表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/22

01

 いやあ、ビックリしたよ!?

 いつもどおりに目覚めたと思ったら、『魔王』になってるんだもん。


 昨日までは、アニメのブルーレイボックスや限定フィギュアを衝動買いして、業務用パスタ5kg680円で次の仕送り日までしのいだり、ネトゲ中にトイレに行くのも億劫で、そろそろ本気でボトラーデビューするべきか悩んでいたり、女の子との接点といえばアイドルのイベントだけの、そんな感じのどこにでもいる普通の大学生だった俺がだよ?


 いきなり、「はい、今日からあなたは魔王です」って言われてもねえ……。

 最近流行りの異世界転生だけど、実際に自分の身に起こるとは思ってもみなかったよ。

 しかも、魔王って……。

 どうせなら、テンプレ通りにチートでハーレムな勇者さまに転生してキャッキャウフフな生活を送りたかったよ。


 鏡で自分の姿見た時はマジ驚いたね。

 なんか腕は4本あるし、爪とかすげーデカくてトンガッてるし。

 身長は3メートルくらいあって、筋肉モリモリで、肌はなんかムラサキ色だし。

 鋭いキバに立派なツノまで生やしちゃって。

 これぞ、「ザ・魔王!」って感じ。


 そのうえご丁寧なことに、昨日までのこの身体の持ち主だったホンモノの魔王さまの記憶もバッチリあるんだよね。

 もともとそれなりに由緒正しい血筋の魔族の生まれなんだけど、三年くらい前に先代の魔王をブチ殺して、新しい魔王の座についたんだよね。

 実は、この魔王さま可哀想な生い立ちで中々泣ける境遇で頑張ってきたんだけど、その話を始めると長くなるからそれはまた今度の機会ということで。


 そんなわけで、今朝起きた瞬間から「あ、今日から俺は魔王じゃん」って自覚しちゃったんだよね。

 「もう戻れないじゃん」って自然に悟っちゃったんだよね。

 それでテンパったりするのかっていうと、意外とこんな状況を素直に受け入れられちゃったんだよね。

 なんか魔王さまの記憶に引きずられてるのか、俺の性格もちょっと変わっちゃったみたいで、あんま抵抗ないんだよね。

 両親にはちょっとゴメンナサイって気持ちもあるけど、まあしょうがないかなって。俺が悪いわけじゃないし。

 まあ、いいかなって……。


 人間じゃあないけど、権力あるし、なんか無茶苦茶強いし。

 ひとつだけ未練があるんだけど、向こうで生きていたってどうせ叶いそうもないし、もういいやって。

 異世界転生モノのラノベとか読んで憧れたこともあったし、それじゃあ、魔王として前向きに生きていきましょうか、って思ったのが一週間前の話――。

 まさキチです。


 お読み頂きありがとうございました。

 お気軽に感想などいただけると嬉しいです。


 面白かった、楽しめたと思われましたら、お手数をお掛けしますが、ブクマ・評価していただけますと、今後の執筆の参考になります。

 お手数をお掛けしますが、何卒よろしくお願いいたします。


【宣伝】


 『神様とアパート同棲して勇者バイトはじめたはずが、気づいたら幼女魔王を子育てしてた』


 連載中です。毎日更新しております(2019/09/18現在)。


 また、本日完結したばかりの


『桶屋が儲かる異世界転移 〜転移して一夜明けたらレベルカンストしてた〜』


 もよろしければ、是非是非。


 また、他にも様々な作品を取り揃えております。

 下記リンクより飛べますので、こちらもよろしくお願いいたします。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