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隣人

作者: 鷹玖沙 眞

 アパートの一階で角部屋に住む私にとって、隣に住む住人とは出会った事が無い。


 特に私のような独身者で勤め人の場合、昼間は家を空ける事が多いし、土日は朝寝坊の出不精とくれば隣人と面識が無い事は何ら不思議ではない。


 ある日、帰宅の遅かった私が入浴を終えると、隣の部屋から物音が聞こえた。夜も遅いのに、まだ起きているのかな?と思うだけだったが、その日から隣人の物音には過敏になる様になったのである。

 とにかく深夜に部屋を徘徊するような人が隣人だからだ。


 眠ろうにも音で目が覚める。眠る事もままならないし、目が冴え苛々させられるのだ。明らかな近所迷惑。

 かと言って隣人の部屋に怒鳴り込む訳にもいかない。


 ここは大家に話を通し話をつけるのが筋だろう。日中の内に大家に電話を入れる事にする。

 部屋での事情を説明し、隣人の部屋番号を告げた時の大家の回答は意外なものだった。


 「その部屋は今でも空き部屋なんですけどね…」


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