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スキルとお宝

~第六章~スキルとお宝


開錠魔法(アンロック)!!」


さらに開錠を試す。

魔法を使えば宝箱が一瞬光はするが鍵が外れない。

そういえばステータスには『開錠魔法 LV:1/10』となっていたのを思い出す。

ならばLVを上げてやれば良いのではないだろうか。

恐らくLVが低いと成功率が悪くなるか難易度の高い開錠は出来ないのでは無いだろうか。しかしLVを上げるのは如何すれば良いのだろうか?

数をこなして熟練度を上げるタイプだろうか?

師匠も修練が必要と言っていたが…。

そういえば?ステータス欄のSP、あれはもしやスキルポイントの略では無いだろうか?

ステータスを表示して調べて見る。・・・どうやらビンゴの様だ。

スキルLVを1上昇する度にSPを1SP消費する様だ。

早速、開錠魔法にSPを振ってみる。


・ステータス

・NAME「オオトリ ユウシ」

・称号:盗賊見習い

・LV:1

・HP:99/100

・MP:70/80

・SP:91

・職業:盗賊

・スキル

 ・開錠魔法 LV:10/10

 ・隠密   LV:1/10

 ・盗賊の鑑定眼 LV:1/10


これでよし。よく見るとMPが70に減っている。

開錠魔法を使用したからか?

2回使用して残り70と言う事は、開錠魔法は1回消費MP5と言う事か…。

MPに気を付けて使用しなければ。

ステータスを閉じ、三度、開錠魔法を使用する。


開錠魔法(アンロック)!!」


宝箱が一瞬光る、と同時にカチャリと鍵の外れる音がした。

宝箱の蓋に手を伸ばし力を込めると蓋は抵抗なく開いた。

宝箱の中を覗くと其処には武器や防具、瓶に入った青い水、等が詰まっていた。

が、入り方が少々変だ。

物が入っているのは分るのだが、箱の大きさと内容物の容積が合わないのだ。

試しに剣を一本取り出してみる。

縦にしても横にしても本来なら箱に入りようが無い長さなのだが…。

剣を見つめていると、不意に剣に文字が浮かび上がる。


『直剣』


いや…、剣に『直剣』と文字が浮かび上がられても…。見れば解る。

宝箱の方へ眼を移すと宝箱にも文字が浮かび上がってきた。


『アイテムBOX』


宝箱では無くアイテムBOXが正式名称なのだろうか?

そこで気が付く、スキル『盗賊の鑑定眼 1/10』だ。

浮かび上がる文字はアイテムのカテゴリー、では無いかと思う。

早速スキルを10まで振ってみて再び剣を見つめてみると。


『直剣・妖精の剣・LV:EX・経験値二倍・買取不可』

表示される情報が増えていた、やはり間違いないようだ。

経験値二倍、なかなか良い剣の様だ。しかしLV:EXとは何なのだろうか?LV○○以上から使用OK!みたいな制限なのだろうか?

まあいい、この調子で中身を確認していってみよう。

以下が内容物の一覧だ。


『直剣・妖精の剣・LV:EX・経験値二倍・買取不可』

『槍・聖騎士の斧槍・LV:EX・防御貫通・買取不可』

『鎚・聖者の慈悲・LV:EX・回復魔法強化・買取不可』

『短剣・闇烏・LV:EX・影縫い・買取不可』

『弓・魔法弓・LV:EX・属性換装弓・買取不可』

『盾・吸魔の盾・LV:EX・魔法吸収・買取不可』

『鞄・マジックサイドバッグ・LV:1/5・収納・買取不可』

『聖薬・アンブロシア・完全回復薬・金貨20枚』×20本

『地図・旅人の軌跡・自動記入・買取不可』


アンブロシアの金貨20枚と言うのは売値か買値の価値であると思う。

中々な装備品が揃っている。その中からマジックサイドバッグを取ってみる。

他のアイテムと違いLVが1/5になっていると言う事はスキルと同じで強化可能と言う事なのだろう。

しかし、ステータス画面を表示してみたがSPを使用しての強化は出来ない様だ。

その代わりにステータス画面にアイテム欄のタブが増えていた。

開いてみると五か所の空欄が表示された。

恐らくLVが上がれば収納力が上昇するのだろう。

試しに非常持出し袋をサイドバッグに入れてみると、アイテム欄にも非常持出し袋が表示された。

数の多かったアンブロシア×20本はまとめて一ヶ所に入れる事が出来た。

同種のアイテムはまとめて一個の扱いの様だ。

しかし五個しかサイドバッグに入れられないとすれば幾つかは持って行くことが出来ない。

直剣や短剣は鞘には入っているが吊り具が無い為に装備する事が出来ない。

しかし此処に捨て置くにはもったいない物ばかりだ。

どうしようか?と、アイテムBOXが目に入る。


「この箱を持ち運べれば便利なんだけどな。容量的には物が余裕で入るんだけど…。」


しかし大の大人がやっと持ち上げる事が出来るぐらいの大きさがある箱だ。

とてもでは無いが持ち歩けない。そこで非常持出し袋を思い出す。

袋の中には色々な物が入っていたが一つのアイテムとしてサイドバッグに収納出来た。

つまり、一つに纏められれば収納できるのでは無いだろうか?

そう思いアイテムBOXの中にアイテムを仕舞い込む。

最後にサイドバッグをアイテムBOXの端に差し込んで見ると、スルスルとアイテムBOXを飲み込んでくれた。

アイテム欄を確認するとアイテムBOXの表示を確認できた。

さらにコントローラーを使ってアイテムBOXを調べると中身を確認できる様だ。

それだけで無く、中身をそのままサイドバッグに取り出す事が出来たし、逆に入れる事も出来た。

良かった。これで一々アイテムBOXを取り出す事をしなくて良さそうだ。

さて、アイテムの確認も終わった所で、遺跡迷宮を脱出しますか。


UPしました。

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