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ある呪術師の秘密な恋  作者: ゆな
5/13

5.任務 東のレベル3の呪霊を討伐せよ

 椿赤:「杏様っ!金龍様からの書物です!」


 橙乃:「リラックスできるお茶持ってきました!」


 黄華:「どのようなお召し物がお好きですか?」


 杏:「椿赤ありがとう!橙乃美味しい!このオレンジのレースの物がいいな。黄華!」


 黄華:「かしこまりました。」


 橙乃:「でしょ!頑張って作ったの!」


 杏:「え〜っと。え〜!葉瑠と一緒に東のレベル4の呪霊を討伐せよ⁉」


 橙乃:「レベル3…。強い。」


 黄乃:「葉瑠様とご一緒に…。」


 椿赤:「死んじゃったりしないでくださいね!そうと決まれば準備しなくては!」


 黄華:「杏様はレベル5の呪術師なので死ぬことはまずほぼほぼないです。」


 杏:「うん!頑張って退治してくるね!」


 黄華:「ではお召し物を戦闘服に着替えないとですね。すぐ用意します。」


 橙乃:「武器はこちらの炎刀えんとう火蝶かちょうクナイでよろしいでしょうか?」


 杏:「ありがとう!3人とも!」


 葉瑠:「杏!金龍様の書物は見た?」


 杏:「うん!見たよ!」


 葉瑠:「うん、そしたら東門で待ち合わせでいい?」


 杏:「了解!」


 黄華:「杏様これに着替えてください。他の準備は私達がしてよろしいでしょうか。」


 杏:「かわいい!ありがとう!よろしくね!」


 黒いミニ丈のスカートに赤い布地に金の龍の刺繍が施されてる着物みたいなトップスに茶色のショートブーツが戦闘服か!かわいい!


 杏:「着れたよ!おかしくない?」


 椿:「可愛いです!」


 橙乃:「刀はここにさしてクナイはここに入れますね!」


 黄華:「準備が整ったので東門までお付き添いいたします。」


 杏:「ありがとう!」



 杏:「葉瑠!ごめんね!遅くて!」


 葉瑠:「大丈夫!じゃあ行こうか!」


 杏:「みんな行ってくるね!」


 3人:「行ってらっしゃいませ。」



杏:「ねえ葉瑠。任務場所までどのぐらいかかるの?」


葉瑠:「歩いて3時間ぐらいかな。この先にある森の大きな木の近くにいるって呪霊が。」


杏:「何の呪霊かは分かっているの?」


葉瑠:「正確には分からないらしいけど熊の呪霊だって。」


杏:「熊って。本物でも怖いのに呪霊になったらもっと怖いじゃん。」


葉瑠:「だね!気を引き締めてこ!」



杏:「大きな木ってこれくらいしか見当たんないんだけど…。いなくない?」


葉瑠:「確かにいないね。どこかに移動したとかかな。もう少し歩いてみる?」


杏:「そだね。あ!あとここまでくれば龍を出してもいいんじゃない?」


葉瑠:「ここらへんで出しとくか。」


杏:「おいで!レン!」


私が赤い鏡からレンと名前を叫ぶとそこから赤い炎とともに立派な赤い竜が出てきた。


葉瑠:「来なさいスイ。」


葉瑠が静かに青い鏡に向かって名前を呼ぶと水が溢れ出し中から立派な青い龍が出てきた。


杏:「何度見てもスイってイケメンだね〜」


スイ:『アリガトウゴザイマス。』


そっか龍って主との会話のときは言霊を使ってるから違和感ないけど、実際話すとこんな感じだった!


グルルルル…


杏:「ちょっとレン。どうしたの急にうなりだして。」


ガルルルル…


今度は違う唸り声。そっかレンは見えたんだ。熊の呪霊が!私達は全員戦闘モードに入った。


その次の瞬間


ドーン!


上から熊が降ってきたでも普通の熊じゃない目が6つもついてる。完全に呪霊だ。


私はすぐに刀を抜いて大きな弧をえがいた。だけどそこには熊がいなかった。


焦った。また何も考えずに行動した。


葉瑠:「後ろっ!」


レン:『グレンケジュジュツ レッカ』


グオオオオー…


大きな唸り声が後ろで聞こえた!レンの呪術が効いたんだ!今のうちにとどめをささないと。


でも一回みんなの元へ戻る方が優先されるべき、作戦を考えなきゃだし。


トン


地面を蹴って跳び上がった瞬間背中が痛かった。


杏:「っ!」


なんとか踏ん張ってみんなのもとに着地した。


葉瑠:「大丈夫?血が。すごいよ。」


杏:「ごめん。足引っ張って!これは治癒呪術で治るから大丈夫。」


やっぱり傷が浅かったから数秒で治った。


スイ:『ヤハリハガイジメガユウコウカト』


葉瑠:「確かに、あの呪霊は攻撃性は十分にあるけどそれを広範囲に適応させる能力はまだなさそうだね。」


レン:『ダカラマダレベルガ3ナンダヨ』


杏:「確かに羽交い締めが一番有効。じゃあ行こう!」


その後4人は一斉に呪霊に向かって駆け出した4人へ攻撃が分散されるため攻撃力もとても弱い。勝てる。


葉瑠:「杏!心臓を狙え!急所は全て同じだ!」


杏:「了解!」


タンッ!


私は力強く地面を踏ん張って熊の呪霊以上の高さまで跳んだ。そこから急所を狙って突く。


グサッ


トン


熊の呪霊の体が内側から炎に飲み込まれるように消えていく。祓えたんだ。


葉瑠:「杏ナイス!」


杏:「ありがとう!あ、レン!戻っていいよありがとね!」


レン:『ウン』


葉瑠:「スイありがと。」


スイ:『ハイ』


静かに龍たちが消えていった。時刻は3時ぐらいだろうかおひさまの日差しが心地いい。


杏:「ねえ?葉瑠。帰りにどこかで甘いもの食べたいな〜」


葉瑠:「あったらな〜」


杏:「探してよ〜」


葉瑠:「なんで俺が…」


杏:ムウ…。


葉瑠:「分かったよ探すとするか。」


杏:「やった!ありがとっ」


葉瑠:「はいはい」



椿赤・橙乃・黄華:「おかえりなさいませえ〜」


杏:「ちょっと!どうしたの?みんな泣いて…。」


椿赤:「レベル3の呪霊にしては遅かったので失敗してしまったのではないかと…。」


葉瑠:「あ〜!それで泣いてたのね。でも安心して団子食べてて遅くなっただけだから!」


橙乃:「そういうことですか…。安心しました〜」


杏:「しょうもないことで心配かけてほんとにごめんね〜!」


黄華:「もう、ほんとに心配したんですからね!気をつけてください。」


杏:「ごめんねみんな!」


3人:「いいえ!帰って来てくれただけでほんとに嬉しいです!」


椿赤:「そろそろお食事の時間です!今日は全員揃われるようですよ!」


杏:「本当⁉やった!」


黄華:「その前にお風呂に入ってお召し物を着替えてヘアメイクしてくださいね!」


橙乃:「今日はこのオレンジのお召し物にしますね!」


杏:「ありがと〜みんな〜」

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