プロローグ
(はあ〜なんでこうなったんだか…)
俺の目の前には銀色に輝く鎧をつけ
大きな両刃剣を携えた筋肉ムキムキのマッチョなおっさんが立っている。
彼の名前はレックス。
レックス•フォン•マルクス、我がデューク家の私兵団の隊長を勤めている。
ある戦争で手柄をたて栄誉騎士爵を与えられた人物だ。
なんでこんなにも現代日本からかけ離れている状況に陥っているかは
3ヶ月ほど前のあの夏の日にさかのぼる。
その日は学校の終業式だったので午後のうちには家に帰り着いていた。
その日の2時に予約していたゲームが届くこともあり俺は1日気分が良かったことを覚えている。
2時を少し過ぎたあたりにインターホンがなった。
「まってました!」
テンションが高かったので
配達員のおっちゃんは少々びっくりしていたが、そんなものは些細なことで、すぐに包装をとき中のゲームを取り出した。
アルガレア•ストーリー
それが俺が予約していたゲームの
名前だ。
プレイヤーはまず最初に
性別
種族
位
名前
容姿
ボーナスポイント
スキルポイントの割り振りを決める。
それでゲームスタートだ。
このゲームでは自分の好きなようにプレイすることができる。
アルガレア大陸と言う架空の大陸を舞台に冒険者になって、様々な依頼をこなしたり
はたまた山賊や盗賊に身を落とし悪逆非道な行いをしたり、暗殺者になって今の依頼者に都合の悪い人間を暗殺したりなどいろいろなことができる自由度の高いゲームだ。
俺はすぐにそのゲームを起動した。
「まず最初に種族を決めてくださいか。種族は4つか、公式では3つしか公表されてなかったな。」
種族としてはこの4つの中から
選ぶようだ。
ヒューマン▼
エルフ▼
ドワーフ▼
魔族▼
「ん?この▼はなんだ?
とりあえず、押してみるか。」
ヒューマン▲
世界で1番多い種族。
平均的な力を持っている。
エルフ▲
男女ともに眉目秀麗。
魔法を得意としている。
この世界で唯一2つ以上の属性魔法を使える種族。
闇魔法を使うことは出来ない。
ドワーフ▲
成人してもヒューマンの子供ほどの
身長しかない。
だが見た目に反して筋力は他の種族の追随を許さない。
鍛治も得意であり、自分の作った
武器防具に誇りを持っている。
魔族▲
他の種族とは違い全体的な能力は高めだが、一部の魔族を除き
他の種族とは相容れない。
闇魔法を得意としている者が多い。
「おー、種族ごとの説明が入るのか。」
俺は2〜3分ほど迷った結果
最初と言うこともありヒューマンを選択した。
「まぁ、最初だからな。
気に入らなければ作り直せばいいだろ。」
あぁそうそう、性別はもちろん男を
選んだぞ?
「次は位?なんだそれ?」
平民▲
突出した能力はないが苦手なものも
少ない。
平均的なパラメータの上がり方をする。
貴族▲
初期能力は限りなく低いが
英才教育を受けることができ
後々パラメータは上がっていく
大器晩成型
孤児▲
初期能力はやや高め。
最初はパラメータの伸びがいいが後々上がりにくくなる。
早熟型
特に生きる為にスリや盗みなどをやる為
速さに磨きがかかる。
「なるほど生まれたときと言うかゲーム開始時の身分のことか。
まぁ貴族だな。大器晩成型はなんかどんどん強くなっていく感じが完全に主人公だ。
さて、どんどん選んでいくか。」
名前▼
貴族を選んだ方はミドルネームとファミリーネームも考えてください。
「ほーほー、なんかすごいな。
普通こういうゲームだと、ミドルネームやらは制作会社の用意したのがデフォルトだと思ったのに。
しかし困ったな。名前なんて自分のものでいいと思ったけどミドルネームとかもあるならマジメにかんがえねーと。」
めんどくさいな、とりあえず色々なゲームのキャラの名前組み合わせてみるか。
名前
アルフォンス •ルフラン•デューク
愛称 アルフ
「ふむ、我ながらなかなかイタイ感じの名前になったな。
まぁ世界設定に合わなきゃ作り直しゃいいからいいや。」
うーむ次は容姿か…
これはあれだな俺の思うかっこいい青年を作ればいいか…
「ふー、できたできた!
2時間ばかしかかったがなかなか良い仕上がりだ!
