死神少女との出会い。
死神ちゃんの昔話からはじまります。
出会いはその後になります。
『いいか?死神というのは人の命を奪うが、勝手に奪っちゃいけない。その人その人にはその人の様々な事情がある。つまり、奪っちゃいけない人も中にはいる。簡単に命を奪うなんて言ってるけど、それはつまりその人の全てを奪うことなんだよ。』
『先輩。奪うのは、悪い事なんですか?』
『いや、そうじゃない。しっかり見極めろということさ。』
『先輩は何で命を奪う相手にそこまで?』
『いや、実は俺元は人間でね。』
『!?』
『しかも対死神専門という珍しい職業についてた。』
『先輩!?』
『いやぁ、狩る側から狩られる側になるとキツいもんだなぁ、って思ってさぁ。』
『先輩があの死神殺しナールだったなんて・・・。知りたくなかったです。』
『それもそうか、そうだなぁ。』
ずっとこんな日々が続く、そう思っていた。
軽い気持ちで友人に先輩の事を話してしまった。
そして先輩は、記憶を消されこの世界から追放された。
つまり、先輩は死んだのだ。私の中から、世界から。
そこから私は変わってしまった。友人関係を全て壊し、独りになった。
先輩は私の、私の大事な人だった。その先輩が消えた。もう何も必要ない。そう思った。思うしかなかった。だけど、その時先輩の言葉が聞こえた気がした。
『目標を立てろ。大丈夫。また会える。』
私は世界線移動の勉強をたっぷりした。多くの世界を渡り、様々な事を体験し理解を深める事、それが私がしたいことだった。あの日、そう決まった。
そして、その時はあっという間に来た。
「落ち着け、私。」
勉強した通りに魔法陣を書いていく。
家族には、他の世界線の悪いやつを裁きに行くなんていったが、誰も裁くつもりはない。
私が裁けるのは、私自身だけだ。
そして、私は二度と帰らないであろう世界にさよならを告げた。
そして着いたのは、高い建築物が立ち並ぶ、ニホンという国だった。
そしていきなり、
「すいません一枚いいですか!?」
「俺も一枚!」
「こっちもお願いします!!」
ぱしゃぱしゃ光る謎の機械でぱしゃぱしゃされた。
「・・・もういい?」
「「「ありがとうございました!!」」」
そして封筒を渡され、中を見るとお金?のようなものが入っていた。
そしてしばらく歩くとだんだん疲れてしまい、その場に座りこんでいると、
「そこの彼女?俺と遊ばない!?」
・・・私も舐められたものだ。ここは、自慢の鎌で切ろう。としたその時、
「おまわりさん!こっちです!!」
「ちっ!クソがぁ!!」
男は逃げていった。
「大丈夫?何もされてない?」
その人は優しく微笑んだ。その顔は、先輩そっくりだった。
「早く帰らないと親心配するよ?」
「・・・ちなみに何歳に見える?」
「えっ。うーん?16くらいかな?」
「・・・。」
驚いた。まさか一桁足りないなんて。
「家は?」
「・・・ない。」
「えっ!?ないの!?」
彼は困った顔で唸っていた。
「親戚は?」
「いない。」
「友達は?」
「いない。」
「君、どうしようかなぁ。」
「何が?」
「いや、君みたいな女の子が一人住む場所無しで歩くというのがなぁ・・・。」
「じゃあ貴方の家に置いて。」
「ええええええええええええええ!?」
「?」
「まあ、入って。」
「ありがと。」
「あっ。俺は鳴海。」
「・・・カルマ。よろしく。」
年齢を19にして外国人とのハーフでいく当てないからルームシェアしようと提案したらあっさり承諾してくれたけど・・・
大丈夫なのかなこの人。見知らぬ人を家に入れるなんて。
「こちらこそ。」
こうして私たちは壁一枚の距離になった。
その夜彼を魔法で調べたら案の定先輩だった。
「先輩・・・。」
誰に言う訳でもなく、そう、呟いた。
思い出ならまた作ればいい。彼は私の知る、恋した先輩じゃない。
そう、言い聞かせて眠りについた。
でも、何故かひどい喪失感に教われた。先輩に会えたのに。そのはずなのに。
声を押さえて泣いた。気づいたら朝になっていた。
そして彼が
「おはよう。」
と言ったので、
「・・・おはよう。」と彼から目を逸らし素っ気なく返した。
冷たいと思われたかもしれないが顔を見てしまったら、きっと私は、
「泣いてしまうから。」
こうして私たちは壁一枚の距離になった。
過去と決別して彼としっかり向き合えるようになる。そう、決心した。
この話の死神の説明をすると、死神というのは、世界の人工増加、危険人物の排除などを仕事とした死神王によって選ばれた死んだ人間の魂達がリサイクルされたもののことを指します。
適当な人格を植え付けられた魂達は死神について長い時間勉強をし、世界線移動したのち死神として仕事をする。っていう感じですね。
それと、死神少女の名前決まりました!!
江波戸 業 本名エハトレア=カルマネット
です!相談乗ってくれた友よ、ありがとう!!
愛称はカルにする予定です。
次回もお楽しみに!!