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一緒にどうです?

~第七十五章~一緒にどうです?


「えっ!?私がユウシさん達と一緒にですか?」


「はい。今すぐに答えを出す必要は有りません。ゆっくりと考えて貰って良いですから。」


「わ、分りました。考えておきますね…。すみません。私、広場に戻りますね。」


エリナさんはそう言うと足早に広場の方へと歩いて行った。

俺もしばらくしてから広場へと戻る事にした。

広場へと戻ると、冒険者ギルドの面々が山賊を捕縛して戻って来ていた。

捕縛している山賊の中にはバンスの率いるメンバーは見て取れない。

如何やら、バンス達は上手く逃げた様だ。

冒険者ギルドの面々を率いて居たリーダー格っぽい人が村長と話をしている。

聞き耳を立てて話を伺うと、何でも今から、捉えた山賊をレミアムの街まで連行して行くらしい。

村長は、出立は明日の朝にしては如何かと、リーダー格に言っているが、村を襲った山賊をこれ以上村に留めるのは、村人に余計な心配をさせるからと、やんわりと辞退していた。

冒険者ギルドの面々が山賊を連れて村を出立した後、俺とペロは、村長宅へと招待された。


「ユウシ様、ペロ様。この度は村の者達をお助け戴き誠に有難う御座いました。ユウシ様は、先のキラービー騒動の時にもお力をお貸し戴いたとか…。改めてお礼を申し上げます。」


「いえ、そんな大した事はしていませんよ。」


「御謙遜を。ユウシ様のお陰で、私の息子と、孫も無事に帰って来れたのですから。」


息子に孫?などと考えていると、奥の扉が開き、夫婦と男の子が一人出て来る。

子供は俺の姿を確認すると小走りで近づいてきた。


「聖者様だ!聖者様、お父さんを助けてくれてありがとう。」


子供は深々と頭を下げる。

この子は…、そうだ!確か山賊アジトで牢屋の中で怪我をした父親を心配そうに看ていた子供だ。

と言う事は一緒に出て来た夫婦の夫の方は…。


「聖者様。有難う御座いました。お陰様で歩けるまでに回復しました。聖者様が助けに来て頂かなければ私は牢屋の中で死んでいたでしょう。更に息子まで助け出して戴き、感謝の念が尽きません。大したお礼も出来ませんが今日は是非!家に泊まって行って下さい。」


「有り難う御座います。では、お言葉に甘えさせて戴きます。」


暫くは、村長宅で談笑交じりにお酒を戴く。

外の広場ではまだ賑やかに祭りの賑やかな声が響いているのが聞こえる。

疲れたので、何処か休める場所は無いかと、聞くと。

村長宅には来客用の離れが有り、其処を今日の宿として提供してくれた。

離れには幾つかの部屋が用意されており、俺とペロは別々の部屋へと通される。


「私は、御主人様と一緒が良いです!」


と、ペロが文句を言って来たが、部屋はそれ程広い訳では無く、二人で横に成るには少し狭い。

ワシワシと頭を長めに撫でてから、諦めて用意してくれた部屋で休む様に言うと、渋々と言った感じに部屋の方へと入って行った。


「さて、俺も疲れた。…寝るか。」


部屋に入って横に成るが、山賊と一戦交えた後の為か、興奮して寝付けない…。

ボーッと暗い部屋の天井を見つめていると、コンコンコンッと扉がノックされる。


「(んっ!?誰だろう?)はい。今開けます。」


ライティングで明かりを灯して、扉を開けると、其処に立って居たのはエリナさんだった。


「エリナさん?どうしました?」


「ユウシさん…。今少し、良いですか?」


何やら、エリナさんは覚悟を秘めた表情で俺の事を見つめている。


「ええ、大丈夫ですよ。どうぞ…。」


俺はエリナさんを部屋へと招き入れる。


今日はひな祭り!

コンビニで、ひな祭りフェアのケーキを見たんだけど?

何時から、ひな祭りでケーキを食べるようになったのだろう…?

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