Shinigami who met a broken heart
書いてて胸が痛かった(隙あれば自分語り)
まあ、あれだ。とりあえずカルの部屋に行こう!
と、思ったんだが・・・。
足が進まないんだなぁこれが。理由は明白で、単純でだからこそ・・・難しくて。
・・・でも、行くしかない、行くしかないんだ!
そして、意を決してドアを開けt
「ヘブッ!?」
開けようとしたドアが勢いよく開いた
「いつつ・・・。」
鼻を押さえる俺。
そして駆け出すカルマ。
「!あっちょっと待・・・!!」
よし、ギリギリカルマの手を握れた!
「!?」ビク!
お、何か知らんけど止まってくれた!
「あ、えっと、その・・・。」
何やってるんだ俺・・・。言えよ、言えって・・・!!
たった3文字だ・・・。3文字だぞ・・・。
「いや・・・やっぱ何でもねぇや・・・。」
「・・・そ。」
「あっおい、何処に・・・。」
「・・・ゲームセンター。」
「そっそうか・・・分かった。6時には帰ってこいよ。」
「ん。」バタン。
言えなかったな・・・。
『ごめん。』って・・・。
はあ、もう恥ずかしくて家に居たくない・・・。
「・・・!そうだ。」
げえむせんたーに行こう!
私が今げえむしたいのもあるけど・・・げえむならきっと彼も、私も笑いあってできるはず。
場の雰囲気で自然と仲直り出来るかもしれない・・・。
でも・・・。
それで楽しいのかな・・・それでいいのかな・・・。
謝ろう、素直になろう、精一杯。
楽しくげえむするためにも、
これからも毎日一緒にご飯食べるためにも、
だけどそれ以上に・・・
好きって、大好きって、愛してるって・・・言われたい。
胸を張って、幸せだって思えるように、言えるようになりたい・・・。
「よし。」
覚悟を決めるんだ、私。
大丈夫、大丈夫。
そして私は名一杯部屋のドアを押した・・・!
ドゴォッ!
・・・え?
「いつつ・・・。」
えええええええええええええええええっ!
駄目!!恥ずかしくてやっぱり無理っ!!私はその場から逃げーーー
ギュッ
(!? 私、手握られて・・・。)
「あ、えっと、その・・・。」
(・・・もしかして、謝ろうとしてる?)
なんで、どうして・・・?謝る必要なんて何処にも、ないのに・・・。
・・・あっ今謝るチャンスーーー
「いや・・・やっぱ何でもねぇや・・・。」
「・・・そ。」
・・・いくじなし。
・・・私。
「あっおい、何処に・・・。」
「・・・ゲームセンター。」
「そっそうか・・・分かった。6時には帰ってこいよ。」
「ん。」
早足で玄関まで向かう。
怒ってる様に・・・見えたかな?
靴を履いてドアノブを回した時、ドアについた鏡に映った彼の顔は、
・・・とてもつらそうで、悲しそうだった。
ドアが閉まった音がいつもより遅く、遠く聞こえる。
すると、どこかからか泣き声が聞こえてきた。
まるで赤ちゃんのような・・・。まあ、いいや。
そして私はげえむせんたーへと歩みを進めた。
そして着いて気づいたが、
「あっ。」
ゲームセンターは今日、休業日だった。
何をしてるんだろう、私。
「・・・帰ろう。」
歩きながら、考えた。これからどうすればいいのか。
もしかしたら、家を追い出されるかもしれない・・・。
嫌だ。それだけは、絶対に。
・・・そうこうしているうちに家に着いてしまった。
ポタ・・・ポタ・・・。
・・・?雨・・・かな?
あれ?今日って雨の予報じゃないのに・・・。変なの。
・・・いや、分かってる。気づいてる。
さっきの赤ちゃんみたいな泣き声も、この雨も、全部、全部・・・私の、嗚咽と、涙だって・・・。
泣いても何も解決しないって、どうにも、ならないって・・・知ってるのに。
ただ、困らせて、悩ませて、苦しませるだけなのに。
一人の時に、愛してるとか、ごめんなさいとか、言っても彼には一切伝わらないのに。
ただ、今は泣いていたい・・・。
声を押さえて泣いた。ただ、ひたすらに。
でも、もっと苦しくなった。
「・・・クシュン。」
もう、どれだけ時間が経っただろうか・・・。
・・・この家に入る資格なんて私にあるのかな?
彼はきっと許してくれるのだろうけど・・・。
なんか・・・それは嫌だよ・・・。
謝らなくちゃ。謝らないと、ダメだ。
すると、
(ん・・・彼の声がする。)
買い物に、行ってたのかな?
なら、泣いてる場合じゃない。
荷物持ってあげないと・・・。いつも通りにしないと。
彼、とても非力だし・・・。それと、私からちゃんと謝らないと!
「おか・・・」
勇気を出して、おかえりを言おうとした私の目に映ったのは、
笑顔の彼と、
「えっ・・・?」
見知らぬ女の人だった。
気づいたら走り出していた。
胸が痛む。痛くて痛くてしょうがない。
本当は今すぐ引き返して、おかえりって、そう、言いたいのに・・・。
でも足が止まらない。
いや、止まれなかった。止まれる訳がない。
彼は、彼は・・・私を一番にして、くれなかった・・・。
・・・隣にいた、一番っ隣にいたのに!!
・・・勘違いだったのかな、全部、私の・・・。
ただ、甘やかしてくれてただけなのかな。私が子供みたいだから・・・。
大好きだって、愛してる思ってたのも、
全部・・・私だけだったんだ・・・。
「・・・さよならっ。」
あの家には存在理由も居場所も何もかもがない。
でも、
彼の声が、笑顔が、優しさが、ご飯が、温もりが、離れてくれない。
また胸が一層激しくかき乱されて激しく痛む。
あまりの痛みに顔が歪み、呼吸が荒くなる。
死神少女は彼への淡い想いを、いままでの事を振り払うかの様に、走るスピードを上げた。
空はもう、暗くなりつつあった・・・今の死神少女の心のように。
ただ真摯に愛する人の事を考え、苦しむ死神の姿は紛れもなく・・・
ただの恋する一人の少女だった。
何か次回最終回っぽくなったけど、全然次回以降も続くよ?(予定)
次回仲直りする話になります!
次回いつになるか分かりませんが、思い付いたら書きます!すぐ書きます!!
次回は感動&ホッコリした話に出来るよう頑張ります!!
それでは次回もお楽しみに!!