やっぱり黒髪黒目ははずせんな!」
えーと次はボーナスポイントか
うーむ悩む。
基本値が設定されてるからある程度は楽だけど…
残りBP10
HP 16(-50%)➡︎8 攻撃力 3
MP 10(-50%)➡︎5 魔法攻 3
筋力 6(-50%)➡︎3 体力 4
知力 6(-50%)➡︎3 回避 1
俊敏 6(-50%)➡︎3 攻撃速度 3
幸運 2
ステータス見方
筋➡︎数値がそのまま武器を装備していないときの攻撃力。
知➡︎数値がそのまま魔法攻撃力になる。杖などの魔法媒体を装備すると上がる。
俊➡︎半分が回避につながる。
回避が高ければ反射神経が良くなり攻撃をよけやすくなる。
幸➡︎唯一なににも影響されない。
今の幸運値を数値化したもの高ければ高いほど良いことが起こる……気がする。
大➡︎攻撃を受けたときダメージを軽減する。一般的な防御力と同じ。
鎧などを装備すると上がる。
攻速➡︎筋力と俊敏の数値を足して2で割ったもの
数値が高いほど攻撃速度が早くなる。軽い武器防具を装備すると減少値が抑えられる。
「マイナス50%は貴族キャラの初期ステータスが低いからで良いのかな?
とりあえずこう言うのは1つに全振りでいいかな?」
残りBP0
HP 16(-50%)➡︎8 攻撃力 3
MP 10(-50%)➡︎5 魔法攻 3
筋力 6(-50%)➡︎3 体力 4
知力 6(-50%)➡︎3 回避 4
俊敏 16(-50%)➡︎8 攻撃速度 5
幸運 2
ステータス見方
筋➡︎数値がそのまま武器を装備していないときの攻撃力。
知➡︎数値がそのまま魔法攻撃力になる。杖などの魔法媒体を装備すると上がる。
俊➡︎半分が回避につながる。
回避が高ければ反射神経が良くなり攻撃をよけやすくなる。
幸➡︎唯一なににも影響されない。
今の幸運値を数値化したもの高ければ高いほど良いことが起こる……気がする。
大➡︎攻撃を受けたときダメージを軽減する。一般的な防御力と同じ。
鎧などを装備すると上がる。
攻速➡︎筋力と俊敏の数値を足して2で割ったもの
数値が高いほど攻撃速度が早くなる。軽い武器防具を装備すると減少値が抑えられる。
「回避と攻撃速度は大事だ!
俺は手数重視でいく!」
最後にスキルポイントか…
「うーむ、いろいろとあるな。
悩むな。」
そこでまた小一時間くらい悩んでスキルを決定した。
「よしこれでいいだろ!」
選択スキル
刀術3 二刀流1 耐状態異常2
剛力1 英知1 鑑定M
神速1
1 素人
2 見習い
3 熟練者
4 達人
M マスター!
「Mのマスターはそのままなんだけどつっこんだらいけないだろう。」
よし、これでキャラクターメイキングは終わったな。
「むふふ
じゃあ始めるとするか!」
俺がスタートボタンを押すと
画面から眩しい白い光が溢れ出してきた。
「え?ちょっ!
まぶしい!」
そして白い光がやむと
目の前に広がるのは練武場?みたいな場所だった。
「うーむすごい演出だな。
目が悪くなったらどうするんだ?」
俺はそんなことを思いながらゲームを続ける。
「しっかしすごいな。
このゲーム、時間経過とかもあるのか。ほんのり薄暗くなってきたぞ。」
ピコンッ
〜メインクエスト〜
自分の家まで帰ろう!
ヒント
マップを見て矢印の差してある場所に進もう!
ふむふむ
クエストか、流石に家から開始だと
チュートリアルをやる暇がないからな。
「えーとR1ボタンでダッシュね」
おー早いな
スタミナって概念がないから
無限に走り続けれるし
基本の移動手段はダッシュでいいな
「これが…家か?」
大豪邸やないか…
ピコンッ
メインクエスト
自分の家まで帰ろう!
クリア!
報酬10G
まぁチュートリアルだからな
報酬なんてこんなもんだろ
「ん?あーもうこんな時間か
キャラクターメイキングに時間かけすぎたな。
飯食って風呂入って今日は寝るか。明日は友達との約束もあるし。」
名残惜しいけどしゃーない。
人間、付き合いも大事だと親は言うから俺も人との付き合いは大事にしていきたいしな。
簡単に作った料理を食べて風呂あがりにコーヒー牛乳を飲む。
これが俺の習慣だ。
「さて、もういい時間だしな
よし、おやすみ今日の俺
いい夢見ろよ明日の俺!」
スイッチを押して電気を完全に消して、たぶん8歳頃から言ってるであろうこの1日を締める言葉をいい眠る。
そのときは普通に良い夢を見て
何気ない日常がまたくると思ってたんだ。
初めまして!真逆笠間です。
小さい頃からドラクエやFFなどのゲームを
していて俺も、私もこんな冒険がしたいと
思ったことのある人は大勢いると信じてますw
私もその中の1人です!
実際にあんなモンスターと遭遇するとなんにもできないんでしょうけど…
まぁ冒険したいと思うのは自由です!
そんな人たちの冒険心を刺激し自分も冒険してる!と思えるような作品にしていきたいと思います。
書き溜めなんて一切していないので更新が遅れますが、仕事の休憩時間などの時間に執筆し1話あたりを短くして早め早めに投稿していきますので
なにとぞよろしくお願します!