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オイリュートの魔法の本 3

「一度売ったもんだ金は返さねえよ。質屋にでも入れるんだな。」


「質屋に本なんか売れるもんか。誰が読むんだ。貴族様か?貴族様が質屋の本なんか買うわけねえ。大体この本だって埃かぶって売れ残ってたもんだろう。頼む!読めもしねえもん売りつけるなんざ詐欺ってもんじゃねーか!」


「あのなあ。俺だって売った相手が子供だったのはちゃんと覚えてるし、確認もしたんだぞ。ほんとーうに、これを買うんだな?ってな。」


土下座した男はものすごく悲壮な顔になってメソメソ泣き始めた。

「そうなんだよ、なんでなんだよ。なんでこんなもん買ってきたんだって聞いたらよ、これに目がくっついて絶対に欲しいって思ったんだっていうんだよ。くっつくってなんだよ、まじなんなんだよこんちきしょうー。」


「気持ちもわからなくはないが、こちとら商売なんでな、手垢のついちまったもんは売り物にはならねえ。」


なるほど。

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