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ちゅんの秘密(準備&出発編)

 

「怪しい。ちゅんが怪しい~。あのアホタレのことやからな~んかあるハズや~。う~ん、絶対怪しい。ちゅんのことを調べよう思うんやが、ワシの車ではバレてまうからなぁ。かといって本物の探偵に調査依頼するとごっつ金ボッタくられておっくうやしなぁ。なんかええ方法あれば……」


時は2005年シーズンの7月3週の月曜日。前回の飯坂温泉のイベントから1週間経った日のことである。1人自厩舎内の事務所で腕を組み、首をかしげながら考え事をしている押切が同じことをつぶやきながら右往左往していた。他のスタッフ達はもちろん誰1人として押切に近づこうとはしない。こういう時の押切に関わるとロクなことがないのがオチだということはみんなわかっているからである。押切が事務所内でうなりながら右往左往してる時に何も知らない岡西が入ってきた。


「押切先生、おはようございます。先週の七夕賞の週の分の勝負服を返却に来ました。ん?」


普段は気さくに答えてくれる押切だが、考え事のせいで岡西の声は全く届いていなかった。周りが全く見えずに1人うなりながら多種多様なリアクションを取る押切の光景を岡西は気づかれるまで観察しはじめた。


(さっきからなんで同じところを行ったり来たりしてるんだろ? 10メートルくらい先にいる俺の存在に全く気づかないなんて……。もう少し時間を置いて様子見てもよかったんだけど時間がもったいないので気づかせるか……)


「押切先生!」


岡西は左手で押切の右肩をポンと叩いた。


「おお! 岡西君かいな、あ~ビックリしたわ~。心臓止まるかと思ったわ~」

「深刻そうに悩んでるみたいですが一体どうしたんですか?」

「あ~、スマンスマン。ちょっと考え事しとったんやぁ。ワシ深い考え事すると周りの声が聞こえなくなるという悪い癖あるんやわ」

「そ、そうだったんですか……」

(この先生も考え事するときあるんだ。物事を小倉橋さんか俺に一任してノー天気に過ごすだけかと思ってたんだけど……)


岡西は押切の新たな一面を知ってひそかに自分の頭の片隅に情報をインプットした。


「あっ、先週は大変ご馳走になりました。おかげさまでいい骨休みもできまして……」

「いやいや、ええでええで! 世話になったのはワシらのほうやから! また機会があったらまたどっかいこうで」

「そうですね。あっ、それと温泉に行ったときのスタッフで1人抜けてた人がいたのを思い出したんですよ」

「ん? 誰やったっけ?」

「調教助手の亀島君ですよ」

「あ~、カメのことか! アイツは七夕賞の前日に身内の人が急に亡くなっても~て行けへんかったんやわぁ。ワシもそうやけどみんな温泉に浮かれてて岡西君に言うの忘れとったわ。ワハハハハ!」

「そうだったんですか……」

(さすがにこれは亀島君が可哀想だから笑えんな……。俺自身も渉外とか押切先生との折り合いに頭が一杯だったので忘れてたし……。後日なにか欲しいのを買ってきてあげよう……)


岡西は苦笑いしながら忘れられていた亀島のことを心の中で気遣っていた。


「押切先生、さっきから何か悩んでるように見えたんですけど」

「ん~、ここは信頼できる岡西君に話すしかないかぁ。あんなぁ、ワシが気に病んでる原因はちゅんのことなんや。最近のアイツなんか怪しいんやわ~」

「ちゅん君がですか? 抜けてるのはいつものことかと思いますけど……」

「まぁせなんやけどさぁ、最近のちゅんは追い切り終わったら上機嫌でニタ~ニタしながら帰っていくんやわぁ。今まであんな浮かれたちゅんは見たことあれへんやったから絶対なんかあるでぇ」

「う~ん、ちゅん君の性格からして隠し事できる人間ではないですからねぇ」

「だろ~? アイツの表情はカメレオンくらいわかいやすいから絶対なんかあるはずやでぇ」

「僕の目から見て少なくともちゅん君は悪さするような人間ではないですよ」

「まあアイツがなんか悪さしでかしたらその場でワシがしばいたるさかい。でもなぁ、ちゅんはお人好しやから悪さに巻き込まれる可能性があるんやわぁ」

「そうですね、そっちの説ならありえなくもないんですけど……」

「せっかく厩舎の経営も軌道に乗り始めたのに、ちゅんがいらん問題に巻き込まれて厩舎の評判を落とすようなことにならないかどうかと気が気でたまらんのやわぁ」

「他に気づいた点とかはあります?」

「他にかいな? あっ、この間の温泉の時は飯食うときも風呂行く時もアイツはしきりに携帯のメールチェックしてたなぁ。ソワソワした感じでやっとったさかい、ほんまにわかりやすい奴やでぇ」

