた。どうやら元の世界に戻ってきたようだった。
夢をみていたようだ。異世界にいたと思ったら、それは夢の中の出来事だったのだ。
洗面台の鏡にうつった今の私は、垂れ目気味のショートカットの髪をした157cmの少女になっている。これが今の私、元の私だ。
にも関わらず、刺された腹は痛かった…気がする!?
私は自分の腹を触っている。痛くは…ない。
しかし、夢から覚めて意識がしっかりした今でも、先ほどまでの出来事は鮮明で、実際にあった出来事のように覚えている。
夢から現実に戻る中の薄れる意識の中で、私は宇宙のこの国から、地球へ転生していることを意識している。そして、もうこの国ではやっていきたくない、2度と戻りたくはないと強く意識していて、(おそらく恋人の心がわりと、奪ったライバルの女に対しての強い恨みからだろう)しばらくその意識が夢であることを認識するのにその日の夕方まで時間がかかった。
私はひとりっ子で、父と母とマンションに暮らしている。
親友が小学校からの付き合いの冬水ユキだ。ボブカットで色白でぱっちりした目鼻立ち、気の良い子で私は大好きだ。
今日は日曜日だと気づき、よろよろと起き出し、街に行こうと準備をしだす。
ユキと待ち合わせをして遊びに行くことになっていたのを思い出したのだ。
高校に入学して1ヶ月と少し、私は私立の女子高、ユキは公立高校。高校は別々だけど、これからも仲良くしたいと私は考えている。
ここは日本という国で北海道。
その中の札幌市に住んでいる。今日は札幌市の中心の街の大通りのテレビ塔の前で待ち合わせをしている。
私がテレビ塔に着くと、同じ位に来たユキと合流した。
「おはよう!待った?」
「今来た所だよ」
二人で他愛もない話をしながら街を見ようとした時に、声をかけられた。
「あれ、冬水じゃね?」
見ると、私達と同じ位の年齢の男子だった。
「黄田君」
ユキの知り合いの様だった。
黄田という男子は学校で運動部に入っているのか筋肉もりもりで、でも文化系をまとった感じだった。
背は170cm位、髪はふわふわカット、目は優しそうな奥二重、気さくな雰囲気を持ち、話しかけやすそうだった。
ユキと黄田という男子は少し話して、それから黄田はどこかへ行ってしまった。
「誰?知り合い?」
そう私が聞くと、
「同じ学校の人」
とユキが答えてくれた。
そう、と返事をし、私はユキと札幌の大通り公園を歩いたり、大通り地下街を見て歩いたり、すすきの方面まで歩いて、ファーストフード店に入ったりした。
札幌駅周辺の店も行ったりするが、値段が高い店もあり、あまり高校生では買えない服などあるため、大通りに行くことが多い。
ユキと二人で遊ぶのは、とても楽しい。私は幸せを噛み締めていた。
前世は宇宙人だったかもしれないが、今は地球人だ。色々気にせず生きていこう。
そうして、今は楽しく女子高生をしている。
「仲間に引き入れたい?」
とカケルという男が黄田に言った。
「俺達と同じ前世が宇宙人の子がいて、冬水の友達だ。」黄田はそう答えた。
「冬水の…?」カケルという男の顔色が変わった。
「良いよな?」と黄田がカケルに確認をする。
後に里由に黄田が近づき、共に地球を守ることをしていくことになる。
黄田も前世がどこかの宇宙人だったようだった。