6.蛇の呪霊
今から金龍様からの命令で呪霊を倒しに行くの!相方は翼だよ〜。翼ちょっと乱暴だから嫌なんだよね〜。
杏:「おはよっ!」
翼:「おう、行くぞ。」
黄華・椿赤・橙乃「いってらっしゃいませ。」
杏:「行ってくるね!」
橙乃:「杏様大丈夫かな…。レベル4って相当強いんじゃ…。」
黄華:「私達にはどうすることもできないのでせめて掃除や夕飯の支度などをして杏様を迎えいりましょう。」
椿赤:「杏様頑張って!」
杏:「翼、目的地は何処なの?」
翼:「あの洞窟だとよ。死ぬなよ?」
杏:「死ぬわけ無いでしょ?」
杏:「なにこれ、気配はするのに見当たんない。気持ち悪っ。」
翼:「落ち着け。あとここから出ることができない。」
杏:「え!嘘。」
翼:「嘘ではない。きっと蛇の呪霊もこの暗闇と同じ暗い色をしているんだろう。」
ガブッ
杏:「っ痛ぁ!」
[火蝶]
まるでひらひらと飛ぶちょうちょの飛跡の跡をたどるように速くなめらかに斬撃をいれます。
ザンッ
トンッ
翼:「大丈夫か?」
杏:「平気。それより、レンだすから。レンは赤く光ってるからきっと蛇の呪霊の姿も見える。」
翼:「よろしく頼んだ。」
杏:「レン!」
ゴオオオオオ…。
燃え盛る炎と一緒に出てきたのは赤龍であるレンだ。
杏:「レン!翼の援護して!」
『リョウカイ』
蛇の呪霊の全貌が見えた。体長は200センチ以上でとぐろをまいている。全身真っ黒で目だけが金。
呪術も1〜2個は持ってそうだ。
翼が押されてる…。加勢しなきゃ。
杏:「翼!聞こえる!羽交い締めにしよう!私は右から行く!」
翼:「おう!」
ガリッベシッ
杏:「っ。レンが援護してくれてなかったら私やられてた。」
『ワタシノジャマヲスルナー‼』
その後は一瞬だ。蛇の鱗のようなものが一斉に飛んできた。その一つ一つが小さな刃のようで体中切れた。
翼を見ると右目にその鱗が刺さっていた。
杏:「翼っ!大丈夫?見える⁉」
翼:「杏!落ち着け!俺とクロとレンがみんなでお前を守るからお前の火蝶クナイでとどめを刺してくれ。」
「来い!クロ。」
真っ暗な闇にあたり一面が染まったかと思うと中から凛とした黒龍が出てきた。
翼:「杏を護衛しろ!」
『ギョイ』
本来火蝶クナイはよほどのことがない限り使わない。なぜならレベル4までなら確実に倒せる
毒が塗られているから。また、呪力をそこに流すのが難しいく最悪の場合そのまま呪霊に
吸収されてしまうから。また敵との距離をほぼゼロにしなければならないのも問題。
杏:「やる!やるから!みんなお願い!」
翼:「おう!」
トンッ タンッ ダンッ
全部避けれた!
毒だろうか…。蛇がさっきから吐き出すあの紫のゼリー状のもの。
いける!届け!
グサッ
杏:「!カハッ…。」
え、なにこれ。痛い!剣…?ここに来た呪術師たちの武器か…。深い。まずい倒れる。
バタッ
翼:「杏!くそっ!クロ!とどめだ!」
『コクエイケジュジュツ アンフウ』
『マダダ、』
蛇が口でクロに噛みつこうとしてる。許さないから。
杏:「ちゃんと祓われなさい!」
ドスッドスッドスッ
良かった投げても当たった。
『ウワアー!タスケテクレー‼』
杏:「レン、戻っていいよ。」
『ハイ』
翼:「クロ、休め。」
『ギョイ』
杏:「フーッ、フーッ。った!」
翼:「大丈夫か?」
杏:「結構深く刺さったみたいでさ〜。治すのに時間かかるよ〜」
翼:「ありがとうな。お前がいなかったら俺は死んでいただろう。」
ゴシゴシ
翼:「痛っ!何をするんだ!」
杏:「ゆっくり開けてみて?」
翼:「みえる。」
杏:「良かった〜!私もそろそろ治るから帰ろっ!」
翼:「おう。」
蛇の呪霊討伐;生存者2名 死亡者2名
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