「なるほど……。ちゅん君のメールの相手とがどうやら鍵を握ってるみたいですね」

「せやな、それがわかればワシも苦労せ~へんのやけどなぁ」


ちゅんに関する雑談が一旦とまって、押切と岡西の間にしばらく無言で考える時間が1分ほど続いた。


「ところで岡西君。ちょっと聞きたいことがあるんやが、大型の2輪免許持ってるかいな?」

「えっ? 免許ですか? 僕はいちおう一通り持ってますのでオートバイも運転できますよ」

「おお、ホンマかいな! 大型2輪の免許を持ってる岡西君にお願いがあるんや!」

「お願い? なんでしょうか?」

「明日、ちゅんの追跡調査に付き合ってもらえへんやろうか? いつも世話になってる岡西君の手を煩わせてしまのはおっくうなんけど、頼りになるのは岡西君しかおれへんのや~。ちゅんの謎が解けへんとワシ自身本業に集中できへんのや~」

「ぼ、僕に探偵の助手をしてもらいたいということですか?」

「せや、岡西君がオートバイの運転をして、後部座席にワシが座ってターゲットを撮影するいうパターンや。た、頼む! この通りや!」


押切は岡西の正面に立ち手の平を合わせて祈るようにお願いしてきた。必死にお願いしてくる押切に対して岡西はしばらく考えはじめた。


(うわ~、面倒なことになったなぁ。俺の貴重な休みが……。ここでイヤですって言って無下に断ったら今後の騎乗依頼に影響が出る可能性もあるしなぁ。正直過剰に心配しすぎなんだよなぁ。万が一ちゅん君がなんらかの問題を起こした後では取り返しがつかないし。ここは一旦承知して帰った後に押切先生に追跡を諦めてもらう策を立てるか……)


「わ、わかりました……。僕はオートバイ2人乗りはあんまりやったことないんですけど大丈夫でしょうか?」

「大丈夫や! 岡西君なら間違いあれへん!」

「では何時にどこで待ち合わせしましょうか?」

「ん~、せやな。朝の9時にJR栗東駅で待ち合わせでどないやろ?」

「わかりました。ではその時間帯に合わせてバイクで迎えに来ます」

「いや~、ホンマおおきに! 助かるわ~」

「では僕は準備をしてきますので帰ります」

「あいよ、ほな明日な!」


岡西は重苦しい気持ちで押切厩舎を後にしていった。



──それぞれの自宅にて──



 ここは栗東市市内にある押切の自宅。二階建ての一軒家に妻と子供2人と生活してる。押切は自分の部屋の押入れをあさって明日のために使うためのカメラを探していた。しばらくして奥のほうでまだ開けられていない箱を発見して取り出した。その箱の中には片手で撮影してもブレないというコンパクトサイズの高性能カメラであった。


「おお、あったあった。これやこれ! 今年の初売りの時に買ったこのカメラの性能を試すときが来たでぇ。これでアホのちゅんの秘密を激写してやるでぇ。ワハハハハ!」


押切はカメラを手に取るやいなや、不敵な笑みで撮影の時のポーズや機能などの確認をしていた。ここまでやる気満々だと本業の調教師よりもゴロツキのパパラッチの色が強く出ていた。


 一方こちらは京都府内にある岡西の別荘。3LDKと1人暮らしの家にしてはかなり広すぎるつくりである。岡西は物置をあさって押切に着せるためのライダースーツとフルフェイスのヘルメットを探していた。


「確かズボンの裾が長すぎたのがあったはずだが……。ん? これかな? あったあった! これだよ。虫にも食われてないのでこれを押切先生に着せよう」


岡西は押切用の黒色のライダースーツをきれいに伸ばしてハンガーに立てかけた。その後、すぐにヘルメットを探し始めた。しかし数十分経ってもなかなか見つからなかった。そのかわりにヘルメットに装着するマイクを2つ見つけた。


「う~ん、困ったなぁ。マイクがあっても相方用のヘルメットないとなぁ。かといって今から店に行ってヘルメット買いにいくのもしんどいしな~」


岡西は数分間途方に暮れていた。しばらくしてあまり使われていない押入れのことを思い出しその部屋へと向かっていた。押入れの中には大きなダンボールが4つほど入っていた。調べた3つはあまり着なくなった衣類で残りの1つが雑貨類だった。雑貨が入ったダンボールの中にボウリングの玉の1.5倍くらいの大きさの物体が新聞紙に包まれて入ってあった。


