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ストーンゴーレム討伐へ・準備

~第三十三章~ストーンゴーレム討伐へ・準備


テーブルの上に置かれた依頼書を手に取り、内容を読んでみる。


『討伐・ストーンゴーレム×3・モーラ山の山道に最近、ストーンゴーレムが三体程出没して旅人が襲われる被害を受けています。退治をお願いします。』


なるほど、ストーンゴーレムか。

RPGなどではよく見るモンスターだ。


「ここに書いてあるモーラ山ってどこの事?」


俺は三人に聞いてみると、ボンが教えてくれた。


「いいかい?モーラ山はこのレミアムの街から東に行った所にある山だよ。交通の利便性から、レミアムの街に来る旅人は、この山の山道を行き来する事が多いんだ。」


いわゆる交通の要所と、言う訳か。

そんな所に魔物がうろついて居たらレミアムの街に人が訪れなくなるだろうからな。

早急に討伐してしまいたい訳か。


「説明有難う。ボン。それで何時、出発するんだ?」


「今、すぐにだ。装備を整えたらすぐに出発しよう。」


席を立とうとして、ガ・ショウに声を掛けられる。


「…、ユウシ。…防具は?」


ガ・ショウの言葉にメリクスとボンも気が付く。


「そうだよ。ユウシ!君は防具を見た所、装備していないね。置いて来ているのなら防具を装備してくると良い。ストーンゴーレムと一戦交えるのに服のままじゃ、不味いだろ?僕らは街の東門に先に行ってるから、取って来ると良いよ。」


そう言って三人は席を立ち、ギルドを出て行く。


「そういえば俺、ずっと布の服のままだったもんな…。」


忠告通り、防具的な何かを装備しておかないと、大怪我をしてしまうかもしれない。

メリクスが装備していた革の鎧みたいな防具は、どこで手に入るだろうか?

悩んでいてもしょうがない。誰かに聞いてみよう。

ギルド内で知り合いと言えば、レベッカさんしか居ない。


「防具ですか?でしたらメインストリートの一角に武器屋さんが有りますよ。」


レベッカさんから情報を得て、俺は急いで防具屋へと向かうと…。


「あ!あった!武器屋!」


武器屋には、厳ついヒゲ親父がカウンターで店番をしていた。

ヒゲ親父に近づき声を掛ける。


「すいません。防具が欲しいんですけど…。」


「いらっしゃい!何が欲しいんだい?」


ヒゲ親父はニカッと笑い歓迎してくれる。


「革で出来た鎧みたいな物が欲しいんですけど…。」


そういうと、ヒゲ親父は奥から商品を取り出してきた。


「にいちゃんにお薦め出来るのはこの二つかな?革の鎧と革の胸当てだ。」


どう違いが有るのだろう?

と考えていると、ヒゲ親父が説明してくれた。


「革の鎧は防御力が、革の胸当ては鎧ほど防御力は高くねぇけど、その分、軽く出来てるから動き易い筈だぜ。」


なるほど、そういう違いか…。

俺はどちらにしようかな?

今回、俺はサポート要員として同行するから、機動力が有る方が良いか?

ならば胸当ての方を購入しよう。

って、まてよ!胸当ての値段を聞いていなかったな?


「えっと、革の胸当ては幾らですか?」


ヒゲ親父に値段を聞いてみる。


「革の胸当ては銀貨5枚だ。」


意外と高い!約5万円程だぜ!!

まあ、防具で命を買うと思えば安い方かな…。


「じゃあ…。それ下さい…。」


毎度あり!!と銀貨5枚と引き換えにヒゲ親父は革の胸当てを渡してくれた。

早速その場で革の胸当てを装備させて貰った。

ついでに微調整をヒゲ親父はしてくれた。

案外、気の利くいいオヤジだ。


「ああ、そうそう。不要な武具が有れば買い取るぞ。他にも魔物素材を持って来てくれたら、素材から武具を作る事も可能だから、良かったら利用してくれ。」


「ああ、その時は頼む…。そうだ!これ、買い取れるか?」


そう言ってサイドバッグから山賊の装備品を取り出す。

ディアスを襲った山賊から剥ぎ取った装備品だ。

余り綺麗じゃ無いので自分では使いたくは無いのだ。


ヒゲ親父はカウンターに並べられた山賊の装備品を眺めてから、納得した様に頷く。


「これ全部で銀貨2枚って所だ。余り品質は良くないが、胸当てを買ってくれたからな。少しオマケしておくよ。」


「ああ、それじゃあ。銀貨2枚で買取を頼むよ。」


まあ、何時までも持って居ても、しょうがない品物だからな。

サッサと金に換えてしまおう。

俺はヒゲ親父から銀貨2枚を受け取ると武器屋を後にした。


「さて、防具も装備した事だし、そろそろ、東門へと向かおう。」


少し時間を掛け過ぎた!

俺は急いで東門へと走る!

メリクス達三人は既に門の前で待ってくれていた。


「ごめん!お待たせ!」


走って三人の元へ近寄る。


「ユウシ!遅かったね?馬車が行っちゃうかと思ったよ。」


「来なかったら置いて行こうかと思ったぞ。」


「…。」


三者三様の反応。

三人に一通り謝罪すると三人は許してくれた。

どうやら馬車を利用してモーラ山へと行く様だ。


「まあ、馬車が来るまでに来たから良いじゃない?」


メリクスが俺を擁護してくれると同時に馬車が東門へと到着する。

俺達は銅貨1枚を御者へと渡し、馬車へと乗り込むとゴトゴトと音を立てて出発した。


UPしました。

タグにハーレムを付けておきながら、女っ気少ないよね。

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