理屈と屁理屈は紙一重っ!?
アンドレアルフス。ソロモン72柱の悪魔の序列65番で、孔雀の姿で現れる悪魔。測量や天文学、幾何学なんかの知識を授ける、屁理屈の伝導師。
アンドレの説教はまだ続いている。
しかし屁理屈って………。こいつは仕事は真面目にやってくれるぞ。仕事以外では、真面目かどうかは怪しいが。
今だって俺の身を案じて、こうして説教してくれてるんだし。自己保身もあるだろうけど。
自分で名付けたのだろうか?それとも神様?
『聞いていますか、マスター?』
「もちろんであります!!」
僕は座ったまま敬礼する。
こらパイモン、面白がって真似をするな。
『マスター、本来説明する必要もない、当然で当たり前な常識中の常識ですが、あなたは馬鹿なので説明しますね。
ダンジョンマスターにとって、ダンジョンとは体の一部のようなものです。
本来であれば、私のような端末がなくても、自分でダンジョンを創造することができるのです。
ただ、マスターの場合、ダンジョンの場所が場所ですので、魔力の扱い方を憶える前に、誰かに殺されてしまう可能性が高い。
だから私がサポートについたのです。
なのになんですか?
造ったのは居心地のいいリビングと、無駄に技術水準の高いトイレと、お湯のでない風呂場。ついでに地上の神殿。
馬鹿なんですか?死にたいんですか?死ぬんですか?
こんな欠陥住宅だけ造って、ダンジョンには全く手を付けていないんですよ?これはなんですか?遠回りな自殺ですか?
いい加減にしないと、私も本気で怒りますよ。
はぁ、わかりました。
では、これからのダンジョン経営に、いくつか意見を述べさせていただきます。
まず、侵入しているレッドキャップを速やかに排除してください。
できればダンジョンを造り、そこに取り込んだ上で、トラップを使った殺害を推奨します。
死骸は、微々たる物ですがダンジョンを維持するエネルギーとして吸収されます。
今現在、ダンジョン内にいるレッドキャップは12匹です。先程より増えているので、早急に対処することが賢明です。
次に、属性の付与について憶えてください。
ダンジョンはマスターの体の一部、故にマスターの使える魔法の属性を、ダンジョンに付与することも出来るのです。
先程のボイラーの件で例えると、大浴場の裏に火の属性を付与した部屋を造り、そこに水道管を通せば簡単に作れるはずです。
もし浴槽に溜まった水を温めたいのであれば、浴槽に弱い火属性を付与すれば、追い焚きもできます。
因みに………………。ああ、いえ、なんでもありません。少しは痛い目にあった方が、学習するでしょう。
いいですか?先にレッドキャップを何とかしてから、ボイラーに取りかかってくださいね。
あなたはダメ人間ですから、すぐに好きな事をやりたがりますが、先にレッドキャップですからね』
そういえば、僕の知識がまた、要らない情報を引っ張ってきた。
『おかんは最恐』
普段なら、またも下らない情報をもたらした知識に、文句の1つでも言ってやりたい所だが、今はただ頷くのみである。
『聞いていますか、マスター?』
「マム、イエス、マム!!」
今現在のキアス君のステータスです。
アムドゥスキアス 《レベル1》
まおう ダンジョンマスター
たいりょく 100010/100010
まりょく 10002/10002
けいけんち 0/100
ちから 4
まもり 2
はやさ 6
まほう 0
わざ
まりょくのいずみ
かみのかご
かんてい
さい・かぜまほう
さい・みずまほう
さい・つちまほう
さい・ひまほう
さい・ひかりまほう
さい・やみまほう
さい・きょうかまほう
むぞくせいまほう
せいれいまほう
かいふくまほう
じくうかんまほう
こだいまほう・1
こだいまほう・2
こだいまほう・3
こだいまほう・4
こだいまほう・5
かじ レベル100
れんきん レベル100
ちょうごう レベル100
そうび
がくラン
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