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ひとつの空にあるように  作者: 長野 雪
秋茜に思いをのせて
27/57

01.風は義心の客を連れて

 黄金色に広がる畑の中を、赤みがかった金髪の少女が懸命に走っていた。

 丈の長いズボンと、袖口をすぼめた服は、この近辺では珍しくない収穫スタイルである。

 その少女は、すっかり秋色になった小高い丘を目指して、ひたすら駆けていた。走るスピードが大して上がらないのは、肩にかけたカゴにある早摘みのりんごが気になるからだろう。

 ふと、少女が何かに気付いて、足を止めた。

 耳をすませば、後ろから馬の蹄の音が聞こえる。その音が荷運びに使うロバではなく、人を乗せた馬のものだと気付くや、彼女はくるり、と振り返って確認する。

 遠くに、大して急ぐでもなく、ぽこぽこと馬を歩かせている人影が見えた。着ているものから察するに、付近の住民ではない。いや、馬に乗っている時点で、そんなことは分かりきっていた。


「もしかして―――?」


 目を凝らした少女は、その人物が、自分の知っている誰でもないと判断すると、ぴたり、と止まってその人物を待った。馬上の人物は、こちらに気付いているだろうに、何もアクションを見せない。

 少女は、馬が自分を抜き去る直前に、深々と頭を下げた。相手が貴族やそれに準ずる身分のものであれば、その行動を当然のものとして、通り過ぎるだろう。


(……あれ?)


 頭を下げたまま、少女はとまどった。

 自分の視界にある馬の足が止まってしまった。つまり、少女の目の前に。


 考えられる状況は、二つ、あった。

 ひとつは、馬上の人間が面白がって、いつまで頭を下げているものか見ている場合。この場合は、まだ行き過ぎないうちに頭を上げてしまったら、乗馬用のムチで打たれたりするだろう。

 もうひとつは、少女自身に用がある場合。道を聞こうとしているなら、頭を下げた状態でも、声をかけて来ると思うのだが、時には、顔を上げるまで声をかけるのを待つ人間もいるらしい。その場合は、この馬上の人物は、貴族ではなく、平民である、ということだろう。


「少し、物を尋ねますが」


 どうやら後者だったと分かって、少女はほっと安堵した。

 頭上から届いたのは、やや低めの男性の声だった。そこはかとなく固い声音だ。


「はい、あたしでよろしければ」


 顔を上げないままで、返事をする。


「この先には、領主の邸しかないと記憶していますが、間違いありませんか?」

「はい、その通りです」

 答えつつ、少女――アンジェラは、やっぱり、と納得した。



.。:*·˚+.。:*·˚+.。:*·˚+.



 夏にアンジェラが里帰りをして、メリハ将軍とセラフィナの父娘を連れ戻してから、一月半が経過していた。ウリボウタケのアレルギー症状によって、人前に出られない状態になっていたセラフィナは、夏の終わりには、すっかり全快し、カークらメリハ将軍を慕う人々から贈られた邸へ移った。

 一月の滞在の間に、アンジェラはメリハ将軍やセラフィナから様々なことを教わっていたが、決して貧民街にいた頃のくだけた口調を使わないアンジェラを、二人とも、少し残念に思っていたようだ。アンジェラにとっては、二人とも身分の高い人なので、当たり前のことだったが、ウィルまでも、そのぞんざいな口調を奨励しているように見えたのには驚いた。


 そんな二人が邸を去り、ふもとの町も収穫期に入った頃、ウィルはアンジェラを呼んだ。


「実は、十日後に、お客様が来ます」


 なんでも、他の所領はウィルの任命した管理人がいて、その人が、報告に来るのだそうだ。


「本来なら、私が全ての所領を見まわるべきなのでしょうが」


 ウィルは残念そうに話すが、その理由はアンジェラにも分かっていた。遠くの所領を見まわる時には、必然的にその土地で夜を過ごすことになる。もちろん、その土地その土地の有力者の邸でもてなしを受けることになるのだろうが、それが問題だった。

 ウィルは夜になると、人格が変わってしまう。そのことで、中央から退いたと言うが、確かに、それも仕方ないだろう。アンジェラはこの二人の主人によく仕えているが、それまでは、誰もこの邸で住みこみで働こうとしなかったのだ。


