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カフェ ムーン  作者: 月夜
8/53

対価



 

「そっそうだが」


「私は、手伝いの対価に、

 お教えしましょうと言っているのです」


「本当なんだろうな」


「えぇ、嘘は申しませんよ

 嘘を付いても、利益にはなりませんからね

 それに、もう生きる意味がないのでは?」


私の手にある包丁を見つめながら

私を見つめる


「うっ・・・」


「私・やるわ・・あの子の・復習の・為に」


いつの間にか布団から出て

悪魔を見つめる妻


「なっ!お前、本気か」



「はい!

 やりましょう、あなた

 もう、何も無いのだから・・・」

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