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オイリュートの魔法の本 2


雑貨屋といっても、レルレネーの生活を支える数少ない商店のひとつで、石鹸などの生活雑貨からちょっとした食器や小物も取り揃えている。


「シャルル。」

弟がシャルトリューズの愛称を呼ぶ。

その手にはいつもの石鹸が握られている。


買い出しに行くはずの侍女が熱を出して寝込んでいる為、まだまだ手のかかる年の離れた弟を連れてシャルルが町に来ていた。


「ありがとう、ジン。」

石鹸は今日買って帰らなければならない雑貨のひとつだ。あとは……


シャルルがキョロキョロと商品を見回していると

「頼むから!このとおりだ!」

男の人の必死そうな声が聞こえた。

すぐそこの棚の向こう側、店主のいる店の出入り口辺りだろうか。


そっ、とシャルルが覗くと、

大の男が土下座している。

「子供にお使い頼んだら本なんか買って来やがって、俺ぁ字も読めねえってのに!」

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