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着いてしまった・・・食堂に。
「わ、わたしやっぱり、いi・・・」
「何食う?俺はパンでいいや」
「わたしは焼きそばパン」
「それだけで足りんの?ダイエット中?」
「違うけど、さっきカロリーメイト食べたし」
「ふーん」
彪雅は本当にパンを買ってくれた。
「ありがとう」
「おう。ここ人多いしあっちで食べようぜ」
彪雅に連れてこられたのは、校舎の裏にある花壇の多い場所だった。
「えっ、なにここ。」
「いいだろ、ここ。俺の秘密基地」
「なんでこんなところ知ってるの?」
「ん?昼寝するために探してたらいいところ見つけた。」
「ちゃんと授業受けなさいよ」
「退屈だし、俺やらなくても出来るし。」
「はあ、そうですか~」
そのとき誰かの声が聞こえてわたしたちは隠れた。
そっと覗くと、慧斗だった。
「えっ・・・」
「あれって、俗にいう告白現場ってやつ??」
ニヤニヤとみる彪雅とは正反対に、わたしは言葉を失った。
内容は全然聞こえなかったけど、慧斗がキスしていたことは確かに見えた。
「なんだよ、学校で恋人ごっことか。見てらんねえな。」
「・・・彪雅、行こう。」
「なんでだよ。ここにいようよ」
「じゃあ、わたしが行く。」
「おい、待てって」
その時点で、もう遅かった。
慧斗と目が合ってしまったから。