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夜光石

~第九十五章~夜光石


「夜光石と言うのはですねぇ。別名:蓄光石と言いましてぇ。防具や武器に魔物素材を組み合わせる際に必要と成る鉱石何ですぅ。」


へぇ、防具の強化には夜光石が必要なのか。


「ああ、そう言えば、以前に武器屋のヒゲ親父が魔物素材の相性が如何のとか言っていたな…。」


因みに、補足しておくと、俺の鉄の胸当てはアイアンゴーレムの鉄から製作されているが、これは、純粋な魔物素材では無く、ゴーレムが外殻として集めた只の鉄だそうだ。


「で、その夜光石は、此処の採掘場所から採れるんだよね?」


マルルに問う。


「はいっ。ですが…、余り頻繁に掘り当てられる鉱石では無いので、期待はしないで下さいねぇ?」


そうか…、発見率は低いのか。

まあ、気にして居てもしょうがない。


「じゃあ、早速ピッケルでその辺を掘ってみようか?」


「はい。」


「はいです。」


「了解ぃ。」


俺達は取り敢えず、離れ過ぎない様に気を付けながら岩肌をピッケルで削り始める事にした。

マルルは、時折皆の作業を監督しつつ、掘り出された鉱石の鑑定をしている。

因みに、鉱石の鑑定自体は俺の「盗賊の鑑定眼」でも可能だった。

掘削作業を始めて、数時間…。

マルルは流石ドワーフと言った感じで、まだまだ、とても元気だ。

しかしそれとは対象的に、慣れない作業にペロとエリナの顔に疲労が見えて来た。


「そろそろ、引き揚げようか?」


「は、はい。そうですね…。」


「つ、疲れました…。」


ペロとエリナは、慣れない作業に手に豆が出来ていたので、小ヒールで治療しておいた。

マルルはそんな二人の隣で掘り出された鉱石の選別を行っていたので、今日の収穫を尋ねてみる。


「どれ位、集まったんだ?」


「えっとですねぇ…。こんな感じです。」


銅鉱石:多  鉄鋼石:普  銀鉱石:小  夜光石:無


「夜光石は取れなかったか…。」


「しょうがないですよぉ。私達ドワーフでも、取れる時は稀ですからぁ。」


残念そうに声のトーンを落とすと、マルルが励ましてくれた。

まあ、発見率の低い鉱石と言うから、俺みたいな素人が行き成り見つけられる代物では、無いよな…。

マルルに選別して貰った鉱石を一旦サイドバッグに収納する。

時計を見ると既にお昼は過ぎていた。

生憎と、お弁当の用意をして来なかったのでお腹が空いたな…。


「じゃあ今日の所はこれ位にして、そろそろ街に戻ろうか?」


「はいっ…。そうですね。」


「クゥン…。お腹が空きました。」


「それじゃあ、サクッと片付けますねぇ。」


採掘場所から、道具を片づけると、俺達は来た道を戻り、街へと戻って行った。


UPしました。

『なろうコン』一次選考落ちた~。

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