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片瀬浩一は魔王を倒してない。  作者: 惨状ポスカ
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記憶喪失

部屋の中。

テレビを観てたら、突然意識が薄れていく感覚。

座っていたソファーに倒れかかる。

眠くもないのに目蓋は重く閉ざされていく。


たった一瞬の出来事。

すぐに目蓋を開ける。

目の前は玄関だった。


あの日を境に俺(片瀬浩一)の身体は、認めたくない程に他人ひとより劣っていた。


記憶喪失。

意識が薄れていくと同時に自分ではない自分が動き出す。

そして、気づくと意識が薄れていく前とは違う場所。


頻度は一週間に三回程。


初めて記憶喪失が発症してから1年が経っていた。

なお、その間ずっと引きこもり高校生である。(2年生)


病院で診てもらったが、おそらく心の問題と言われ、療養を言い訳に部屋で引きこもりをしている。


再び、部屋に戻る。

点けていた電気が消されてたので、ボタンに手をかける。

パチン。




そうして、後は何もないまま、何もない一日が終わる。



そして、また何もない一日が始まる。


ソファーに横になったまま、退屈を凌ぐためにスマホのオンラインゲームを起動させる。

両手でスマホの画面を横に持ち、銃を使い、世界中の人達と殺し合う。

建物の陰に潜み、相手が気づかずに通り過ぎる。

相手の背後から銃を構え、照準を左手で定める。


今だ!!

と、すかさず射撃のコマンドを右手でタップしようとした瞬間、意識が薄れていく。


あー、1キル出来たのに。


そんなことを思いながら、そこで意識がとぶ。



と同時に「グヴゥゥアアゥアヴァァァ」

聞いたこともない悲鳴のような声で本能的に目蓋を開ける。



そこには、漆黒の鎧に見を纏った男が大量の血を流し倒れていた。

そして、俺の右手には血だらけの剣が握られていた。

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