4.四人の中から殿方を選べ⁉
私は赤いきれいな漢服に身を包んだ。歩くたびに揺れる布がとってもかわいい。
花ノ宮の茶室に行くともうみんな集まっていたので急いで自分の席につく。
金龍:「そんなかしこまらずとも良い。それで大事な話なんじゃが…。」
全員の体が緊張で強張るのが分かる。
五人:ゴクッ
金龍:「五大柱の誰かと誰かで結婚して欲しいんじゃ。」
登:「それはどういうことですか?そもそも五大柱の中で女は紅蓮杏一人だけです。」
金龍:「そうじゃ。そもそも五大柱に女が含まれるのは500年ぶりじゃ。わしも流石にもう無理じゃ。」
葉瑠:「なるほど。呪術師につく龍はその呪術師と基本同じ性別だ。」
翼:「しかし龍は主である呪術師が選んだ相手の呪術師の龍との間にしか子供は生まれない。」
琉衣:「女が含まれたのは500年ぶり、金龍様の御年は500歳程」
杏:「つまり私の龍と五大柱のうちの誰かの龍との子供が新しい金龍となる。」
金龍:「そういうことじゃ。」
杏:「そんなことを急に言われましても、大変わがままですがすぐには了承しかねます。」
金龍:「わしもすぐに結婚しろとは言わん。一年のうちに杏を堕とすことができたものと
結婚すれば良い。もし誰にも堕ちることがなければ結婚せんでも良い。これならどうじゃ?」
五人:「賛成です。」
金龍:「うむ。では君たちの父や母には了承をとっているから一年はここに住むように。そうじゃな。
火群の宮に杏が、稲玉の宮に琉衣が、清水の宮に葉瑠が、
暗晦の宮に翼が、陽光の宮に登が住むと良い。
それぞれの部屋にはその部屋の主の許可なく立ち入ることを禁ずる。
またこの一年の間にも呪霊討伐などの公務に励むように。」
五人:「御意」
いよいよやばい!この4人は何もしなくても女の人はよってくるんだろうね〜。
でもそんな4人に選んでもらえるなんて全く思わないけど、金龍様がしんどそうだったな…。
でもだからといって愛のない結婚はいや〜!
椿赤:「こんにちは!私椿赤です!杏様のお世話係になりました!」
黄華:「はじめまして。黄華と言います。同じく杏様のお世話係になりました。」
橙乃:「橙乃です!杏様の身の回りのお世話をさせてください!」
椿赤・黄華・橙乃:「よろしくおねがいします!」
杏:「よろしくね!椿赤!黄華!橙乃!」
3人:「はい!」
励みになるので少しでもいいと思ったらいいねや感想お願いします!
感想を送ってくださったら、必ず返信します!