「その管理人は、まぁ、私の乳母の息子、乳兄弟にあたるのですが……」


 ウィルは少し言い淀む。

 アンジェラは、ウィルの様子に、あまり追及してはいけない気がして、さりげなく話題を逸らすことにした。


――――そんなやりとりが、あったことを思い出し、アンジェラは、馬上の人物が、その管理人であることを確信していた。

 ただ、それを今ここで明らかにするべきか、否か。それが問題だった。下手に言葉を紡いでは失礼にあたるかもしれない、だからと言って、邸内で顔を合わせることを考えると、ここで言ってしまった方が得策かもしれない。


「……失礼を承知で申し上げますが、ロイ・マクレガー様でしょうか?」


 アンジェラはこうべを垂れ、馬の足を見つめたまま、そう口に出してみた。


「確かに」

「私は、ウィルフレード様の邸で働かせて頂いております、アンジェラと申します」

「……なるほど、あなたが」


 馬上の人物――ロイの足が、戸惑いを隠しきれずに小さく揺れるのが視界に入って来た。


「顔をお上げなさい」


 促されて、アンジェラはゆっくりと指示に従う。とは言え、目上の人を直視するのも気が引けて、伏し目がちに相手を窺った。


 まず、目に飛び込んで来たのは見事な赤毛だった。クセのないまっすぐな髪は、ウィルから聞いた真面目だという性格を表しているかのようだ。濃い茶の目はまっすぐにこちらを見下ろしているのだが、元々、外へ出ない性分なのか、肌は日に焼けていなかった。


「……」


 やや驚いた表情で自分を見るロイに、アンジェラは、なんとなく居心地の悪さを感じた。だが、それを口に出すのもはばかられ、黙ったままで相手の言葉を待つことにする。


「あなたがここにいるということは、ウィルフレード様は、一人で邸に?」

「はい。本日の予定は、そう伺っております」

「あなたは、買い物か何かで?」

「買い物ではありませんが、畑の収穫の手伝いをしていました」


 町長がぎっくり腰になったという知らせは、三日前に町長の孫、イザベラによってもたらされた。町長も、隠居したとはいえ、収穫期には立派な働き手に数えられていたため、アンジェラを手伝いに貸して欲しいという依頼に来たのだ。

 アンジェラをこれ以上働かせることに渋っていたウィルだったが、町長に似て押しの強いイザベラに根負け、イザベラの畑で、お客様――ロイが来る日まで手伝いをすることになった。特にアンジェラに異存はなかったのだが、それにしても、押しの強いのは血筋なのだと、手伝いをしている間に何回も実感したものだ。


「手伝い、それはウィルフレード様の命で?」

「はい。もちろんです」


 アンジェラはやや緊張して答えた。


(……なんとなく、苦手、かも)


 ロイと話していると、まるで尋問されているような気分になる。果たして、何か間違った答えをしてしまったのだろうか。


「そうですか。それでは、わたくしは先に行きます」


 淡々と言い放つと、ロイはパッカパッカと馬を歩かせた。アンジェラはそれを再び頭を下げて見送ると、少し急ぎ足で歩き始めた。馬に追いつかない程度で、できるだけ早く―――



.。:*·˚+.。:*·˚+.。:*·˚+.



 ここ、ゲインチェニーク王国は、王と貴族とが政治を行っている国である。上流貴族は王都で権謀術数をめぐらし、下流貴族は地方で私腹を肥やしているのだ。

 中産階級の市民が生きていくには十分な税制は、それでもいつしか下流の市民を生み出していった。彼らは貧民街と呼ばれる、清潔などという言葉とは縁のない区画に住み、その生活のために、自らも売るほどの苦難の中を強いられていた。

 そこから、結果的に救い上げられることになった少女、アンジェラは、今日も自らの主人のために、せっせと働いている。


「ただいま戻りました」


 声をかけて台所へ急ぐと、玄関すぐの応接間から、ウィルが出て来るなり「お茶をお願いします」と言いつけて、すぐ引っ込んだ。


「はい、すぐに」


 アンジェラは、台所に駆け込むと鍋に火をかけ、前々から聞いていたロイの好きなお茶を選ぶ。湯の沸く間に、台所の隅に置いてあった着替えを掴んで、手早くいつもの格好に戻った。来る前に井戸で手を洗って来たが、爪の間に土が残っているのを見つけて、もう一度洗った。

 カップを二つ揃え、ポットにお湯を注ぐと、ふわり、といい香りが漂う。

 用意してあった焼き菓子をお皿に盛りつけると、アンジェラはそれを持って、応接間へ向かった。

 控えめなノックの音に、中から「どうぞ」という返事が聞こえる。ロイという人は、物事がきちんとしていないと済まない人だというので、いつもはくだけた口調のウィルも、少し緊張気味のようだ。


