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カフェ ムーン  作者: 月夜
4/53

なくした希望

 

好きな人が出来たのか

自然な感じの化粧品を

バッチリメイクで

出掛けるようになって


ボーイッシュな服装も

スカートやヒールをはき

大人びていく娘に

私達は驚いていた。


二人で様子を、少しだけ見守ろうと

話していた矢先・・・

あの事件が起きた。



「はい、沙耶は娘ですが

 えっ!まさか、嘘ですよね」


「おい、どうした

 沙耶に何かあったのか?」


何も、答えられない妻の

震える手から受話器を取り

話を聞く


「はっ? 何で?

 今はボランティアに行っているはず

 ですが、間違いではないですか?」


少し怒鳴り気味で答える


冷静になれるものではない


「え!そっそんなぁ訳が・・・うっ・・・

 分かりました、今から向かいます」

 

受話器を置き、力が抜け膝から崩れ落ちる








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