表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
57/153

ギルド登録再び

~第五十六章~ギルド登録再び


「こんにちは!」


「コ、コンニチハ。」


冒険者ギルドの扉をくぐり、挨拶をする。

視線が俺達に集まるが構わない。

此処の空気を吸うのも久しぶりだ。

受付カウンターに向いレベッカさんに挨拶をする。


「こんにちは。レベッカさん。」


「あら?オオトリさん!?お久しぶりですね?今日はお仕事ですか?」


「うん。それも有るんですけど…。今日は連れの冒険者登録をしに来ました。」


そう言ってペロをズイッと前に押し出す。


「エ!?エット、ぺ、ペロ・シーバです。… エット、ドレイです。」


「ああ、はい。宜しくお願いします。登録は奴隷の方でも大丈夫ですよ。では、必要書類にご記入をお願いしています。」


書類がペロに渡され、少し困惑する。


「ワタシ、コノクニノ、モジ、スコシシカ、カケナイ、です。」


「じゃあ、俺が代わりに書くよ。」


俺の代筆にレベッカさんが疑問符を浮かべる。


「あれ?オオトリさん、文字掛けましたか?」


そう言えば、俺も登録の時は、レベッカさんに代筆を頼んだっけ。


「ええ、あれから頑張って勉強しましたから。」


本当はスキルのお陰だが、黙っておこう…。

ペンを借り受け、ペロの代わりに必要事項を記入して行く。

氏名…。年齢…?


「あれ?ペロは今、歳はいくつだ?」


そう言えば俺はペロの年齢を知らない。

聞く機会も無かったからな…。


「ワタシ、16、ナッタ。です。」


16歳と…。

書類に記入する、次は…職業だ!確か、ペロの職業は騎士だったな。


「職業は騎士っと…。」


「エッ!?」


ペロから驚きの声が上がる。


「ゴシュジンサマ。ナンデ、ワタシ、キシダッテ、シッテルデスカ!?」


ステータス欄に記入されて在ったから覚えてる。


「それは、俺がお前の御主人様だからだ。」


「!?スゴイです!ゴシュジンサマ!」


此処で説明するのが面倒だったから適当に誤魔化したが、ペロは納得してしまった…。

ま、いっか。


「後、記入は此処と、此処と…、此処で、終わりっと。はい、レベッカさん。書き終わりました。」


レベッカさんに書類を渡し、内容を確認して貰う。


「はい!確かに!では、ギルドカードの発行に少し時間が掛かりますので、ギルド内でお待ち下さい。」


レベッカさんは、カード発行の為に奥へと入って行った。

カードが出来上がるまで、クエストボードを見て暇を潰す。


火鼠の駆除・薬草の納品・商隊の護衛・ゴーレムの核採取・猫は何処へ行った?…。

猫、まだ捕まえられないのか…、中々にしぶとい猫だ。

依頼内容を見ていた俺達に受付カウンターからお呼びが掛かる。


「お待たせしました。此方がギルドカードに成ります。ランクはFからとなります。詳しい説明が必要ですか?」


「いや、俺が説明しておくから、大丈夫です。」


ペロは恭しくギルドカードを受け取る。


「じゃあ、早速依頼に行ってみようか?」


「ハイ。ガンバリマス。です。」


実は、先ほど、クエストボードから剥して持って来ているのだ。


「じゃあ、レベッカさん。これ、お願いします。」


レベッカさんに依頼書を渡す。


「ハイ、確認します。Fランク任務:採取・薬草を集めてほしい。ですね。」


ポンと受注中のハンコを押して返される。

俺とペロは冒険者ギルドを出て、まずは武器屋を目指す事にした。

もちろん、ペロの装備を購入する為だ。


「ペロは得意な武器は有る?」


スキルに剣術が有ったが、一応本人に武器の好みを聞いておく事にする。


「トクイ、チガウ、ケド、ケン、ナラスコシ、ツカエマス。です。」


ふむ、剣が使えるか…、盾と合わせて立ち回らせれば、安全かな?