「失礼します。お茶をお持ち致しました」


 ベージュのワンピースにエプロン、という、道端で会ったときと全く違う服装に、ロイが小さく驚いた様子を見せたような気がした。

 礼儀を欠かないように、身分の高いウィルの前にカップを置き、ついでロイの前にそっと置く。最後に菓子皿を中央に差し出すと、アンジェラはぺこり、と頭を下げながら、小さく息を吐いた。


「だんな様、マクレガー様の乗っていらした馬ですが」

「馬小屋に入れてあります。後をよろしくお願いしますね。―――そうそう、その前に」


 ウィルはアンジェラを見つめるロイに向き直った。


「ロイ、ふもとで会ったと言っていましたが、こちらが住み込みで働いているアンジェラです。年は―――十二です」


 アンジェラは緊張を押し殺しながら、ぺこり、と頭を下げた。


「アンジェラ、こちらは、領地の管理を任せているロイ・マクレガー。明日あたりに、追って何名か使用人が来るそうですから、部屋の準備をお願いします」

「ウィルフレード様、わたくしは確かに『明日、内向きのメイド二人、下働きの男一人が来る』と申し上げましたが、もうお忘れですか?」

「あぁ、すみませんね。女性二人、男性一人だそうです。用意するのは二部屋で構いませんからね」


 アンジェラは了承の返事をすると、一礼して応接間を後にした。


(……そうか、こんなに几帳面な人なんだ)


 足音を忍ばせて、台所に戻ると、勝手口にかけてあった汚れ仕事用の服に着替える。一人で全ての仕事をこなしている関係上、内向きと外向きの仕事で服を着替えるのには、つらいものもあったが、最近ではすっかり慣れてしまって、特に気にならなくなってきた。


(でも、マクレガー様の言っていた使用人が来たら、着替えなくても済むのかな)


 馬丁スタイルになったアンジェラは、馬小屋へ急ぐ。見れば、主人に似て、少し神経質そうな馬が、こちらを見つけるなり歯を剥いて威嚇している。


「えぇっと、これは、ちょっと……」


 ブラッシングのためとは言え、触らせてもらうまでに、かなり時間がかかりそうだ、と気をひきしめた。



.。:*·˚+.。:*·˚+.。:*·˚+.



「たいへん結構でした、アンジェラ」

「ありがとうございます」


 ベージュのエプロンをつけたまま給仕に専念していたアンジェラは、ロイに向かって深々と頭を下げた。

 食卓についているのは、ロイとウィルの二人だけ。アンジェラは、片付けが終わった後に食事をとることになっている。

 ロイという人は、格式や礼儀ということについては、人一倍厳しい人だった。アンジェラ一人が別に食事を取ることについて、猛反対したウィルとの舌戦は、ものすごいもので、ウィルの意見をも淡々と切り捨てるその雰囲気に、アンジェラが思わず逃げたくなったほどだ。ただし、使用人と主が同じテーブルで食事をすることについて疑問を抱えていたアンジェラが、心の中でロイを応援していたのは内緒にしておくことにする。

 また、アンジェラが食事の支度をしている時も、何度も顔を出し、味見を何回も繰り返していた。もしかしたら、それは毒見だったのかもしれない、と思うと、アンジェラは、ロイがどれだけウィルのことを大切にしているか、見えた気がした。


(そういえば……)


 アンジェラは、ちらり、とウィルを伺った。

 不機嫌な様子を隠しもせず、いつになく優雅にナイフとフォークを扱っている。赤毛の青年を信頼しているのだろうが、同時に恐れているようにも見える。


「ところで、アンジェラ」

「はい。なんでしょうか、マクレガー様」


 給仕として、何か間違った行動でもしてしまったかと、アンジェラは慌てて振り向いた。


「夜のウィルフレード様について、聞きたいことがあるのですが、……そうですね、あなたの食事が終わった頃にでも―――」

「ロイ」


 ウィルの固い声に遮られ、ロイはやや咎めるような視線を向けた。


「その事については、私が十分に説明したと思いますが?」

「アレの書いた文書など、いくらでも嘘をつけますし、信頼するに値しません。接している相手から聞いた方がまだしも信憑性があります、先程も申し上げたと思いますが?」

「ですが、それは、アンジェラに仕事以外の負担をかけることに―――」

「食後の僅かな時間を、彼女から取り上げるな、と。つまり、それは新たな人手が出来る明日以降ならば、問題はないという話でしょうか?」

「それは―――」


 言い淀んだウィルに、ロイは容赦なく言葉を続ける。


「本家から呼び寄せた人材の前で、アレについて問いただせということになりますね。それは、本家の方々に格好の噂の種を与えるということです。それがいかに危険であるか、改めて申し上げなくとも、お分かりでしょう?」


