これも1つの家族のカタチ
初投稿&ハーメルンからの移動したやつです。楽しんでいただけたら幸いです。
俺は木島 鳴海。皆からはなるくんと呼ばれている。絶賛バイト生活満喫中だ()
今は部屋数4、広いリビング、浴槽(追いだき付き)、キッチンあり、オートロック。という優良物件に住んでいる。
のは良いのだが、
「家賃が高けぇ・・・!」
舞い上がっていた過去の自分を殴りたい。
宝くじが当たりこの家をローンを組んで買い、後は貯金する・・・はずだった。
「まさかあんなのが転がりこんでくるとはなぁ。」
ガチャ
「ただいま。」
「・・・おかえり。」
「反応薄いなぁ。こっちはコンビニバイトで疲れてるのに。」
「・・・何してほしいの?」
「思いっきりハグ。」
「・・・いいよ、しても。」
「そっちからしてくれないのか?」
「・・・!しない!寝る!」
「死神は寝なくてもいいって昨日言って」
「~~!・・・前言撤回!!」
スースー
「お休み。」
「ん・・・ムニュルルル・・・♪」
さて、
「明日は事務作業か・・・。コイツのためにも頑張りますか!」
こうして今日は終わり、明日を迎える。
これは全員に起こる事。しかし、
こんな風に家で誰かが待っている。
それだけで俺は
「世界一幸せ者だよ。」
そうして眠りについた。
チュンチュン
ん・・・朝か・・・。
あれ俺デスクチェアで寝たのに何で布団に・・・?
「スピー。」
「コイツ布団しいてくれたのか。」
「てか起きろ。飯食うぞ。」
「やーやー。」
「何がやーやーじゃ。かわいいからって起きなくていい理由にならんわ。」グイグイ
「・・・。」ウルウル
しまった・・・やり過ぎたか・・・。
しょうがない。強行手段だ!
ヒョイ
「・・・止めて。降ろして。」
そう、お姫様抱っこだ!これなら恥ずかしくて自分で歩くだろう。
「じゃあ降ろ」
「やっぱ降ろさないで。」
「!?」
「・・・もう少しこのままでいたい・・・。ダメ・・・?」
おっおい・・・そんな目で見られたら・・・
「ダメ。ほら、自分で歩きなさい。」
「・・・了解」ムスッ
「じゃあいってきます。」
「・・・。」
「TVのほうが大事かよ。」
「おい、ここ計算ミスってる。」
「すいません!すぐ直します!!」
今日も疲れたなあ。
・・・飲みにでも行くか。アイツが来てから行ってないし!
「ただいま。」
「・・・。」
「寝る。」
「待てよ。」
「何。」
「俺、何かしたか?」
「・・・自分で考えて。」
「おっおい!!おま・・・え?」
「・・・バカ。」
アイツ・・・泣いてたな。
俺に出来ること・・・。
そうだな・・・。
ああ!分かんねぇ!!
・・・。
分からない事は本人に聞く。これが一番!
まずは・・・。
バカ。人の気も知らずにお酒飲んでくるなんて。お酒のほうが大事なの。
本当に・・・バカッ!バカバカバカバカバカ!!
もっと構って欲しい。一緒にいたい。ただ、ただ、それだけなのに・・・
「なんでこんなに苦しくなるの・・・?」
ブーブー!
なんだっけこれ?スマホとかいうヤツだっけ。
「彼・・・から・・・?」
『もしもし。』
『ああ!良かった。寝たかと思った。』
『何。』
またお説教かな?迷惑かけてばかりだし。
『今朝の事なら気に』
『ごめんな。』
『え・・・?』
『何で謝るの・・・?』
『最近自分の事ばっかりで冷たかったよな。お前の事全然考えてなかったな。だから、』
『ごめん』
『・・・!』
『おっおい!もしもし!おーい!!』
これ以上彼とは話せない。このまま話したら・・・
「絶対心配かけるから。」
バン!
「どうした!?泥棒か!?」
「えっ。」
「ケガとかしてないか!?」
「だっ大丈夫・・・。」
「よっ良かった~!」
「・・・どうしたの?」
「お前が心配でな。」
「・・・心配・・・?・・・なんで?」
「今も怒ってるかもしれないけど」
「でも俺は、お前が心配だったんだ!」
「まあ、だったら飲みになんて行くなよっ!って話だけど。」
「だから、ごめん。」
「・・・あれ、お前なんか幸せそうだな。」
「・・・そう見える?」
「ああ。」
「・・・今日は一緒に寝てもいい。」
「いきなり積極的!?」
「・・・ダメ?」
「・・・。」
「・・・?」
「俺にはレベル高すぎだぁぁぁぁぁぁ!!!」バン!
「・・・いつか絶対殺す。」
だって私は、
「・・・死神だからね。」
不定期な更新になると思いますがこれからよろしくお願いします!
それでは次の更新でお会いしましょう!
次回もお楽しみにぃ!!