「じゃあ、この剣と盾を使うか?」


腰に差していた「妖精の剣」とサイドバッグから取り出した「吸魔の盾」をペロに差し出すが、ペロはフルフルと首を振る


「ソレ、トテモヨイ、ケントタテ!ヨイモノ、ゴシュジンサマ、ツカウ、です。ワタシ、ヤスモノ、ジュウブン。」


頑なに受け取らない。

俺としては最近は、弓を良く使うのでこの際ペロに前衛を任せて、俺は中遠距離をカバーしたら良いのでは?と思って居るのだが…。


「…。なら、これを使うか?」


俺はサイドバッグからロングソードを取出し、ペロに渡す。


「コレモ、ヨイ、ケン。ワタシ、ツカウ、イイデスカ?」


「うん。俺は使って無いから、ペロが使うと良いよ。盾は武器屋で見繕う事にしよう。」


そんな話で纏まった所で武器屋が見えて来た。


「ちわっす!」


ヒゲ親父に気軽に挨拶する。


「おう。兄ちゃん!いらっしゃい。…!?」


ヒゲ親父が疑問符を浮かべている。


「あれ?兄ちゃん…。兄ちゃんの奴隷、足が悪かったんじゃ無かったか?」


まあ、昨日、車椅子で来て次の日、普通に歩いて来たら驚くだろうな。


「アシ、ゴシュジンサマニ、ナオシテ、モライマシタ。」


ペロの言葉にヒゲ親父は「そりゃあ、よかったな。」と返している。

怪我の具合までは説明して居なかったので、軽度だったとヒゲ親父は思って居るのだろう。


「今日はこの子の装備を買いに来たんだ。」


「どんな、装備品が欲しいんだ?剣か?」


「いや、剣は有るから、防具が欲しいな。」


ペロが手に持つ剣を指さすと、ヒゲ親父は納得した顔をして頷く。


「そうだな、お薦め出来るのは、前に兄ちゃんにも勧めた、革の胸当てか、革の鎧だな。」


どうするかな?まだLVが低いペロには防御力の高い、鎧を付けさせようかな?


「革の鎧は、幾らだ?」


「革の胸当てと同じ、銀貨5枚だ。」


「じゃあ、それをくれ。後、剣を掛ける剣帯と安い盾は有るかな?」


俺が尋ねると、ヒゲ親父は店の奥から、ゴソゴソと商品を持って来た。


「剣帯は、これだ。あと、盾なんだが…、試作で作ったウッドシールドが有ったから、サービスで付けとくぜ。」


「そっか、悪いな。幾らになる?」


「銀貨5枚と、銅貨8枚だ。」


俺は、会計を渡そうとすると、ペロが俺に尋ねて来る。


「ア、アノ、ゴシュジンサマ?マモノ、カイタイヨウノ、ナイフ、アリマスカ?」


「魔物解体用のナイフ?いや、無いな。俺、解体出来ないし…。」


「ワタシ、カイタイ、デキマス。ナイフヲ、イッポン、イタデケマセンカ?」


ペロが狩った魔物を解体してくれるのか?

食用にしろ、素材にしろ、解体しない事には手に入らない。

ペロが出来ると言うなら、任せてみようか?


「分った。じゃあ、ヒゲの親父さん、解体用のナイフも一本!」


全部で銀貨5枚と銅貨10枚が飛んで行った…。

そろそろ財布が寂しくなって来た…。

真面目に仕事に取り組まなければ!


ペロはその場で装備を装着させて貰い。

俺達は武器屋を後にすると、狩猟林目指して歩いて行く。

程無くして、狩猟林に着くと、早速、俺は薬草を採取して見せる。


「今日は、この草…。薬草の採取だ。これと同じ草を集めてくれ。」


見本に一株薬草をペロに渡すと、クンクンと匂いを嗅ぐ…。


「イイニオイガシマス。コレト、オナジ、クサ。サガシマス。です。」


俺は盗賊の鑑定眼を使い、見付けているが、どうやら、ペロは匂いで判別できる様だ。

…。犬っぽい…。


「ペロは、足が治ったばかりなんだから、無理はしない様に!」


「ハイ!ゴシュジンサマ!」


俺とペロは薬草を探して狩猟林を歩き回った。

二時間程、歩き回ると、結構な量の薬草が手に入った。

稀に、シビレ茸が混ざっているのはご愛嬌。

後でキチンと分けておかないとな…。


さて、そろそろ街に帰ろうかと思った時、歩みをペロに止められた。


「ゴシュジンサマ!マモノデス!」


ペロが指さす方向には、火鼠が三匹と蠢く木が一本地面に立って居た。

如何やら、火鼠が蠢く木に噛み付き攻撃をしている様だ。

盗賊の鑑定眼で蠢く木を見て観る。


『魔物・蠢く魔木・銅貨1枚』

『魔物・火鼠・青銅貨5枚』


どうしようか?ペロのLVも上げておいて損は無いだろう。

俺がフォローを入れればLV1でも上手く立ち回れるかもしれない。


「ペロ!あの魔物、狩るぞ!」


「ハイ!」


UPしました。

シビレ茸は実は狩猟林で手に入る、レア採取品だったりします。


感想&評価お待ちしてます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