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言葉  作者: 愛月夢
2/10

晴れて高校生になりました、花瀬心美です。

空と花と風と空気と・・・

自然が大好きで、それをずっとおさめたくて写真部に入部しました。

校庭から鳴り響くキラキラした声の一員にはなれなかった。

高校デビューするのもよかったかもしれない。

でも、わたしには到底無理だった。

入学して1か月。友達と呼べる人は一人もまだできていない。

中学からの友達とは同じ高校には行かずに、あえて一人の高校を選んだ。

その方が楽だと思ったから。

そんなことを考えながらボーっと外を眺めていれば

「みーみちゃん、何してんの?」

「うわっ、樹先輩」

「うわってなんだよ、失礼な笑」

「あ、すいません・・・」

いきなり声をかけてきたこの人。

一つ上の、東条樹先輩。

「俺の事、ちゃんと覚えてたんだ」

「もちろんですよ。一番最初に話しかけてきてくれたじゃないですか。」

「うわ、めっちゃ覚えてんじゃん」

「逆によく話しかけてくれますね」

「うん、可愛い子には話しかけたくなるのは普通じゃない?」

「!?!?」

「顔赤いよ~??なになに、可愛いんだけど」

「からかわないでください!!!」

「ごめんって笑」

先輩は高身長でかっこいい。一部ではファンクラブが作られているくらい。

やっぱり、イケメンって余裕がある。怖すぎる。

「あ、ごめん。みみちゃん、俺バンド戻んなきゃ」

「はい、頑張ってください」

軽音部にも所属してる先輩はいつもこんな感じで、いきなり現れてはわたしのうぶな心を

かき乱してはすぐに立ち去る。

「風みたい・・・」

先輩の後姿を見届けながらそう呟いた。



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