「ん? なんだこの物体は?」


不思議に思った岡西は包んであった新聞紙を剥ぎ取り中身を出したら無駄に輝いているフルフェイスのヘルメットが出てきた。


「うわぁ、このヘルメットは~。本宅で探してもないなぁと思ってたけどこんなところに入れてたんだ。めっちゃ懐かしいなぁ」


岡西は苦笑いしながらそのヘルメットを見つめていた。そのヘルメットは唐草模様ベースでメタリックゴールド7割、メタリックシルバー3割の配分で形成されいて、なおかつフェイスガードは競艇選手が使用するレインボーに光るタイプ。このカードダスのプリズムカードに包まれたようなヘルメットの由来は今から9年ほど前、ちょうど岡西が騎手学校2年の時にまでさかのぼる。騎手学校の近くにあった燃えないゴミ置き場に表面が古びたヘルメットと、無造作に捨てられていた小物入れの中に入ったメタリックの金銀のビーズを岡西が部屋に持ち帰ったことからはじまる。同室の同期が寝静まったときに少しずつ接着剤を使って完成させていった。無駄に輝く派手さとセンスの悪さに仲間内では大不評であった。だがこのヘルメットは騎手学校時代の仲間はもちろんのこと教官まで巻き込むくらいで、黒歴史を形成していくのに欠かせない存在となっていく。


「そうだ! コイツを使おう。ヘルメットを買いに行く時間がなくてこれしかなかったって言えば押切先生も諦めてくれるだろう。それと大型2輪は1人乗りと2人乗りの2種類持ってるけど2人乗りのほうが急に故障してしまったと言えば……。よし、この2枚看板で行くか! もし押切先生が俺にこのキラキラのヘルメット被せて運転させることを言ってきたら、村山さんに頼んでユーロステイテッドを本岡先生のところに転厩させるようにそそのかす。これはあくまでも最悪の場合だけどな……。よし、策は整った!」


策を完成させたうちに、時計は21時を過ぎていて準備を終わらせた岡西は入浴後、就寝についた。



──翌日、JR栗東駅前にて──


「う~ん、ちょっと早く来すぎたかなぁ。まあこんなもんか~。はよこのカメラ使いたいわぁ」


時計は待ち合わせ時間の10分前。押切は駅のベンチに座って自慢のカメラを入念にチェックしながら岡西が来るのを待っていた。しばらくして上下黄色のライダースーツを着たハヤブサ2000に乗った岡西がやってきた。クラクションを鳴らして押切に合図を送った。


「おっ! どうやらあれみたいやなぁ」


クラクションに気づいた押切は岡西のところに駆け寄った。


「押切先生、おはようございます。待たせてしまいました?」

「いやいや、ワシも今来たところやからちょうどええタイミングやったわぁ。しかしええバイク乗っとるんやなぁ」

「これは買ったというより懸賞で当てた人が僕に譲ってくれたものなんですけどね。2ケツ用のオートバイが急に故障してしまって今日はコイツで来ました。あっ、今から押切先生にライダースーツ渡しますので着てください。サイズが合えばいいんですけど……」


そう言って岡西は昨日準備したライダースーツを押切に渡した。着てみるとぴったりだった。


「おお、ちょうどええで!」

「そうでしたか、それはよかったです。次はヘルメットなんですけどちょっと買いに行く時間がなくてこれしかなかったんですよねぇ」

(頼む、断念してくれ……)


岡西は心の中に願いをこめて申し訳なさそうな表情で恐る恐る押切に例のヘルメットを見せた。


「おお! これはスゴイ! 超級の逸品や~! まさにスーパーレアアイテムやぁ! こんなえ~もんかぶらせてもらってワシは嬉しいわぁ!」


押切はキラキラのヘルメットを両手で天高く掲げて大いに喜んだ。


(そ、そんなバカな! あのヘルメットを平気でかぶろうとする人がこの世にいたなんて! この先生の美的感覚ってどうなってるんだよ! うわぁ、RPGゲームで主人公が伝説の剣を天に掲げるようなリアクションされても困る……。ものすごく一緒にいたくねぇ)


完全に常識を覆された岡西は卒倒しそうになった。いわく付きのアイテムを大喜びで天に掲げる押切を通行人は変人かつ冷ややかな目で見たあとに無言で通過していった。


(落ち着くんだ……。カードはもう1枚ある……)


岡西はどうにか冷静さを取り戻してカードを切った。


「あの~、押切先生。ここまで来て大変言いづらいことがあるんですけど……。このバイク2ケツ禁止なんですよねぇ。本来の2人乗りのオートバイが急に故障してしまったもので……」