 本家、という言葉に、かつてないほど厳しい顔になったウィルを見て、アンジェラは慌てて声を上げた。


「あの、だんな様。あたしは全然かまいませんから、どうか、お気になさらず……」

「しかし、アンジェラ―――」

「それとも、ウィルフレード様。わたくしに何か隠し事でもなさっておいでですか? アレについて、知っていながら隠している、ということがないのでしたら、特に問題もないかと思いますが」


 ロイは前に落ちかかった赤毛を耳にかけながら、まっすぐにウィルを見つめた。その視線は、自分の主人に対するものではなく、まるで、聞き分けのない弟に向けるような類のものだった。


「では、私も同席します。アンジェラだけが知っていることもあるかもしれないのでしたら、私も知りたい」

「それは困ります。雇い主であるあなたがいることで、彼女の口が重くなる可能性が否定できません。この場は席を外していただきたい」


 有無を言わさぬ迫力に、ウィルフレードはがっくりと敗北を認めた。


「あ、あの、だんな様」

「……なんでしょう」

「手伝いのお礼代わりに、早摘みのリンゴをいただいたんです。よろしければ、デザートに……」


 少しでも元気づけようと健気な様子に、ウィルは思わず笑みを浮かべ、控えていたアンジェラの頭を撫でた。


「ありがとう。明日の朝にいただきますね。……ロイ?」


 見れば、赤毛の青年が、ウィルに対して厳しい目で睨みつけていた。


「ウィルフレード様。使用人にその扱いは困ります」

「別に、構わないと思うのですが?」

「主人は分け隔てなく平等にしなければなりません。若輩という理由から、そのような行為に及ぶのは感心しませんね。それとも、明日到着する三人にも、同じように接することができるのでしょうか?」


 痛烈な一撃に、ウィルの顔がこわばった。


「愛情も度を過ぎれば、難癖をつける口実になるだけです。あなたの自己満足がアンジェラにとって不利益につながることを、どうぞ、お忘れなきよう」


 言い捨てて、ロイは席を立った。


「アンジェラ。多少、入れ知恵のある献立のようでしたが、大変、結構でした。明日からも励むように」

「はい」


 アンジェラは、衝撃から脱しきれないウィルの隣で、深々と頭を下げた。

 背筋をピンと伸ばして部屋を出て行く青年を見送ると、アンジェラは、ふぅ、と息を吐いた。彼一人がいなくなっただけで、張りつめていた空気が一気に和む。


「……ロイには勝てません」


 しみじみと呟くウィルに、アンジェラは思わず笑みを誘われた。


「だんな様、大丈夫です。あたしは、だんな様に話したことしか、ロイ様に申し上げませんから」

「アンジェラ。たぶん、ロイはあなたの出自について、疑問を持っているのだと思います。この領地の出身でもないあなたが、どうしてここで働くようになったのか」


 アンジェラは、ちらりとロイの消えた扉に視線を向けた。まさか、扉の向こうにまだいる、とは思わないけれど。


「だんな様。アデッソー男爵のお邸より他に、行くアテのなかったあたしを雇って下さったのはだんな様です。たとえ、疑われていても、あたしは、ほんとうのことしか、お話しできませんから」


 あえて、ほんとうのこと、と強調したことで、ウィルにもアンジェラの決意は伝わったらしい。ウィルは、アンジェラのことを「嘘をつけない」人間だと誤解しているようだが、それは違う。アンジェラは「主人に嘘をつかない」ことを信条としているのだ。この場合、ロイはアンジェラの分類する「主人」には当てはまらない。アンジェラの主人は、昼のウィルと夜のウィルだけなのだから。


「……それを聞いて安心しました。そうそう、今夜は私のところには絶対に来ないようにお願いします」


 ロイの監視体制がどうなるか分からない今夜、夜の自分とアンジェラとを会わせるわけにはいかないとの配慮は、アンジェラの「いいえ」という言葉にあっさり撃沈された。


「きちんとした承諾はできません」

「……では、できる限り、避けてください」

「はい、だんな様」


 席を立ったウィルは、部屋に残るアンジェラに「くれぐれもよろしくお願いしますね」と声をかけると、扉の向こうへ消えた。

 ウィルの足音が階段を上っていくのを聞いてから、アンジェラは自分の両頬をパン、と叩いた。


(しっかり、がんばらないと)



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