「せやったらワシにええ考えがあるでぇ! ちょっと待って~な!」


そう言って押切は近くの100円ショップまでダッシュで駆け抜けていった。数分後、何かを買って戻ってきた。


「押切先生、何を買ってきたんですか?」

「これは子座布団やぁ。コイツを紐でくくりつければ立派なクッションになる」


そう言って取り出したのは正方形15センチほどの子座布団。ガラは緑ベースの唐草模様だった。


「か、唐草ですか……」

「ワハハハハ、この唐草模様がええんやわぁ~。コイツがあれば即席の後部座席の完成や~!」


押切は自慢げに唐草の子座布団を尻に敷いてハヤブサの後部に乗り込みヘルメットもかぶって準備OK体勢に入った。


「あ、あの~、このタイプのバイクは2人乗りすると違反になってしまうんですけど……」

「ワハハハハ! 大丈夫やバレへんバレへん! このワシが警察くらいシバいたるさかい安心し~や!」

「は、はぁ……」

(あ、悪夢だ……。俺の策があっさり破られるとは……。3重苦を背負って運転だなんて……。さっさと終わらせて帰りたい……)


岡西は腹をくくってハヤブサに乗りこんだ。


『おっ、岡西君。これはマイクかいな?』

『そうです、運転中は相手の声が聞きにくいのでヘルメットにマイクを装着しています』

『ええなぁ、これなら細かいこととか伝えられるわなぁ。ほんならまずは栗東の若駒寮まで移動して~な』

『わかりました。しっかりつかまっててくださいよ』

『おうよ!』


岡西はスピードを上げて一気にJR栗東駅を後にしていった。


(できるだけ知り合いには会いたくないなあ。特に押切先生が今かぶってるヘルメットのことを知ってる連中には……)


岡西は切なる願いを頭の中に思い浮かべながら国道をハヤブサで駆け抜けていた。ちなみに岡西のヘルメットのことをしてるのは12~15期生の世代である。


『いやぁ、けっこう速いなぁ。岡西君もけっこう飛ばすほうかいなぁ?』

『ええ、まあなるべく速く走らないとガソリンの消費に影響しますので……』

『ワハハハハ、ワシもそうやで。車でおっそい速度で走ってたらガソリンの無駄やからなぁ。気持ちはよ~わかるわぁ!』

『そ、そうですね……』

(ったく、この先生は人の気も知らないで……)


ノー天気に自慢げに高笑いする押切。岡西がいつもより飛ばしてる理由はなるべく信号待ちをしたくないからである。もし止まってるときに同期の武井幸などに目撃されてしまっては今後の騎手生活になんらかの形で悪影響を及ぼす危険性があるからである。



──AM9:30前、栗東若駒寮にて──



 ここは栗東の若手騎手が生活している独身寮。今年2年目のちゅんもこの寮で騎手の一員として生活をしている。岡西は若駒寮を一望できるところにハヤブサを止めた。


「ここが栗東の若駒寮かぁ。僕もルーキーの時は独身寮に住んでましたからねえ」

「ワハハハハ、けっこう懐かしいんちゃう? おっと、ちゅんの車が駐車場にある言うことはまだ部屋にいる言うことやな。たぶんワシの勘では9時半くらいにノコノコ出てくるやろうなぁ」


押切は自前の双眼鏡で若駒寮をくまなく見渡しはじめた。ちょうど9時半頃、男女2人連れのコンビが階段のところから現れた。


「押切先生、誰か出てきましたよ。あれはちゅん君じゃないですか?」

「ん? ワハハハハ、ホンマあいつはわかりやすいやっちゃなぁ」

「もう1人いるみたいですけどあれは女の子みたいですね」

「お、どれどれ。かぁ、いっちょ前に彼女なんか作りおって。そうかそうか、あのアホタレがやたら浮かれてた理由はあの子のことやったんかぁ。けっこう可愛い顔しとるしアイツも隅に置けへん奴やなぁ」

「悪さに加担してる気配はないみたいですので撤退してもよろしいのではないでしょうか?」

「いやいや、こんなオモロいイベントは逃したらアカンでぇ。あの女の子が小悪魔やいう可能性もなきにしもあらずやからなぁ。世の中にはいろんな詐欺が横行してるさかい。しかしちゅんなんかと付き合ういうこと自体が明らかに不自然やからなぁ。あの子はどんだけ頭おかしいんやろ? なんか裏があるはずや」


押切は語りながらちゅんと彼女の2ショット写真を撮影していた。


(まったくこの先生は本業もこれくらい一生懸命になってもらいたいよ。弟子の心配をする気持ちもわからなくはないけど……)


岡西は押切の本業以上の熱の入れっぷりにただ呆れるばかりである。


「ん? アイツら車に乗り込みおった。岡西君、ちゅんの車を追いかけるで~!」

「あっ、はい……」

(ちゅん君、頼むから遠出しないでくれよ……。いや栗東市内より県外に出たほうがむしろいいのかこれは……。いずれにしてもあまり関わりたくないんだけどなぁ)


ちゅんが乗る白い車は彼女を助手席に乗せて若駒寮を出発しはじめた。岡西はしぶしぶ30メートル間隔を取ってちゅんの乗る車を追いかけ始めた。

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